第546回('08) 九州の帆柱ケーブル線を乗りつぶしたのですが… | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

2008年4月26日~30日、この年のゴールデンウィークも九州へ。
主に乗り鉄を楽しみましたが、後半3日間は九州内の路線バスが乗り放題の『SUNQパス【全九州】』を使用して九州一円を回りました。

今回は初日前半の模様です。
まずは新幹線で一気に九州入りして、北九州市にある帆柱ケーブル線を乗りつぶしました。
さらに展望台へ登る皿倉山スロープカーも乗りつぶそうとしたのですが…
今回の日程 2008年4月26日(土) 【前半】

加古川605(山陽本線・943M)621姫路636(山陽新幹線・ひかりレールスター443号)836小倉843(鹿児島本線・3621H快速)850戸畑851(徒歩)900戸畑渡場911(北九州市営若戸渡船)914若松渡場920(徒歩)932若松940(筑豊本線・6435D)959折尾1006(鹿児島本線・2828M)1015八幡1020(徒歩)1040山麓駅1100(帆柱ケーブル線)1105山上駅1140(帆柱ケーブル線)1145山麓駅1150(徒歩)1210八幡

【後半へ続く】
この日は4時半に起床し、朝食後に自宅を出発しました。加古川駅では予め買っておいた北九州市内までの乗車券を自動改札機に挿入して入場し、まずは6時05分発のJR神戸線の下り普通列車(223系8連)に乗り、6時21分着の姫路駅で下車しました。

姫路駅では新幹線ホームへ移動して、山陽新幹線下り・『ひかりレールスター443号』(700系8連)に乗車しました。この日からゴールデンウィークが始まることもあり、早い時期に指定席を押さえていました。私は4号車の禁煙指定席へ。普段、4号車は緊急時以外の車内放送が省略される『サイレンス・カー』なのですが、GWなど繁忙期に限っては設定解除となり、他の車両と同じように通常通りの車内放送が流れていました。私は指定の窓側席に座りましたが、車内は空席がちらほら見られました。しかし、車内放送では自由席が満席であること、指定席も満席なので変更はムリといった旨の説明がありました。空席は岡山や広島で埋まるのでしょう。



イメージ 1広島駅にて2008年12月撮影。

列車は6時36分に姫路を発車しました。実は私、西の方へ乗り鉄に行くのは結構久しぶりで、前年7月の山陰乗り鉄以来となりました。兵庫県から見ると、いかに東の方に鉄道路線が多いのか、という事を実感しました。なので、久しぶりとなる山陽新幹線では、必死に(?)車窓風景を眺め続けました。特に気になったのは広島駅手前に建設中の新広島市民球場(マツダスタジアム)で、この時点ではスタンドを建設している段階でした。しかし、球場建設が進むにつれて、宇品線の面影が失われていくのは寂しくもありました。いつかは宇品線を探訪しなければ…と思いました。
列車は広島に着きました。下車客も多かったですが、それを上回る人が乗車し、指定席はほぼ満席になりました。そして自由席はカオス状態になっていたことと思います。広島を過ぎてからも車窓風景を眺め続けました。そして列車は新関門トンネルを潜って本州から九州へと渡り、トンネルを出て市街地を走ると8時36分に小倉に到着しました。姫路から小倉まで丁度2時間とは…9年前に在来線で加古川~小倉を10時間かけて移動したことを思えば、なんて早いのか!? と驚きを隠せませんでした…。

小倉駅では、7分の接続で鹿児島本線下り、福北ゆたか線経由博多行きの快速に乗車しました。817系2連で、短すぎる印象を受けましたが、いざ車内へ入ると座席がほぼ埋まるくらいの乗車具合でした。私はドア脇となるポジションで、1年振りとなる九州の風景を見ながらの移動となり、7分の乗車で最初の目的地である戸畑に到着し、私は下車しました。



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戸畑駅で下車後は北口へと回り、洞海湾で運航している北九州市営の若戸渡船に乗るべく、若戸大橋のすぐ近くにある戸畑渡場まで徒歩で移動しました。戸畑渡場からは対岸の若松渡場を見渡すことができました。そして戸畑渡場の待合室にある自動券売機で片道100円の乗船券を購入して出航時刻まで待ちました。大阪や富山の渡船が料金不要なので、有料の渡船には違和感がありましたが…。
数分後に乗船が開始となり、私は「くき丸」に乗船しました。乗客は10人ほどと少なかったです。

渡船は9時11分に戸畑渡場を発車し、右手に若戸大橋を見ながら川のような洞海湾を横断していきます。しかし洞海湾の幅は狭かったものの、海面を見るとやはり海そのものでしたw そして僅か3分で対岸の若松渡場に到着しました。下船時、10人ほどが乗船を待っていました。



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若戸渡船を乗り終えた後は、洞海湾沿いに歩道を12分ほど歩いて、筑豊本線【若松線】の若松駅まで移動しました。この日は風が強く、洞海湾の波が高かったです。この時は、強風が後々の行程に影響を与えるとは、予想だにしませんでした…。

