しなの鉄道線(長野県。軽井沢~篠ノ井。2011年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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上田駅にて。しなの鉄道線の主力車両である115系電車です。

  

今回は、信州・長野県の軽井沢駅から長野駅に近い篠ノ井駅までを結ぶ路線で、
北陸新幹線(長野新幹線)が開業するまではJR信越本線の一部でしたが、
並行在来線ということでJRから経営分離された第三セクター路線、
しなの鉄道線を紹介します。

  

尚、軽井沢駅と群馬県の横川駅を結ぶ碓氷(うすい)峠の『横軽』区間は新幹線の開業時に廃線となりました。
現在は代替バス(JRバス関東・碓氷線)により連絡しています。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

路線名   区間   営業キロ  備考  
しなの鉄道:しなの鉄道線  軽井沢~篠ノ井  65.1km   全線複線・直流1,500V電化  
  
  
踏破達成時   2006年8月  
撮影時   2011年4月ほか  

  

  

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軽井沢駅にて。避暑地・別荘地の駅で、軽井沢はコクド(現・プリンスホテル)が開発してきた避暑地・別荘地です。
かつては広大な構内を有していましたが、現在は島式ホーム1面2線のみとなっています。
北側にある旧・1番線には保線車両などが静態保存されています。
南側には北陸新幹線(長野新幹線)の駅があります。
また、横川駅への路線バス(JRバス関東・碓氷線)ののりばは改札外のバスターミナルにあります。

  
  

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軽井沢駅ホームより横川方を望む。群馬県・横川駅へと繋がっていたレールは分断されてしまいました…。

  

軽井沢を発車すると長野新幹線と並走しながら住宅地を西へ進みます。離山の南側に差し掛かると右へカーブして長野新幹線と分かれ、軽井沢町役場が駅近くにある中軽井沢に着きます。
中軽井沢を発車後は次第にローカルな風景へと変わり、右手に浅間山を望みながら走ります。信濃追分を過ぎるとカーブが連続し、長野県軽井沢町から御代田町(みよたまち)へと入ります。

  
  

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信濃追分~御代田にて。浅間山をバックに高原風景の畑の中を走ります。

  

そして高原風景の中を進んだ後に工場や住宅地を見ながら走ると御代田。その後は再び農地の中を走り、一瞬だけ佐久市を通った後に小諸市へと入ります。そして平原駅を過ぎてしばらくすると左側から小海線が寄り添い、並走しながら市街地へと入り小諸に到着します。途中にある(※1)おとめ と東小諸の2駅は小海線にしか駅がありません。

  

小諸を発車すると徐々に市街地からローカル風景へと変化して行き、千曲川の河岸段丘上を走りますが、車窓左側の千曲川はあまり望めません…。そして東御市へ入ると滋野、工業団地の傍らを走った後に市街地へ入ると田中に着きます。

  
  

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滋野駅付近にて。結構高い所を走ります。谷底には千曲川が流れていますが木々に阻まれ見えません…。

  

田中を発車後も住宅地や畑の中を走り、上田市に入ると大屋着。その後は右手にロードサイド店を見ながら住宅地を走り、信濃国分寺を過ぎると左側から長野新幹線の高架橋が寄り添い、こちらをオーバーパスして右側を走るようになります。そして市街地へ入ると間もなく上田に到着します。

  

上田を発車すると長野新幹線と並走しながら上田城跡の南側を走ります。そして長野新幹線が右側へ離れると市街地から田園地帯へと変わり、西上田に着きます。

  
  

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西上田駅にて。
駅構内には貨物用施設があり、日本オイルターミナル(OT)の油槽所が隣接していましたが、昨年に営業終了ということで、現在はどうなっているのでしょうか?

