上越線(その2・水上~越後湯沢) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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越後中里駅にて。新潟地区カラーの115系近郊形電車です。

  

今回は上越線編の第2回、群馬県の水上駅から谷川岳を清水トンネルで越えて雪国・新潟県の越後湯沢駅へ至る区間を紹介します。
尚、湯檜曽~土樽につきましては上下線を別々にまとめました。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間・営業キロ   備考  
JR東日本:上越線  高崎~宮内(162.6km)  ガーラ湯沢支線(1.8km)を除く  
  
  
今回紹介の区間  
路線名   区間   営業キロ  備考  
JR東日本:上越線   水上~越後湯沢  35.1km   全区間複線・直流1,500V電化。  
   

   

踏破達成時   1999年3月  
撮影時   2007年~2010年  

  

  

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水上駅にて。単式、島式ホームが各1面の、2面3線の構造です。
当駅で系統が分断されていて、高崎方面へは乗り換えが必要です。
越後湯沢方面、高崎方面ともに115系が主力車両ですが、新潟地区と高崎地区で塗色が違います。

  

水上を発車すると臨時列車のSLが使用するターンテーブルを見ながら駅構内から出ます。その後は山間部の利根川の谷に沿って、何度も利根川を渡りながら北へ進みます。やがて上下線が分かれると下り線は全長13,490mの新清水トンネルに入り、トンネル内にホームのある湯檜曽に到着します。

  
  

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湯檜曽駅の手前で下り線は新清水トンネルに入り、トンネル内にある湯檜曽駅に停車します。
柱が邪魔ですが、写真に写っている駅は上り線の湯檜曽駅です。

  

その後もトンネル内を進み、「日本一のモグラ駅」として有名な土合に着きます。

  
  

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下り線の土合駅にて。新清水トンネル内に単式ホーム1面1線があります。
かつては本線と副本線があり、副本線にホームがありましたが、現在は副本線が撤去?され本線にホームが設置されています。
駅舎の改札口(普段は無人駅)へは徒歩10分、計486段の階段を上る必要があります。

  

土合を発車後はトンネル内で群馬県から新潟県湯沢町へと変わり、トンネルを出ると上り線と合流して川を渡り、関越自動車道をアンダーパスすると土樽に到着します。
川端康成氏の小説「雪国」では「国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国であった」とありますが、これは列車が県境の清水トンネル(当初は単線、現在は上り線のみが使用)を抜けてこの土樽駅(当時は信号場)に着いた場面とされます。

   
   

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土樽駅にて。当駅は土合駅とは違い、上下線とも同じ敷地内にホームがあります。

  

土樽を発車すると魚野川の谷を下り、上り線と分かれて引き続き谷を下る距離を稼ぐために大きく迂回する形の新松川トンネルを抜けて上り線と合流し、魚野川を渡ると関越自動車道をアンダーパスして越後中里に着きます。

  
  

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越後中里駅付近にて。この付近はスキー場が多く、ゲレンデとなっている山の斜面が望めます。
また、スキー場?には目的は分かりませんが旧型客車が数両保存されています。

  

越後中里を発車後は右側の山の斜面に立地するスキー場のゲレンデを見ながら進み、180度ほど左カーブした後に右へカーブし関越道をくぐると岩原スキー場前。その後は魚野川を渡って田園風景の中を走り、やがて市街地に入ると越後湯沢に到着します。

  
  

越後湯沢を発車すると田園風景の中を走り、魚野川を渡ると岩原スキー場前。その後は関越道をくぐり左へカーブした後、180度ほど右へカーブして左側の山の斜面に立地するスキー場のゲレンデを見ながら進むと越後中里に着きます。
越後中里を発車すると関越自動車道をアンダーパスし、魚野川を渡ると下り線と分かれ、松川トンネルなどでループ線を描いて高度を稼ぎます。そして松川トンネルを出ると下り線と合流し、魚野川の谷を上り土樽に到着します。

  
  

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越後湯沢駅にて。新幹線の駅も併設されていますが、在来線は単式ホーム1面1線、島式ホーム2面4線の計3面5線の構造です。
長岡方面へ向かう場合、下りは全列車が直通運転しますが、上りは一部の列車で乗換が必要です。