駅前の公園に静態保存されているSLを見た後に若松駅へと入り、以前に買って持っていたストアードフェアカード『ワイワイカード』を自動改札機に挿入して入場しました。そして程なくして入線してきた折尾行き6435Dに乗車しました。若松線は非電化区間なので、気動車のキハ47形2連でした。私は先頭車両の向い合せ席に着席しましたが、1ボックスに1人程度の乗車具合でした。



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6435Dは9時40分に若松を発車し、はじめは洞海湾に沿って走りますが、途中からは埋立地の影響で内陸部を走るようになりました。また、途中駅ごとに乗客が増えてきましたが、既に人が座っているボックス席に相席する乗客はほぼゼロに近く、空いているロングシートに座ったり、扉付近で立席を選択する乗客ばかりでした。そして6435Dは9時59分に終点の折尾に到着しました。

日本で初となる立体交差駅の折尾では、鹿児島本線上りに乗り換えました。今回乗車したのは長崎県境に近い佐賀県の肥前大浦を6時21分に発車した小倉行き2828Mで、811系4連でした。JR九州になって初期の系列ですが、水戸岡鋭治さんデザインの車両と比較して相当シンプルな印象です。811系の評判はイマイチなようですが、私はJR九州初期の783系や811系のシンプルなデザインも好きです。車内へ入ると、車端部を除き扉間の座席は全て転換可能なクロスシートでした。空いていたので私は座席に座ろうとしましたが、残念なのはシートピッチと窓割が合っていないことで、空席も窓割と合っていない場所だったので私は着席を断念してドア脇で車窓風景を眺めることにしました。

2828Mは10時06分に折尾を発車し、陣原と黒崎に停車して、9分後の10時15分に次の目的地である八幡に到着し、私は下車しました。



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八幡駅にて下車後は、帆柱ケーブルカーに乗るべく山麓駅まで移動するのですが、適当な時間にバスの便がなく、仕方なく上り坂が続く道を歩き続けました。後半は坂がきつくなり、私は汗だくになりました…。それでも行かなければケーブルカーに乗れないので私は歩き続け、20分後にようやく山麓駅に到着しました。山麓駅は猫のような形の駅舎でしたが、今思えば2年後(?)に和歌山電鐵の貴志駅に完成した新駅舎のプロトタイプといった感じの駅舎にも見えます。もしかして水戸岡鋭治さんがデザインしたのでしょうか?



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私が山麓駅に到着したと同時にケーブルカーが発車して行きました。私は駅舎へ入り、窓口で帆柱ケーブルと皿倉山スロープカーの往復乗車券を購入して、改札前で疲れを癒しながら待ちました。10分後には私の後に10人ほどが列を作っていました。そして15分後に改札が始まり、私は山麓側の座席を押さえました。車両はロープウェイやゴンドラリフトでよく見かけるスイスCWA社の製造で、斬新なデザインでした。今回乗った車両は黄色の「はるか」号でした。ちなみにもう1両の青色の車両の愛称は「かなた」で、2両合わせて「はるか」「かなた」となり、漫才コンビの「海原はるか・かなた」を連想させてくれます(と、いつもお世話になっているamemaさんが教えて下さいました)。発車直前には乗客が30人ほどになりました。

ケーブルカーは11時ジャストに山麓駅を発車し、まずは森の中を登ります。途中からは前方に八幡の町並みが見えてきて、眺望が良くなりました。そして中間地点では山上駅からの車両とすれ違い、5分後の11時05分に山上駅に到着しました。これにて帆柱ケーブルを踏破して、同時に九州にある全ての鉄道路線を乗りつぶしできました(当時。索道を除く)。



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その後は山上駅と皿倉山頂展望台を結ぶ、開業して間もない皿倉山スロープカーに乗るべく、山上駅の屋上にある乗り場へ向かいました。ちなみに、2006年までは山上駅と展望台を結ぶ輸送機関として観光リフトの「帆柱スカイラインリフト」が運行されていました。私がスロープカーの乗り場に着くと、スロープカーが展望台駅から下ってきたのですが、それを見ていると係員に「今から暫くの間強風のため運休します」と告げられました…。確かに風は強かったのですが、何とタイミングの悪い…orz 



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私はしばらく待ちましたが、一向に風が弱くならず、このまま待ち続けても後々の行程に多大な影響を及ぼしかねないので、スロープカーのリベンジ乗車は翌日に回して、泣く泣く下山することにしました。山上駅11時40分発のケーブルカーに乗り山麓駅へ。今度は青色の車両「かなた」号で、車内はガラガラでした。



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そして山麓駅では窓口でスロープカーのチケットを払い戻してから後にして、今度は下り坂を歩き八幡駅に戻りました。

この日は午後も乗り鉄を続けました。

(つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
帆柱ケーブル:帆柱ケーブル線山麓~山上1.1km踏破達成!
(参考:Wikipedia)