羽越本線(その1・新津~酒田) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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坂町駅にて。新津~酒田間で普通列車に運用されているキハ40系気動車です。

  

今回から2回に分けて、新潟県の新津駅と秋田県の秋田駅を結ぶ幹線で、日本海縦貫線の一部を形成する路線、
羽越本線を紹介します。
今回は第1回目、新津~酒田です。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)

  

  

路線名   区間・営業キロ  備考 
JR東日本:羽越本線  新津~秋田(271.7km)  貨物支線(2.7km)を除く 

  

  

今回紹介の区間  

路線名  区間  営業キロ  備考 
JR東日本:羽越本線  新津~酒田  166.9km  (※1)単線・複線混在。(※2)電化方式混在。 
(※1)新発田~金塚、中条~平林、村上~間島、越後早川~桑川、越後寒川~勝木、府屋~小岩川、あつみ温泉~羽後大山、藤島~酒田は複線区間。  

(※2)新津~村上は直流1,500V電化、村上~酒田は交流20,000V(50Hz)電化。(デッドセクションは村上~間島の間にあり)。  

  
  

踏破達成時   2003年4月  
撮影時   2005年~2011年  

  

  

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新津駅にて。新津~新発田間の普通列車は一部を除きキハ110系などの気動車での運用となっています。
また、新津駅は信越本線、磐越西線と接続する一大ターミナル駅です。

 

新津を発車すると市街地の中をすぐに右へカーブし信越本線と分かれます。そして新津川と能代川を渡ると米どころ・越後平野の広大な田園風景の中を走り、磐越自動車道をアンダーパスして阿賀野川を渡ると新潟市秋葉区(旧・新津市)から阿賀野市へ入ります。その後も田園風景の中を京ヶ瀬、阿賀野市役所最寄り駅で駅前に市街地が広がる水原、そして神山と進み、今度は新発田市へ入ると駅の東側約3kmの場所に温泉街がある月岡に着きます。


 

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神山~月岡にて。田園風景の中を走ります。遠方には飯豊山地が望めます。

 

月岡を発車後も右側から山地が迫るものの引き続き田園地帯を走り、中浦を過ぎてしばらくすると左側から白新線が合流し、やがて市街地に入ると新発田(しばた)に到着します。

 

新発田を発車するとしばらくは市街地や住宅地を走りますが、加治川を渡ると再び広大な田園風景の中を加治、金塚と北上し、胎内市に入りやがて住宅地が迫ると中条着。その後は住宅地や専用線のある工場の傍らを走り、胎内川を渡ると田園地帯に戻ります。平木田を過ぎて村上市に入り、車窓右側の風景が住宅地に変わると米坂線との分岐駅である坂町に着きます。
坂町を発車後は米坂線が右へ分かれ、田園地帯に戻るとすぐに荒川を渡ります。その後も田園風景の中を平林、岩船町と北上し、やがて小さな峠を越えると車窓右側が市街地へと変わり、ほどなくして村上に到着します。


 

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村上駅にて。列車の写真がなくてすみません…。
この先、酒田方面への普通列車は気動車のみの運転となり、乗換が必要なケースが多いです。

 

村上を発車してしばらくすると住宅地から田園地帯に入り、上下別線で三面川を渡ると日本海沿いの山間部へと入ります。上り線はトンネルでクリアしますが、下り線は海岸線に沿ってカーブしながら走ります。やがて上下線が合流し海と山に挟まれた狭いスペースを国道345号線と並走しながら、漁村ごとに間島、越後早川と北上します。そして桑川を過ぎると海岸景勝地である「笹川流れ」に沿って走り、日本海の向こう側には粟島も望めます。絶景を望みながら今川、越後寒川と引き続き北上します。


 

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今川~越後寒川にて。写真の山は「蓬莱山」です。
この付近は景勝地・笹川流れを望みながら走ります。

 

そして勝木(がつぎ)からは並走する国道が7号線に変わり、トンネルを2つ抜けると住宅地が現れ府屋に着きます。
府屋を発車後しばらくの間は比較的なだらかな地形が続きますが、やがて山地に入り、下り線は断崖、上り線はトンネルを走り、新潟県から山形県鶴岡市に入るとすぐに鼠ヶ関(ねずがせき)に到着します。

