第251回 廃止直前の比良ロープウェイに乗車 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

2004年の初乗り鉄は、昨年末に使用してまだ2回分残っていた『青春18きっぷ』を使って、
この年の3月で比良山スキー場とともに廃止が決まっていた?、
京阪系の比良ロープウェイ(滋賀県志賀町・現在は大津市)に乗りに行きました。
今回の日程 2004年1月10日(土) (JRの路線名は愛称・系統を表示)

加古川1027(JR神戸→JR京都→湖西線・3230M新快速)1208堅田1214(湖西線・2824M)1228比良(徒歩)比良駅1230(江若交通バス)1240比良リフト前(徒歩)比良山麓1244(比良登山リフト)1257シャカ岳1300(比良ロープウェイ)1307北比良山上1330(比良ロープウェイ)1337シャカ岳1339(比良登山リフト)1352比良山麓(徒歩)比良リフト前1400(江若交通バス)1412比良駅(徒歩)比良1420(湖西線・2841M)1458山科(徒歩・京阪京津線の旧線跡)御陵1533(京阪京津線)1535京阪山科(徒歩)山科1541(琵琶湖→JR京都線・3269M新快速)1614大阪1700(JR京都線・3276M新快速)1704新大阪(JR京都→JR神戸線・3277M新快速)1806加古川
この日はあらかじめ大まかな行程を決めていたので、朝の出発が遅いのは寝坊ではありませんw
予定通りに午前10時頃自宅を出て加古川駅へ。『18きっぷ』のスタンプが押され、前年に高架駅となったホーム(この時点ではJR神戸線のみ高架化)へと上がりました。
そして、近江今津行きの3230M新快速(223系8+4連)に乗車。後ろ4両が京都で切り離されるのを分かっていたので、先頭車両に乗車しました。はじめは通路側の席に座り、運良く次の西明石で窓側席の人が下車したので、その後は湖西線の堅田までずっと窓側席に座り久しぶりにJR京都線や湖西線の車窓を眺めました。
堅田では後続の普通電車2824Mに乗り継ぎました。カフェオレ色の113系更新車でした。車内はガラガラで、比良山が見える西側の席に座りました。そして12時28分に比良駅に到着しました。ちなみに1本前の新快速までは『湖西レジャー号』として。比良駅の他にびわこバレイに近い志賀駅にも臨時停車していたのですが…。



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比良駅にて撮影。湖西線らしい(?)高架駅です。

比良駅ではダッシュで階段を下りて改札を出て、駅前に停車していた比良リフト前行きの江若交通バスに乗車しました。江若交通は、かつて浜大津と近江今津を結んでいた非電化のローカル私鉄・江若鉄道でしたが、国鉄湖西線建設の際に廃止され、バス会社の江若交通として再出発しました。なお、廃線跡の一部は湖西線の用地となり、湖西線の列車は江若鉄道の廃線跡も走っていることになります。
バスの乗客はスノーボード(?)を持った若い男性客と私の2名だけでした。スキーシーズン真っ只中の3連休でこの有様では、スキー場やロープウェイが廃止されるのも頷けます…。バスはゆっくりと比良山へ向かって登り、約10分で終点の比良リフト前に到着しました。ここではマイカーで訪れる客が多いことを期待しましたが、期待は外れ、マイカーも十数台(だったと記憶しています…)しか停車していませんでした…。



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比良リフト前停留所にて撮影。江若交通バスです。

私は駅前を少しだけ見回した後、リフトとロープウェイの往復券(2,000円)を購入して比良山麓駅のリフト乗り場へ。2人か4人乗りのリフトを想像していたのですが、普通の観光地にあるリフトのような1人乗りだったのには驚きました。



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比良山麓駅の降り場にて撮影。リフトの全長は1kmを超えていて、とても長いです。

気を取り直してリフトに乗車し、ゆっくりと山の斜面を上がって行きます。しかしリフトで1km超の距離は長過ぎます…。13分もかけてようやく頂上のシャカ岳駅に着きました。下車すると、係員の人が「すぐにロープウェイが発車しますよ」と急(せ)かしてきて、私は写真撮影する暇もなく大慌てでロープウェイ駅へ。そしてすぐに搬器へ乗車しました。

比良ロープウェイは交走式で、2台の搬器が行ったり来たりします。乗客はバスに乗っていた若い男性と私の2名だけでした。車窓からの志賀町や琵琶湖の眺めは素晴らしかったですが、深く見入ってしまい風景を撮影するのを忘れてしまいました…orz 今でも後悔しています…。そしてシャカ岳駅から7分で北比良山上駅に到着しました。若い男性は足早にゲレンデの方へと向かって行きました。



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ロープウェイの離合風景です。かなり険しい地形の箇所に架けられているのが分かります。
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北比良山上駅にて撮影。スキー場があるので当然なのですが、積雪が凄かったです。

私もゲレンデの方へと向かいましたが、雪が凄くて普段着の格好の私にはとてもムリで、後に閉鎖となるゲレンデを少しだけ見て途中で引き返してしまいました。案の定、滑っている人は少なかったです…。

これ以上比良山スキー場にとどまっていても寒いだけなので、すぐに北比良山上駅へと戻り、帰りのロープウェイ乗車しました。今度は乗客が5~6人と、少し増えました。そして再び素晴らしい風景を眺めてシャカ岳駅へ着くと、比良登山リフトに乗って下山しました。



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帰りのリフトは下りなので正面に見える景色が素晴らしかったです。

比良山麓駅からは、すでに停車していた14時発の江若交通バスに乗りました。運転手さんは行きの時と同じ人で、「早いお帰りで…」と言われました。私が「廃止間近のロープウェイに乗りにきただけですわ」と説明すると、運転手さんは「寂しいなぁ~」と嘆いていました。帰りのバスの乗客は私だけでした。そして10分少々で比良駅に着きました。

比良駅からは湖西線の電車(113系カフェオレ色4連)に乗りました。今度は琵琶湖の見える東側の席に座り、琵琶湖の風景を楽しみながら乗車し、湖西線の起点駅である山科駅で下車しました。

山科駅からは、京阪京津線の旧・地上線区間の一部を辿ってみました。まずは一般道を歩き京津線が地下へ入る所まで移動しました。そして、地上時代の旧線跡を歩きました。



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旧線跡の一部区間は遊歩道になっていました。

併用軌道区間跡へ入るとすぐに御陵駅に着きましたが、体力的にこの先も歩く余裕がなく、目の前にある地下鉄の入口へと入り、御陵駅の地下ホームへと移動しました。そして浜大津行きの電車(800系4連)でJR山科駅の目の前にある京阪山科駅まで乗車しました。
山科駅からはJR線に乗り換えて大阪まで乗車。大阪では買い物をするために改札を出ました。そして買い物が済むといつものように新大阪まで1区間戻ってから下りの新快速に乗車。車内は混雑していましたが私は大阪から座れたので快適に移動できました。少しだけ居眠りしてしまいましたが…。

加古川駅にて下車後は家路を急ぎました。

追記:1回分残った『青春18きっぷ』は、翌週の1月17日に大阪へ出かける(乗り鉄ではない)際に使用しました。

(つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
比良索道:比良登山リフト 比良山麓~シャカ岳 1090.38m 2004年廃止
比良索道:比良ロープウェイ シャカ岳~北比良山上 約1.2km 2004年廃止


今回踏破した廃線跡

路線名区間備考
京阪電気鉄道:京津線京阪山科→御陵(1.3km)1997年に大半の区間が新線へ切り替え
(参考:『失われたロープウェイ』HP、Wikipedia)