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穴と橋とあれやらこれやら

初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

2011年1月9日、志摩半島方面探索。この日のネタで記事にしているのは、新二見隧道&二見隧道城山トンネル(Q地図様により名称判明)、黒崎トンネル旧廃道迫間隧道アリカタ バス停変な廃車(?)。今宵ご紹介するのは、午後早くに通りすがった橋。

 

 

この頃のわたくしはまだまだ穴メインで、橋に関しては通りすがりにいいのがあったら停まる、みたいな感じで、橋をターゲットに動くことはほぼなかった。

 

 

そんなわたくしだったが、

この橋は一発でビビビときたので、すぐさま停止。現在地はこちら

 

この道路は、三重県道721号度会南勢線。わたくし度会町側から鴻坂峠を越えてきたところだが、なかなかの険道だった。ストビューを見る限りではおそらく現在もその「険っぷり」を維持しているはずなので、険道好きでまだ走ったことない方はぜひどうぞ。

 

 

 

 

右側の親柱にはお名前。

「やまかみはし」。

 

スッキリとしつつも意匠が凝らされていて、好きな感じのデザイン。いいね!

 

 

 

 

左側の親柱はお誕生日で、

「昭和八年三月」。まだ続きがあるかもしれないが、埋没して見えない。

 

 

 

 

で、当時のわたくしは今のように「橋上から望む~」系の写真など一切撮ってなく、

渡って反対側より。

 

 

 

 

こちらは漢字での橋名、

「山神橋」。しかし読み取りにくいなあ…。

 

 

 

 

先ほどとは違った字体で

「昭和八年三月架換」。あ、架換だったのか。

 

 

 

 

もう少し引きますと、

橋名の元となったであろう「山の神」様…でも写真なし。まああっさりしたもんだったなあ、当時は…。

 

 

ここ以外にもいくつか同名の橋を記録してるが、わたくしが本物の「山神さん」にお会いするのは、もっとずっと後のことだった…(笑)。

 

 

 

 以上。

 

 

2010年7月18日、第四次房総探索。この日のネタで記事にしているのは、観音隧道諸崩隧道四町作第一隧道西日笠の謎の狭隘区間蔵玉隧道大沢港隧道行川アイランドのトンネル。今宵ご紹介するのは、大沢港隧道の前に訪ねた物件。

 

 

 

いきなり、ドン。現在地こちら

この道は国道128号の旧道。房総でこういう本格的ロックシェッドを備えた隧道って、さほど多くない(気がする)。

 

 

 

 

撮影枚数が少なかった当時、洞内の様子もろくに撮ってなかったのだが、この隧道にまつわり美点は、なんといっても…

こういう写真が撮れること!

 

もちろんかなりズームしてるが、抜けた先のカーブ向こうに広がる太平洋を写しこめる。山中から海辺に飛び出す、こういう隧道っていいよねえ~。あ、ブログ掲載にあたり、今回の写真数点はちょっと色や明度をいじってます。

 

 

 

 

洞内からズームせずに撮ったら、こんな感じ。

陽当たり良すぎで白飛びしまくり~。

 

 

 

 

抜けて振り返り。

重厚かつ無骨なコンクリポータル。扁額も銘板もなかった…はず。

 

帰ってから「平成16年度道路施設現況調査」で特定したお名前は、地名由来の素直なお名前、小湊隧道。昭和14年完成、延長95m。

 

 

 

 

中央部は、

素掘りのモルタル吹き付けとなっていた…ようだ。ほぼ記憶が…(笑)。

 

 

 

 

夏の房総半島。

ある意味いい季節のいい天気に恵まれたかも。わたくしには珍しく(笑)。

 

 

 

 

以下おまけ。

 

隧道から先では、

路外に素晴らしいオーシャンビューが広がった。

 

 

 

 

最高の景色だったけど、

ここが国道の現道だった時は大変だっただろうな~。渋滞とか。開放的な景ながらも、まぎれもない酷道。

 

 

実は上の写真が、大沢港隧道の記事の一枚目写真だったりする。続けてお楽しみいただければ幸い。

 

 

 

以上。

 

 

 

今回の記事、タイトルを見て意味がわからない方にはスルー推奨です。読むだけ時間の無駄です(笑)。

 

 

 

 


長らく書くこともなかったモタスポネタですが、これは書かんわけにはいかん重大発表があったぞ。ついにこの日が来たか…。

 

唯一の日本人F1ドライバーである角田裕毅選手(以下角田)、2021年のデビュー以来、まさに苦節5シーズン目、いよいよジュニアチームであるVCARBからトップチームであるレッドブル・レーシングに昇格し、絶対王者フェルスタッペンのチームメイトとなってグランプリを戦うことに!