 

鼠ヶ関を発車すると車窓左側の港町を見ながら走り、その後トンネルを抜けると再び海と山に挟まれた急峻な地形を走り小岩川、駅前に温泉街のあるあつみ温泉と北上します。その後も海岸線沿いを五十川(いらがわ)、小波渡と進みますが、電化時に付け替えられた新線を走るのでトンネルの割合が高いです。小波渡を過ぎると上下別線になり、上り線はトンネルですが下り線は海沿いを走った後に合流し、三瀬(さんぜ)からは内陸に入り、矢引トンネルに入ります。


 

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小波渡~三瀬にて。村上から続いてきた海沿い区間もそろそろ終わります。
夕方にこの付近を通ると綺麗な夕焼けを見ることができます。

 

矢引トンネルを抜けると車窓風景は一変、こちらも米どころの庄内平野の田園風景の中を羽前水沢、そして駅北側・市街地の先に尾浦城のある羽前大山と走ります。やがて沿線風景は住宅地、そして市街地へと変わると庄内地方南部の主要都市・鶴岡市の玄関口である鶴岡に到着します。


 

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おそらく羽前大山~鶴岡にて。この付近は東を向いて走ります。
下り列車の左側車窓には庄内平野、そして遠くには鳥海山も望めます。


 

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鶴岡駅にて。鶴ヶ岡城(現存せず)の城下町・鶴岡の玄関口で、全ての列車が停車します。

 

鶴岡を発車するとしばらくは市街地を走りますが、赤川を渡ると広大な田園風景の中を走ります。藤島を過ぎると庄内町に入り西袋と進み、やがて陸羽西線と合流して住宅地に入ると余目に到着します。
余目を発車後も田園風景の中を北余目、そして最上川を渡り終えた後に酒田市に入り砂越、そして東酒田と進み、やがて沿線風景が市街地に変わり新井田川を渡ると庄内地方北部の主要都市・酒田市の玄関口である酒田に到着します。


 

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酒田駅にて。切り欠きホームのある単式ホーム1面2線と島式ホーム1面2線の計2面4線です。
新潟方面からの気動車列車はここまでの運転で、秋田方面は電車のみの運転となります。


 

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酒田駅にて。駅は市街地にあるのですが、駅前は活気がありませんでした…。

 

(つづく)

  

  
乗り鉄の注意点 (2012年3月17日以降)  

特急は寝台列車の『あけぼの』1往復(『日本海』は臨時列車化)と、『いなほ』(新潟~酒田・秋田。新潟~新発田は白新線経由)が7往復運転されていますが、酒田以遠の秋田まで直通する列車は3往復のみなので注意が必要です。

 

一方の普通列車は、新発田と村上で系統が分かれています。
新津~新発田は2往復を除いて気動車での運転で、データイムこそ3時間ほど開くこともありますが、朝夕は概ね1~2時間に1本の運転となります。
新発田~村上は白新線から直通する電車列車がメインで、データイムで1~2時間間隔、朝夕は増発されます。また、新発田~坂町では米坂線直通の列車も運転されます。
そして村上~酒田は村上駅北方にデッドセクションがある関係で、鶴岡~酒田の1往復を除き気動車での運転がメインとなり、終日にわたり2~3時間間隔の運転ですが、鼠ヶ関・あつみ温泉・鶴岡・余目(陸羽西線直通)と進むにつれて本数が増えます。

 

また、新潟~酒田には快速『きらきらうえつ』が運転されています。全席指定ですが、指定席券さえ確保できれば『青春18きっぷ』でも利用可能です。

 

『青春18きっぷ』を使用して普通列車で移動される際は、本数が少ないので要注意です。

 

新潟・新津~酒田の所要時間は、特急『いなほ』で2時間10分台、普通列車では最速で3時間半ほどですが、接続の関係でさらに時間を要する場合があります。

  

  
のりかえ  

乗換駅   乗換路線
新津駅   JR東日本:信越本線磐越西線  
新発田駅   JR東日本:白新線  
坂町駅   JR東日本:米坂線  
余目駅   JR東日本:陸羽西線  
酒田駅   JR東日本:羽越本線 (秋田方面)  
  
(参考:Wikipedia)