  
  

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越後湯沢駅の東口にて。温泉街や多くのスキー場への玄関口です。
駅前にはバスターミナルがあり、スキー場などへ向かうバスが発着しています。

    

   
ここからは上り線を紹介します。       

越後湯沢を発車すると田園風景の中を走り、魚野川を渡ると岩原スキー場前。その後は関越道をくぐり左へカーブした後、180度ほど右へカーブして左側の山の斜面に立地するスキー場のゲレンデを見ながら進むと越後中里に着きます。 越後中里を発車すると関越自動車道をアンダーパスし、魚野川を渡ると下り線と分かれ、松川トンネルなどでループ線を描いて高度を稼ぎます。そして松川トンネルを出ると下り線と合流し、魚野川の谷を上り土樽に到着します。 土樽を発車すると関越道をアンダーパスし、川を渡ると下り線と分かれ全長9,702mの清水トンネルに入ります。そしてトンネル内で新潟県湯沢町から群馬県みなかみ町へと変わり、トンネルを出ると湯檜曽川を渡り土合に着きます。

  

  

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土合駅にて。下り線とは違い上り線は地上駅ですが、地下駅の下り線とは駅舎を共有しています。
  
  
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土合駅にて。立派な駅舎があります。シーズン以外は無人駅となっています。 駅舎内には改札口や待合室があります。下り電車利用時はトンネル内のホームへ行くために計486段の階段を下る必要があります。 土合を発車後は主にトンネルで湯檜曽川の谷を下り、車窓右手に湯檜曽温泉街やこの後通る湯檜曽駅が林越しに見えてくると左へカーブして、トンネルで再びループ線を描いて谷へ下り、トンネルを出ると湯檜曽川を渡り湯檜曽に到着します。トンネル内にある下り線のホームは土合駅とは違いすぐ近くにあります。
  
  
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土合~湯檜曽にて。 電車はこれからループ線を描いて勾配を下り、写真中央にある崖下の線路へと至ります。 下の谷は湯檜曽の町並みで、下からも山の斜面を走る上り線を望むことが可能です。 湯檜曽を発車後は新清水トンネルに入る下り線と合流し、何度も利根川を渡りながら利根川の谷を下り、やがてSLの方向転換用のターンテーブルが見えてくると水上に到着します。 
  
(つづく)  

  

  

乗り鉄の注意点   

今回の区間では優等列車の運転はなく(寝台列車の『あけぼの』は夜中に当区間を経由)、すべて普通列車での運転となります。

  

定期列車は水上~越後湯沢(上りのみ)・石打(上りのみ)・長岡を結ぶ列車が計5往復と、越後中里~越後湯沢・長岡・新潟(上りのみ)を結ぶ列車も計5往復の、トータル10往復の運転で本数が少ないです。
また、繁忙期や土休日を中心に越後中里止まりの列車が最大3往復水上まで延長運転されます。

  

また、下り列車を利用して土合駅で下車される場合、駅の外へ出るまで徒歩10分、計486段の階段を上らなければならないので注意が必要です。

  

車両は新潟地区の115系のみが使用されています。

  

水上~越後湯沢の所要時間は、概ね35分前後です。

  

  

のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
水上駅   JR東日本:上越線(高崎方面)谷川岳ロープウェイ(路線バスで25分)  
土合駅   谷川岳ロープウェイ(駅舎より徒歩20分)  
越後湯沢駅   JR東日本:上越新幹線、上越線 (宮内・長岡方面ガーラ湯沢方面への支線)  
越後湯沢駅   (北越急行:ほくほく線の特急『はくたか』)  
越後湯沢駅   田代ロープウェー (山麓駅まで路線バスで35分)  
越後湯沢駅   苗場-田代ゴンドラ【ドラゴンドラ】 (苗場ステーションまで路線バスで48分)  
越後湯沢駅   湯沢高原ロープウェイ (ロープウェイ山麓ステーションまで西口より徒歩10分)  
  
(参考:Wikipedia)