  

西上田を過ぎて一瞬だけ千曲川に寄り添うと坂城町へと入ります。その後は田園風景の中を走り、金井中之条工業団地最寄りの「テクノさかき」駅を過ぎると次第に住宅地へと風景が変わり坂城に着きます。
坂城を発車後は葛尾トンネルを抜けますが、南側には旧線跡が一部残っています。その後は千曲川と山地の間を進み千曲市へと入り、住宅地を進むと温泉地で有名な戸倉に到着します。駅付近には新戸倉温泉、千曲川の対岸には戸倉温泉や戸倉上山田温泉の温泉街があります。

  
  

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戸倉駅にて2011年撮影。駅の東側には車両基地があります。
湘南色に復元された169系電車が留置されています。

  

戸倉を発車すると東側の山並みに沿って田園風景の中を走ります。千曲を過ぎてしばらくすると車窓左側には住宅地や市街地が見えるようになり、かつては長野電鉄屋代線(2012年4月1日廃止)が分岐していた屋代に着きます。
屋代を発車後は市街地を走り、やがて長野電鉄屋代線の廃線跡が右へ分かれると長野新幹線をアンダーパスし屋代高校前に着きます。

  
  

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その後は長野自動車道をアンダーパスした後に長野新幹線と一緒に千曲川を渡り長野市へ入ると、再び長野新幹線をアンダーパスした後に並走します。
住宅地の中を北上し、やがて左側から篠ノ井線が合流すると篠ノ井に到着します。

  
  

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篠ノ井駅にて。しなの鉄道とJR東日本の境界駅ですが、しなの鉄道線の電車は全て長野駅まで乗り入れています。
篠ノ井駅は橋上駅舎で、並走する長野新幹線は地上を走っている関係で自由通路は新幹線を跨ぐ形で設置されています。
また、篠ノ井は元々「篠ノ井市」でしたが、昭和41年に長野市と合併し、長野市の一地区となりました。

  

  
乗り鉄の注意点(2015年3月13日以前のデータ)  

JR時代は特急『あさま』『白山』などの優等列車が多数運転されていましたが、しなの鉄道になってからは普通・快速列車のみの運転となっています。篠ノ井方では全列車が信越本線の長野駅まで乗り入れています。

  

快速列車は軽井沢・小諸・上田~長野を下り4本、上り3本の運転で、うち1往復は『快速軽井沢号』の名称が付けられています。
他に乗車整理券200円が必要な、土休日も運転されるホームライナー『しなのサンライズ号』(小諸→長野を1本)と『しなのサンセット号』(長野→上田を2本)が運転されています。

  

普通列車は軽井沢~長野を通し運転する列車の他に、軽井沢~小諸、小諸・上田・戸倉~長野などの区間列車が多数運転されています。
全区間にわたり概ね毎時1~2本の本数が確保されていて、利便性は比較的高いです。

  

使用車両はJR東日本から譲渡された115系電車を主体にJR東日本所属の115系も乗り入れて来ます。
また、JR東日本の189系特急形電車が『しなのサンライズ号』で使用されています。

  

およその所要時間は、軽井沢(24分)小諸(20分)上田(30分)篠ノ井(13分)長野 です。

  

  

のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
軽井沢駅   JR東日本:北陸新幹線【長野新幹線】。JRバス関東:碓氷線(横川駅方面)  
軽井沢駅   軽井沢プリンスホテルスキー場の第6ロマンスリフト (山麓駅まで徒歩約10分)  
小諸駅   JR東日本:小海線  
上田駅   JR東日本:北陸新幹線【長野新幹線】。上田電鉄:別所線  
屋代駅   長野電鉄:屋代線(2012年廃止)  
篠ノ井駅   JR東日本:信越本線(長野駅方面へ直通運転)篠ノ井線(松本方面)  
(長野駅)   JR東日本:北陸新幹線(【長野新幹線】東京方面金沢方面)  
(長野駅)   しなの鉄道:北しなの線(直江津方面)、JR東日本:(飯山線列車)  
(長野駅)   長野電鉄:長野線  
  
(参考:Wikipedia)