開幕2戦での走りは際立っていただけに、満を持しての…というか、乗るべき人間にようやく順番が回ってきた、といいますか。

 

まあここまでほんとにいろいろありましたねえ…。いいたいことや思うところは多々あるけれど、「伝家の宝刀レッドブル人事」のニュアンスが最近は変わってきたね、悪い方向に。けれども!そういうことはおいといて!ついにこじ開けたね~固き門を。

 

これまでレッドブルでフェルスタッペンと組んで「喰われて」きたクビアト、ガスリー、アルボン。ベテランのペレスでさえも、最後には「破壊」されてしまい。そしてローソンに至ってはたったの2戦、「喰われる」前にお役御免とはまたご無体な~。しかしこれこそ「今の」レッドブル(もちろん悪い意味でね)

角田が前任者たちと同じ道を辿るのか、あるいは見事フェルスタッペンに拮抗した走りを見せるのか、いやもうこれは楽しみというしかないっすね!

 

もちろん不安は大きいですわな。レッドブルのマシンはフェルスタッペンに合わせ込んで造られた「フェルスタッペン・スペシャル」とかいわれていて、これをドライブするのが非常に難しいとされている(前任者たちが証言している)ため、角田がこれに適応できるのか否かがやっぱり最大の懸念点。ローソン、決して悪いドライバーではないはずなのに予選最下位というあの衝撃は、やっぱそうなのか…と思わせるにはじゅうぶんですしねえ…。

 

もっとも角田、レッドブル・グループ内でも下からどんどん才能ある若手が突き上げてきてるゆえに、キャリア的にはもうここで結果を出すしか来期以降に繋がる道はないから、ある意味完全に腹を括れる状況になってかえってわかりやすくなった、ってとこですな。Xとか見るに彼自身ももちろんバッチリ腹を括っているようだし。今回の昇格に伴う契約がどういう内容なのかは不明ですけど。

 

レッドブルで調子がいい時のペレス並みの働きができれば、間違いなく角田の将来は開けるでしょうね。価値あるドライバーとしての評価を確固たるものにすれば、来期もレッドブル残留か、もしくは来季他チームの上位候補にも挙げられる存在になれるはず。複数年契約のドライバーが多いとはいえ、F1の契約なんてあって無きがごとし、ですからね~。

まあ今さら泥船のレッドブル残留は…でもホーナーが代表やってるうちはなにが起こっても不思議ではないよな。アイツ最近マジで節操ないし、手のひら返して「ユウキを手放すなんて考えられない」とか言いかねんすよ。

 

まあ実際のところ、調子がいい時のペレス並みの働きが「いきなり」できるなんていう幻想は抱いてませんよ。なんなら、当面は元のチームよりも下回ることが多いかも。でも、チームとマシンを理解して習熟・改良が進めば反転上昇、活躍の可能性はあるのじゃないかと思ってます。苦節5シーズンってことは、逆にいえばそんだけの経験値を携えてレッドブルに来るわけだしね。それはペレス以外の前任者にはなかったアドバンテージ。

まあそのペレスだって経験値は角田以上だったにもかかわらず破壊されちゃいましたが、まあそこはメンタルの持ちようだけかな、と。かなりたくましくなった今の角田なら、あるいは、ってね。フェルスタッペンのことはいい意味で「気にしない」が最善でしょうな。

 

そういうには、「角田にはどのくらいの猶予があるのか」ってのが気になるとこですけど、フェルスタッペンしか操れないマシンであることが明白となったこの状況で、さらに角田に代えて乗せられるドライバーは、赤牛グループ内には今のところいないと思われるんで(それ以前に、こんな恥さらしなドライバー交代をシーズン中に繰り返すはずない)、今シーズンいっぱいは乗れるはず。それだけあれば、ワンチャンなんとか…なりませんかね?

 

しかし…ペレス並みの働きってあっさり書いたけど、それってつまり、「グランプリで勝つ」っていう未だ日本人がF1で成し遂げていない偉業をクリアすることですしねえ、いうても。少なくとも、これまで鈴木亜久里、佐藤琢磨、小林可夢偉の3名が成し遂げた表彰台登壇は、通過点として軽々と達成してほしいな。ここはぜひとも。

 

まあ開幕2戦はともにマクラーレンが順当に勝ったし、フェルスタッペンでも勝てないマシンのままなら厳しいでしょうけど、今後シーズンが進んでフェルスタッペンが勝てるマシンになってきたら…そして角田も快適にドライブできるマシンになり、フェルスタッペンに迫れるようになってきたとしたら…遂に日本人初優勝…その可能性を感じられる状況になった、ってことで。切に願う。

なにしろ、F1において日本人ドライバーがトップチームの一角でシートを得るというのは、初めての偉業ですからね~。ましてやチームメイトが4年連続の現役チャンピオンとか。

 

 

最後に、ローソンは気の毒でしたねぇ。レッドブル以外では考えられない、非情で不条理で不誠実なドライバー選定に潰される寸前でしたけど、このタイミングでの移籍(降格という言葉はかわいそうで…まあ実際はそうなんですけど)は彼のためにもよかったと思います。

なんだかんだで、まだ23歳の青年なんですよ。その年齢で開幕2戦での「あの立場」は、まあキツイですよね。世界的なアスリートにはプレッシャーやメディア、ファンからの雑音が付き物とはいえですよ…。改めてVCARBで経験を積み、今後のキャリアを切り開いてほしいと思ってます。ガスリー先輩のように。

