今回は、北陸新幹線の金沢延伸開業時に並行在来線としてJR西日本より経営分離された北陸本線の区間で、富山県が主体の第三セクター鉄道・あいの風とやま鉄道により運営されている路線の東側区間である
富山~市振です。
富山~市振です。
(Yahoo!地図を使用)
路線名 | 区間 | 営業キロ |
あいの風とやま鉄道:あいの風とやま鉄道線 | 倶利伽羅~市振 | 100.1km |
区間 | 営業キロ | 備考 |
富山~市振 | 58.5km | 全線複線、交流20,000V(60Hz)電化 |
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
JR西日本:北陸本線 | 米原~直江津 | 356.5km | 全線複線、(※)直流・交流電化が混在 |
踏破達成時 | 1999年3月 |
撮影時 | 2007年~2009年 |
富山駅は現在、高架化工事中で仮設駅舎・ホームで営業しています。
富山を発車すると、しばらく富山地方鉄道本線と並走して分かれると左へカーブし、右手に車両基地の富山運転センターや富山貨物駅を見ながら北上します。沿線に田園が目についてくると東富山に着きます。
富山~東富山にて。田園地帯を走ります。富山アルペンスタジアムも見えます。
東富山発車後は右へカーブして田園地帯を東へ進み常願寺川を渡ると水橋、その後は針路を北東に変え、富山市から滑川市に入ると右から富山地方鉄道本線(以下、「地鉄線」)が寄り添い並走します。滑川市役所付近には地鉄の中滑川駅がありますが、こちらの北陸本線にはありません。そして市街地が途切れる頃に滑川駅に到着します。地鉄の駅もあり、乗り換えが可能です。
滑川を発車後も地鉄線と並走しながら進みます。地鉄はこまめに駅が設置されていますが、こちらの駅は少なめです。
東滑川を過ぎると早月川を渡ります。遠方には立山連峰が望めます。
手前の鉄橋は地鉄線です。
手前の鉄橋は地鉄線です。
早月川を渡り終えると地鉄線をオーバークロスして位置関係が変わります。
そして魚津市街に入ると左側の地鉄線とともに高架線になり、地鉄の電鉄魚津駅を過ぎて地平に下りると魚津に到着します。
地鉄線には新魚津駅があり、乗り換えが可能です。
地鉄線には新魚津駅があり、乗り換えが可能です。
魚津を発車すると田園地帯に戻り、長らく並走してきた地鉄線と分かれ内陸側を走ります。工場の間を通った後、黒部に着きますが、市街地は少々距離があります。黒部発車後は宇奈月方面へ向かう地鉄線をアンダーパスし、田園風景の中を進みます。生地を過ぎると黒部川を渡り、主に田園風景の中を西入善、入善と進みます。
入善を発車後も田園風景の中を走りますが、やがて海と山が近づいてくると泊に着きます。
泊駅にて。運転上の拠点駅で、三セク化されると当駅で富山方と直江津方が系統分断される予定です。
泊を発車後は前方から山が迫り、左へカーブすると左側から日本海が近づき、海と山に挟まれた険しい場所を走ります。短いトンネルを抜けると越中宮崎です。
越中宮崎を過ぎると小さな小屋が多数並ぶ海沿いを進みます。
大平川を渡ると富山県から新潟県へ入り、市振駅に到着します。
市振駅にて。三セク化されると、当駅が「あいの風とやま鉄道」と「越後トキめき鉄道」の境界駅となります。
海沿いにホームがありますが、防風壁により日本海を望むことはできません。
駅自体は無人駅で、駅周辺には小さな漁村があります。
海沿いにホームがありますが、防風壁により日本海を望むことはできません。
駅自体は無人駅で、駅周辺には小さな漁村があります。
富山~直江津間では特急『はくたか』『北越』が運転されています。
『はくたか』は概ね1時間に1本、『北越』は2~3時間に1本の割合で運転されています。
また、富山~魚津では『サンダーバード』が1往復、泊~富山~金沢間の『おはようエクスプレス』が上り1本のみ運転されています。
これらの特急列車は北陸新幹線の金沢延伸によって全廃となる予定です。
『はくたか』は概ね1時間に1本、『北越』は2~3時間に1本の割合で運転されています。
また、富山~魚津では『サンダーバード』が1往復、泊~富山~金沢間の『おはようエクスプレス』が上り1本のみ運転されています。
これらの特急列車は北陸新幹線の金沢延伸によって全廃となる予定です。
一方、普通列車については、終日概ね1~2時間に1本が運転されています。また、富山~黒部・泊では区間列車が運転されており、1時間に1~2本の運転になります。
車両は国鉄形の413系と475系が活躍していますが、521系も徐々に運用を拡大しています。413系は521系とともにJR西日本から「あいの風とやま鉄道」に譲渡される予定ですが、475系は三セク化と同時に運用を退くでしょうね…。
車両は国鉄形の413系と475系が活躍していますが、521系も徐々に運用を拡大しています。413系は521系とともにJR西日本から「あいの風とやま鉄道」に譲渡される予定ですが、475系は三セク化と同時に運用を退くでしょうね…。
富山~直江津の所要時間は『はくたか』で70分前後(『北越』は75分前後)、普通列車で約2時間です。
乗換駅 | 乗換路線 |
富山駅 | あいの風とやま鉄道:あいの風とやま鉄道線(倶利伽羅・金沢方面) |
富山駅 | JR西日本:北陸新幹線、高山本線 |
富山駅 | 富山地方鉄道(電鉄富山駅):本線(宇奈月方面)、(立山線)、(不二越線・上滝線) |
富山駅 | 富山地方鉄道(※1):富山市内軌道線【新線 (本線方面【南富山駅前方面】)】 |
富山駅 | 富山地方鉄道(※1):富山市内軌道線【新線 (支線方面【大学前方面】)】 |
富山駅 | 富山地方鉄道(※1):富山市内軌道線【新線 (富山都心線方面【環状線】)】 |
富山駅 | 富山ライトレール(富山駅北駅。現在は富山駅電停):富山港線 |
滑川駅 | 富山地方鉄道:本線 |
魚津駅 | 富山地方鉄道(新魚津駅):本線 |
市振駅 | えちごトキめき鉄道:日本海ひすいライン(直江津方面) |
(参考:Wikipedia)