七尾線(石川県加賀地方~能登地方。2011年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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七尾駅にて。単色化される前の415系800番台電車です。

 

今回は、石川県津幡町の津幡駅から能登半島を北上し、七尾市の和倉温泉駅へ至る、加賀地方と能登地方を結ぶ路線、
七尾線(ななおせん)を紹介します。

  

尚、七尾線は北陸新幹線が金沢まで開業した後も経営分離されずにJR西日本による運営になります。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ  備考  
JR西日本:七尾線  津幡~和倉温泉  59.5km   全線単線・(※1)直流1,500V電化   
(※1) 津幡駅構内のみ交流20,000V(60Hz)電化。   
    
  
踏破達成時   2000年8月  
撮影時   2011年8月  

  

  

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津幡駅にて。島式ホーム2面4線の配線で、上り列車は1,2番のりば、下り列車は4番のりば(一部3番のりば)より発着します。
七尾線の起点は津幡駅ですが、全列車が金沢(特急と一部の普通列車は金沢より先)までの運転となっています。

 

津幡を発車するとすぐにIRいしかわ鉄道線(旧・北陸本線)が右へ分かれ、こちらは左へのカーブを続けつつ津幡川を渡り中津幡、そして針路が北から一旦西へ変わり本津幡と、津幡の市街地を東から北へ回り込むように進みます。
本津幡を発車後は右カーブで針路を北へと戻し、右手は田園越しに山地を、左手は国道159号線の壁のような築堤を見ながら走ります。能瀬を過ぎると石川県・津幡町から「かほく市」へと変わり、視界を遮っていた国道159号がようやく離れると宇ノ気川を渡って市街地へと入り、宇野気に到着します。


 

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宇野気を発車すると住宅地を北上します。左側2km弱の所は日本海なのですが、砂丘(住宅地や畑になっています)に阻まれて全然見えません。横山駅付近からは農村風景の中を走り、砂丘の起伏が緩やかになって再び住宅地へと入ると高松に着きます。
高松を発車後も砂丘に沿って走りますが、やがて砂丘が離れて田園地帯を走るようになり、大海川を渡った後に宝達志水町へと変わると免田に着きます。


 

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高松~免田にて。東側車窓は田園風景越しに山並みを遠望しながら走ります。

 

免田を発車後は左に砂丘を、右に産地を遠望しながら田園風景の中を走りますが、やがて天井川である宝達川をトンネルでくぐると宝達に到着します。

 

宝達を発車すると先程と同じような風景の中を走り、敷浪を過ぎると羽咋市へと変わります。南羽咋を過ぎるとやがて市街地へと入り、羽咋(はくい)に到着します。羽咋の中心市街地は駅西側を流れる長者川の対岸に広がっています。


 

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羽咋駅にて。羽咋市はUFOの町として有名です。
拠点駅の一つですが、当駅を始終着とする列車は設定されていません。

 

羽咋を発車すると子浦川、そして羽咋川とたて続けに渡り、そのあとに右から左へ北陸鉄道能登線(非電化)の廃線跡を転用したサイクリングロードをアンダーパスして邑知潟平野の広大な田園風景の中を走ります。そして正面に横たわる山並みを避けるように右へカーブして北東へ針路を変えると千路に着きます。
千路を発車後しばらくは、左手には住宅越しに山並みを、右手には広大な田園地帯を見ながら、羽咋市から中能登町へと変わり、金丸、能登部と進みます。


 

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金丸駅にて。邑知潟平野の田園地帯に位置しています。

 

能登部を発車してからしばらくすると右へカーブして左の山並みと離れ、良川、能登二宮と田園風景の中を進みます。その後七尾市へと変わって徳田を過ぎると丘陵地の中も通るようになります。そして左手遠方に市街地が見えてくると線路は左へ大きくカーブし、貨物線だった七尾線貨物支線(七尾港線)の廃線跡を流用した側線と合流して、左側に車両基地を見ながら七尾に到着します。