 

 

さー、来週末の鈴鹿はエライ盛り上がりでしょうね~。わたくし?もちろん仕事ですよ。



注意)

感情で書き殴ってるので間違いあるかも。あと、これ書いてるのは3月27日。記事公開までの間に出るかもしれない新情報は反映してないことをご了承のほど…。

 

 

 

【前篇】より続く。

 

 

渡りきって正対。

橋への進入がしやすいように、欄干が両側に広がっている。このパターン、特に好きじゃないのだが、ここのはなかなか味があるなあ。

 

 

 

 

なぜ左はカクっとしてるのに、

右はなめらかなのか?

 

 

 

 

そのなめらかな右側、親柱にお誕生日。

「昭和二十六年三月三十一日竣功」。…って、あれ?

 

トラスの銘板には昭和29年(1954)ってあったよな。なんだこの三年の誤差は?トラスのほうが古いのなら、どこかからの転用かなと思えるのだが、逆だし。よくわからんな…。

 

まあいつものごとく、そこはスルーで。

 

 

 

 

で、カクッとした左側の親柱には、

味のある字体で「わたせはし」。

 

 

 

 

両側合わせて、

こんな感じになっておりました~。

 

 

 

 

それにしてもこの渡瀬橋は、

つくづくサイドアングルに恵まれない橋で、接近時も含めて両岸のどちらからもまともに見えない。サイドアングル、カッコよさげなのにな~。

 

 

 

 

まあとりあえず、

こんなん撮るの好き。

 

 

 

 

堪能したので撤収~。

 

 

 

 

 

 

 

最後に、これ

橋上に咲いていた、可憐な花。いいですな~。

 

花は好きだが知識は皆無。画像検索で調べてみたら、タマスダレ…なのかな?毒草らしいけど、とても可愛い。

 

しかし、こんなところに自生するもんなのかな。たまたまここに種子が落ちた?種子が飛んで繁殖するような植物なのかもよくわからんけど。

 

 

 

 

結局この写真が、

ここでの一番のお気に入りだったりするな~。

 

 

はい、大変結構な橋でございました。

 

 

 

 

以上。

 

 

 

2021年9月26日、初めての長州遠征2日目。この日のネタで記事にしているのは、朝方のU部興産伊佐セメント工場の橋大棚隧道矢代隧道湯之瀬隧道と江舟口第一隧道長門峡発電所のコンクリートローゼ橋徳佐川橋梁佐波川ダム釣山隧道

今宵から二回に分けてご紹介するのは、大棚隧道に続いて訪ねたステキ橋。

 

 

その(ほぼ)ファーストコンタクトが、

この景。現在地はこちら

 

 

 

 

橋の始まりはここからで、

後付けの無味乾燥な欄干が萎える…が、ステキなのはこの後だ。

 

 

 

 

で、ほとんど見落としそうに埋もれている親柱が、実は両側にあった。

 

どっちが右だか左だか忘れたが、

お名前、「渡瀬橋」。

 

 

 

 

そして河川名、

「厚東川」。ことうがわと読む。

 

 

 

 

さて、ここからだ。

ここからがステキゾーン。

 

 

 

 

一転して古色蒼然とした欄干と、

その続きのトラス部分は、そう、あれ。

 

 

 

 

プラットトラスのボウストリングトラス!しかも二連!

サビサビのヤレた感じが、かえってカッコよし。いいね!

 

 

 

 

毎晩銘板チェック。

昭和29年(1954) 山口縣建造。文字が潰れていて非常に見にくいが、「三菱造船株式会社 下関造船所」かと思われる。何しろ「あのマーク」があるし。

 

 

 

 

端部をチラッとね。

ピン結合っぽい。

 

 

 

 

ボウストリングトラスならではの、

上弦材のカクカク感、たまりませんな~。この型式、大好きだ。

 

 

 

 

橋面の舗装も、

他の部分と同様にいささかくたびれている。決して交通量も多くなさそうだし、最低限のメンテで様子見って感じなのかな。

 

宇部市の橋梁長寿命化計画の一覧によれば、2028年から2030年にかけて、断面修復工事が行われる予定となっている。まあ当面は対策を急がねばならないような問題はなしということなんだろうな。

 

 

 

 

親柱では厚東川となっていたが、

実際にはそれを堰き止めてできた小野湖に架かっている。こちらは上流側。

 

遠くにポツンと一軒家的なお宅が見えているが、あちら含めてこの橋を渡った先には何軒かの住宅があり、住民の方にとっては、とても大切な橋だろうと思う。近所にこんな橋があって、羨ましいな(笑)。

 

 

 

 

ていうか、下路トラス橋って、

こういう感じの写真、撮りがち。

 

 

 

 

最後のワンスパンで古びた欄干が再登場し…、

渡った先は丁字路に。あそこらへんもステキそうな香りがする。

 

 

 

【後篇】に続く。