富山地方鉄道本線(電鉄富山~宇奈月温泉。2007年ほか) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

イメージ 1
新魚津駅にて。『アルペン特急』で運用されている16010形(元西武5000系)電車です。

 

今回は、富山市内と宇奈月温泉を結ぶ富山地方鉄道のメインルート、
富山地方鉄道本線を紹介します。

 

尚、同じ富山地方鉄道の路線で、富山市内軌道線の一部分である本線については、
こちら⇒富山地方鉄道富山市内軌道線【本線】の記事をご覧下さい。

  
  

イメージ 2
(Yahoo!地図を使用)

  

  

路線名  区間  営業キロ  備考 
富山地方鉄道:本線  電鉄富山~宇奈月温泉  53.3km  単線・複線混在(※1)。直流1,500V電化 
(※1)電鉄富山~稲荷町(1.6km)は複線区間。   
(※)軌間1,067mm。   

  

 

踏破達成時   2007年5月  
撮影時   2007年ほか  

  

  

イメージ 3
電鉄富山駅はJR富山駅に隣接しています。
駅コンコースは写真奥の駅ビル『エスタ』の1階にあります。


 

イメージ 4
電鉄富山駅は頭端式ホーム3面4線の構造で、地方私鉄のターミナル駅としては規模が大きいです。
また、4番線ホームの側壁には行先表示板などが置かれています。

 

電鉄富山を発車すると、左側を走る北陸本線と並走しながら市街地を東へ進みます。2012年現在は北陸新幹線建設工事と連動して、当路線と北陸本線の高架化工事も行われています。また、現在は高架化工事によりJRとの渡り線は撤去されていますが、高架化後に渡り線は復活する予定です。しばらく進むと北陸本線が左へ分かれ、稲荷公園を左手に見ながら走ると今度は富士越線が右へ分かれて稲荷町に到着します。不二越線との間には車両基地が広がっています。ちなみに電鉄富山~稲荷町は複線でしたが、これより先は終点まで単線となります。

 

稲荷町を発車すると住宅地を東へ、新庄田中(2012年12月21日開業予定)、東新庄、越中荏原と進み、常願寺川を渡ると田園風景へと変わり越中三郷に着きます。


 

イメージ 5
越中荏原~越中三郷にて。立山駅方面から流れてきた常願寺川を渡ります。


 

イメージ 6
越中三郷駅にて。ローカル風景の中を走ります。

 

越中三郷を発車後は富山市から日本一面積の狭い市長村である舟橋村へと変わり、越中舟橋に着きます、その後も田園地帯を走り、今度は立山町へと変わると立山線が右へと分かれ、両線のホームの間に駅舎がある寺田に到着します。

 

寺田を発車すると引き続き田園風景を望みながら東へ走ります。越中泉を過ぎて白岩川を渡ると上市町へと変わり、北陸自動車道をアンダーパスして相ノ木を過ぎると田園の中に住宅が目立つようになり、やがて左側から宇奈月温泉方からの本線の線路が合流すると、頭端式ホームを持ち、行き止まり構造の上市に到着します。宇奈月温泉方面へ向かう列車は(その逆も)、当駅にてスイッチバックします。また、かつての上市駅は約600m東側にありました。


 

イメージ 7
上市駅にて。スイッチバックを行う関係で、頭端式ホーム2面3線の構造となっています。
富山方面と宇奈月温泉方面への列車が同方向へ発車していきますが、行先ごとに発車番線が固定されています(宇奈月温泉方面は2番線、電鉄富山方面は1、3番線)。

 

上市を発車すると右へカーブして富山方面からの線路と分かれ、田園風景の中を今度は北へ向かって走ります。新宮川を過ぎると北陸自動車道を再びアンダーパスして暫く走ると上市川を渡って滑川市へと入り、中加積に着きます。中加積を発車後は田園地帯を西加積、西滑川と北北西へと走り、やがて右へカーブすると左側を走る北陸本線に寄り添い、市街地を北東へ走ると滑川市役所に近い中滑川に着きますが、JRには駅がありません。その後も市街地をJRと並走し、郊外へ出るとJRとの乗換が可能な滑川に到着します。JRの駅は2面3線の規模ですが、こちらは単式ホーム1面1線と、少し寂しい感じがします…。

 

滑川を発車すると田園風景の中を北陸本線と並走しながら浜加積、早月加積と進みます。そしてJRの東滑川駅の横を通過して越中中村を過ぎると早月川を渡り魚津市へと入ります。そして北陸本線をアンダーパスして海側へ渡り、西魚津からも北陸本線と並走し、魚津の市街地へと入ります。やがて高架区間となり、現在は富山県唯一の高架駅である電鉄魚津に着きます。


 

イメージ 8
北陸本線を走る電車より電鉄魚津駅を撮影。
当駅には駅ビルがありますが、現在は廃墟のような様相だそうです。

 

電鉄魚津を発車後は地平へ下りて新しい市街地へと変わると、JRとの乗換駅である新魚津に到着します。

 