 

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七尾駅は単式ホームと島式ホームが各1面と、単式ホームの和倉温泉方にのと鉄道専用の切り欠きホーム(ここの線路は非電化)を有する2面4線の構造で、駅舎とは反対側の構内には七尾鉄道部の車両留置線があります。
JR七尾線普通列車の運転はここまでで、和倉温泉以遠へ向かうにはのと鉄道の列車に乗り換える必要があります(運賃も七尾駅で打ち切りになります)。尚、特急列車を利用の際は次の和倉温泉までJRの運賃・特急料金が適用されます。


 

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七尾駅にて。七尾市は石川県能登地方の中心都市で、駅は市街地中心部にあります。

 

七尾を発車すると右手に市街地を見ながら走ります。右手に小丸山公園を見た後に御祓川を渡ると郊外の住宅地を走りますが、やがて丘陵を抜けると農村風景へと変わります。左手に赤浦潟を見ながら、そして左右に丘陵を見ながら走ると、終点の和倉温泉に到着します。


 

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和倉温泉駅にて。相対式ホーム2面2線の構造です。
JR七尾線としての終着駅で、JRの特急列車も当駅が終点となります。この先の穴水までは、のと鉄道の七尾線となります(普通列車は七尾~穴水間)。
穴水方面へ向かわれる場合は当駅にてのと鉄道七尾線の普通列車に乗り換えです。その際、のと鉄道の運賃は和倉温泉から計算します。
かつてはのと鉄道直通の急行『能登路』が運転されていましたが、もう復活することはないでしょうね…。


 

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和倉温泉駅にて。駅名の通り、全国有数の高級温泉街として有名な和倉温泉への玄関口です。
温泉街の中心部は駅から北へ約2kmあります。バスかタクシーの利用が便利です。
また、宿泊先の旅館の送迎があれば利用されることをお勧めします。

  

  
乗り鉄の注意点  

七尾線では、金沢~和倉温泉の全区間で大阪からの特急『サンダーバード』が4往復、名古屋からの特急『しらさぎ』が1往復、越後湯沢からの特急『はくたか』が1往復運転されています。
普通列車も津幡方ではすべて金沢以遠まで乗り入れていて、金沢~七尾の列車を主体に、平日に1往復のみ金沢~高松の列車が運転されています。

 

普通列車は概ね毎時1本の運転ですが、データイムは1時間半ほど間隔が開く場合があります。まら、ラッシュ時は増発されます。

 

使用車両は特急が681系と683系で、『サンダーバード』のみがグリーン車連結の基本編成(6連)での運転で、『しらさぎ(683系のみ)』『はくたか』は普通車のみの付属編成(3連)での運転です。普通列車は113系に交直流機器を搭載する改造を施した415系800番台の3連または6連が使用されています。

 

特急列車での金沢~和倉温泉の所要時間は概ね1時間ですが、列車によって多少のばらつきがあります。
普通列車での津幡~七尾の所要時間は概ね1時間半前後で、こちらもばらつきが大きいです。尚、金沢~津幡は13分です。

 

最後に、普通列車利用で、のと鉄道へ直通利用される際は、和倉温泉ではなく七尾での乗換が必須です。JR・のと鉄道の境界駅は和倉温泉ですが、普通列車の事実上の境界駅は七尾で、七尾~穴水はのと鉄道が第二種鉄道事業者になっています。七尾~和倉温泉間はJRの普通列車の運行は全くありません。したがって、七尾~和倉温泉では『青春18きっぷ』を使用することができません。

  

  
のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
津幡駅   IRいしかわ鉄道:IRいしかわ鉄道線 (金沢方面へ直通運転)  
七尾駅   のと鉄道:七尾線 (普通列車は当駅がJRと「のと鉄道」の境界駅です)    
和倉温泉駅   のと鉄道:七尾線 (特急列車は当駅がJRと「のと鉄道」の境界駅です)  
  
(参考:Wikipedia)