富山駅北電停にて。TLR0600形電車です。
今回は、富山県富山市で富山港線を運営していたJR西日本から路線を引き継いで、
路面電車化の上ライトレール(LRT)路線として生まれ変わった
富山ライトレール富山港線を紹介します。
路面電車化の上ライトレール(LRT)路線として生まれ変わった
富山ライトレール富山港線を紹介します。
尚、現在は富山地方鉄道富山港線として営業しています。
(Yahoo!地図を使用)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
富山ライトレール:富山港線 | 富山駅北~岩瀬浜 | 7.6km | 全線単線・直流600V電化 |
(※)軌間1,067mm。
踏破達成時 | 2007年5月 |
撮影時 | 2013年8月 |
富山駅北電停は、その名の通り富山駅の北側にあります。
頭端式ホーム2面2線の構造で、単式ホームと島式ホームが各1面です。
尚、北陸新幹線開通・JR富山駅の高架化が完成した後は、高架下に新設される富山駅中央電停まで2018年度を目途に延伸される予定です。
頭端式ホーム2面2線の構造で、単式ホームと島式ホームが各1面です。
尚、北陸新幹線開通・JR富山駅の高架化が完成した後は、高架下に新設される富山駅中央電停まで2018年度を目途に延伸される予定です。
富山駅北を発車すると、市街地の中を富山駅から北へ向かう広い道路の車道の西側を走ります。
そして1つ目の信号を右折してやや狭い道路の中央を東へ進み、インテック本社前に着きます。電停名の通り、電停の南側にはインテックのビルがあります。
インテック本社前を発車後も市街地を東へ走り、川を渡り県道30号線と交差してしばらく進むと、ほぼ直角に左折して専用軌道の形になり、奥田中学校前に到着します。
奥田中学校前駅にて。ここまでは軌道法による軌道路線ですが、奥田中学校~岩瀬浜は、JR西日本の富山港線を転用した鉄道事業法による鉄道路線になります。
奥田中学校前を発車すると住宅地を北へ進みます。やがて右側に富山化学の工場が見えてきて、しばらく見ながら進むと下奥井に着きます。
下奥井駅にて。JR時代の雰囲気が残っていますが、ホームの設置場所は路面電車風になっています。
下奥井を発車後も住宅地を北上し、少しだけ左へカーブすると粟島に着きます。副駅名は「大阪屋ショップ前」で、駅の西側にはスーパーの大阪屋ショップがあります。名前は「大阪屋」ですが、本社は富山にあります。
粟島を発車後は右へカーブして越中中島に着きます。その後も住宅地を北へ進み、国道8号線をアンダーパスしてしばらく進むと、富山ライトレール本社や車庫が併設されている拠点駅・城川原に到着します。
城川原駅にて「富山駅北」方を振り返る。駅から車両基地を見ることができます。
この場所には国鉄時代にも車両基地(富山第一機関区城川原派出所。1985年に一旦廃止)がありました。
この場所には国鉄時代にも車両基地(富山第一機関区城川原派出所。1985年に一旦廃止)がありました。
城川原を発車すると右側から北陸本線貨物支線の廃線跡が寄り添い、犬島新町に着きます。
犬島新町を発車後は貨物支線の廃線跡と並走しながら住宅地を北へ進みますが、西側(左側)には工場が複数立地しています。
運河(?)を渡ってしばらく進むと、かつては貨物ヤードが広がっていた蓮町に到着します。蓮町駅からは神通川の西側・四方(よかた)方面へフィーダーバスが出ています。
蓮町を発車するとなおも住宅地を北上しますが、やはり西側は工業地帯になっています。そして国道419号と交差してしばらく進むと大広田に着きます。
大広田を発車後は右へカーブして引き続き住宅地を進み、東岩瀬に着きます。東岩瀬を発車後は右手に工場や富山競輪場の駐車場などを見ながら北北東へ進み、競輪場前に着きます。
大広田を発車後は右へカーブして引き続き住宅地を進み、東岩瀬に着きます。東岩瀬を発車後は右手に工場や富山競輪場の駐車場などを見ながら北北東へ進み、競輪場前に着きます。
競輪場前を発車後は右手に富山競輪場を見ながら左へカーブして岩瀬運河を渡ります。そして右側に広がる工場の脇を北上すると、ほどなくして終点の岩瀬浜に到着します。
岩瀬浜駅は単式ホーム1面1線と、JR時代と同じですが駅そのものは大改造されました。
ホームの反対側には駅前広場が整備され、駅の東方、浜黒崎地区へ向かうフィーダーバスが出ています。
また、土休日には新湊方面への射水市コミュニティバスも出ています。
ホームの反対側には駅前広場が整備され、駅の東方、浜黒崎地区へ向かうフィーダーバスが出ています。
また、土休日には新湊方面への射水市コミュニティバスも出ています。
おまけ。JR時代の岩瀬浜駅にて(2003年撮影)。
ローカル線の終着駅といった感じで、駅舎もありました。
ローカル線の終着駅といった感じで、駅舎もありました。
富山ライトレール富山港線では、全列車が各駅停車で、また全列車が富山駅北~岩瀬浜の全線通し運転です。
7時台から19時台は毎時4本の運行で、平日朝ラッシュ時は1時間当たり5~6本にまで増えます。本数はJR時代より大幅に増えました。
但し、早朝と20時代以降は運行本数は少ないのでご注意下さい(それでも富山駅北発の終電は23時15分と、JR時代の終電が21時台だったことを考えると大幅に便利になっています)。
7時台から19時台は毎時4本の運行で、平日朝ラッシュ時は1時間当たり5~6本にまで増えます。本数はJR時代より大幅に増えました。
但し、早朝と20時代以降は運行本数は少ないのでご注意下さい(それでも富山駅北発の終電は23時15分と、JR時代の終電が21時台だったことを考えると大幅に便利になっています)。
使用車両は2車体連接低床式路面電車のTLR0600形で、計7編成あります。
富山駅北~岩瀬浜の所要時間は24分(昼間帯)で、約20分だったJR時代と比較して数分延びていますが、それでも利便性の大幅アップによる恩恵の方が大きいですね。
乗換電停(駅) | 乗換路線 |
富山駅北 | JR西日本(富山駅):北陸新幹線、高山本線 |
富山駅北 | あいの風とやま鉄道(富山駅):あいの風とやま鉄道線(金沢方面、直江津方面) |
富山駅北 | 富山地方鉄道(電鉄富山駅):本線、(立山線列車)、(不二越線、(上滝線方面)列車) |
富山駅北 | 富山地方鉄道(※1):富山市内軌道線【新線 (本線方面【南富山駅前方面】)】 |
富山駅北 | 富山地方鉄道(※1):富山市内軌道線【新線 (支線方面【大学前方面】)】 |
富山駅北 | 富山地方鉄道(※1):富山市内軌道線【新線 (富山都心線方面【環状線】)】 |
(※)現在は富山駅電停まで延伸され、新線へ直通運転を行っています。
(参考:Wikipedia)