新魚津を発車すると田園風景へと戻り、やがて北陸本線が右へカーブして分かれます。経田を過ぎると片貝川を渡って黒部市へと変わり、電鉄石田を過ぎると右へカーブして東へ針路を変えて漁村部とは別れを告げます。


 

イメージ 9
そして築堤を上がり北陸本線をオーバーパスすると地平へ下りて、風景が市街地へと変わると黒部市の中心駅である電鉄黒部に到着します。

 

電鉄黒部を発車すると市街地を東へ進み東三日市着。その後は田園風景へと変わり、黒部川扇状地をさらに東へ、荻生、長屋と上り勾配で進み、北陸自動車道をアンダーパスします。


 

イメージ 10
(2007年撮影)そして2015年3月14日に北陸新幹線(黒部宇奈月温泉駅)と同時に開業した新黒部駅を発車した後は舌山、さらに若栗、栃屋と引き続き連続上り勾配で進み、やがて左側に比較的大きな集落が現れると浦山に到着します。

 

浦山を発車すると右側から山が接近し、引き続き田園風景の中を下立口(おりたてぐち)、下立と上り勾配で東へ進みます。下立を発車後はトンネルを2本通り南へ針路を変えると黒部川扇状地から山間部の風景へと一変して愛本に着きます。


 

イメージ 11
下立~愛本にて。黒部川扇状地の扇頂部分を走ります。
扇状地の向こう側には富山湾が、さらに遠方には能登半島の山々がうっすらと望めます。

 

愛本を発車後は右側の山地に沿って左側の集落を見ながら内山、音沢と進みます。音沢を発車後は左側を流れる黒部川に沿って走り、やがてトンネルを抜けると市街地へと入り、終着駅である宇奈月温泉に到着します。


 

イメージ 12
宇奈月温泉駅は島式ホーム1面2線の構造ですが、南側の線路は両側にホームがあります。
また、北側には黒部峡谷鉄道の車両基地があり、トロッコ列車を見ることができます。
ちなみに線路の終端部は黒部峡谷鉄道の宇奈月駅の手前まで延びて止まっています。


 

イメージ 13
宇奈月温泉駅は橋上駅舎で、駅前広場には温泉の湯を使った噴水があります。
駅周辺は温泉街で、多数の旅館・ホテルがあります。そして南側の山には宇奈月温泉スキー場があります。

 

また、黒部峡谷鉄道の宇奈月駅へは東へ徒歩250m、約5分です。
しかし、乗り継ぎには移動と乗車手続きを含め、予約をしていたとしても15分以上の余裕が必要です。

  

  
乗り鉄の注意点  

本線では少数ながら全線通しの特急『うなづき』(季節、曜日により本数が変動します)や、寺田~宇奈月温泉では『アルペン特急』(夏期のみ)が運転されていますが、特急への乗車には特急券が必要なので注意が必要です。

 

また、かつてはJR西日本から『雷鳥』『サンダーバード』の付属編成が、さらには名鉄から『北アルプス』が乗り入れていましたが、現在はすべて自社所有の車両(16010形)での運転です。

 

一方の普通列車は全線通し系統が概ね毎時1本運転されています。その他にも区間運転の列車が多数運転され、データイムの上市~滑川は毎時2本、寺田~上市は毎時3本、そして立山線の列車が乗り入れる稲荷町~寺田では毎時4本と、利便性が高いです。さらに不二越・上滝線の列車も乗り入れる電鉄富山~稲荷町では毎時5本にまでなります。
また、朝や夕方のラッシュ時には列車が増発され、急行や快速急行も運転されています。

 

電鉄富山~宇奈月温泉の所要時間は、特急で1時間強、普通列車では1時間30分前後です。

  

  
のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
電鉄富山駅  富山地方鉄道(※1):富山市内軌道線(本線富山駅南北接続線支線富山港線方面、富山都心線【環状線】方面)  
電鉄富山駅  富山地方鉄道(※2):富山市内軌道線(富山駅南北接続線富山港線支線方面、本線方面、富山都心線【環状線】方面)
電鉄富山駅  JR西日本(富山駅):北陸新幹線高山本線 
電鉄富山駅  あいの風とやま鉄道(富山駅):あいの風とやま鉄道線 (金沢方面直江津方面
   
稲荷町駅  富山地方鉄道:不二越線 (上滝線方面)
寺田駅  富山地方鉄道:立山線  
滑川駅  あいの風とやま鉄道:あいの風とやま鉄道線  
新魚津駅  あいの風とやま鉄道(魚津駅):あいの風とやま鉄道線  
新黒部駅  JR西日本(黒部宇奈月温泉駅まで徒歩5分):北陸新幹線
宇奈月温泉駅  黒部峡谷鉄道(宇奈月駅まで徒歩5分):本線  
(※1)電鉄富山駅・エスタ前電停まで徒歩3分。     
(※2)富山駅電停まで徒歩5分。     

  

(参考:Wikipedia)