穴と橋とあれやらこれやら -16ページ目

穴と橋とあれやらこれやら

初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

2023年7月9日、第二次大分県探索二日目、大雨警報下の国東半島徘徊。この日のネタで記事にしているのは、川部橋第2循環隧道内迫港隧道、ラストの掛樋隧道

今宵ご紹介するのは、序盤に訪ねたインパクト大な物件。

 

 

いきなりこういう、

普段一枚目にはならない写真から。地図はあえて最後に出すことにする。

 

この直前に叩きつけるような雨が降っておりましてね、とても降りて写真を撮れるような状況じゃなくて、そのまま突っ込んでしまった、の図であります。

 

この状態で雨宿り停車してても問題なさそうな周囲の交通量だったので、こんな横着かましたが、良い子はマネしちゃだめだ。

 

 

 

 

入ってきた方の鉄板の構図。

傘をさして、改めて外へ。

 

 

 

 

はいこれが、

ファーストコンタクトだったわけだ。

 

ご覧のとおり、現地には扁額も銘板もない。Q地図によれば、お名前は「見取隧道」。延長は33.5m、完成年は不明とのこと。

 

いまのところ、どこが「インパクト大」なのか伝わらないだろうと思う。もうちょっと待って。

 

 

 

 

冒頭の写真でもわかるとおり、

洞内は完全に素掘りのモルタル吹き付け。少なくとも、そう新しい隧道ではないだろう。

 

 

 

 

で、反対側の鉄板の構図。

目ざとい方は、坑口がえらく斜めってるのに気づかれるはずだ。

 

 

 

 

これに正対すると、

こんな感じ。にわかに香ばしい香りがしてきませんか?

 

 

 

 

ではお待たせしました、引きでご覧いただきたい。

なんだこれ!

 

 

 

 

改めて地図。あえてQ地図で。

中央の隧道表記がそれ。わかりますよね。

 

竹田川と見目川(地図では名前は出てないが)に挟まれた、薄いフェンスのような尾根に穿たれた隧道なのだが、現国道(213号)建設時には、その尾根を斜めにオープンカットして通したようだ。

上の写真を見返してもらうとわかると思うが、明らかにその際隧道もゴッソリ逝かれてる。たぶん元は倍以上の延長があったんじゃないだろうか。

 

しかもオープンカット時には神社(八坂社・秋葉社)の参道もパッカーンしてしまったようで、そのために架けられた橋も写っている。いや~、なんともいえぬ独特な景だな~こちら。

 

 

 

 

最後に、入ってきた方も引きで。

すぐそこに国道が見えてるでしょ。

 

 

 

 

ストビューだと、こう。

隧道の位置、わかりますよね。

 

いやもう、ほぼ無用な隧道ですわこれ。当日、しばらく洞内に車停めっぱでも全然問題なかったレベルだし。こんなん大好き。

 

 

大好き…なのだが、管理者はどう考えるか、なのよね。

 

 


豊後高田市のトンネル長寿命化修繕計画の末尾に「費用縮減に関する方針」という項があり、基本方針に続いて「集約化・撤去に関する方針」として以下のように記されている。 

 

”集約化・撤去については、対象トンネルの状況(交通量や迂回路の有無 等)を踏まえ、集 約化・撤去が可能なトンネルを検討することとします。 令和10年度までに、管理トンネル12に対し集約化・撤去を検討し、維持管理に係るコスト を1割程度縮減することを目的とします。”

 

 

…ということで、この見取隧道、「集約化」できそうに思えてしまうんだが、どうだろうか。もちろん趣味者としてこの異形で残り続けてほしいけれど。令和10年度までにジャッジされるということで、予断を許さない…かも。

 

 

 

以上。

 

 

【1】より続く。

 

 

大塔線1号橋と髙倉神社を後にして進軍再開…したものの、すぐに停車。

 

200mも進まないうちに、

次なる橋が登場した。脱線しまくりですやん。場所はこのへん

 

 

 

 

記事を書くにあたり、何の気なしにストビューを見てみたら…

あららら。欄干が更新されちゃってるわ。

 

まあ長寿命化のため必要なこととはいえ、ワビサビ方面からは大きく魅力減退といわざるを得ないな~。

 

 

 

 

はい、当時に戻りまして、

唯一のサイド気味アングル。

 

 

 

 

見てのとおり、

ほぼ桟橋といっていい。

 

けど厳密にはこれも谷なんだと思う。その証拠が見えてるのがわかるだろうか?

 

 

 

 

はい、これ。

ささやかながらもしっかりと、滝~。

 

こういう立地だとたまに出会う、滝の前にある橋。これ好きなんだな~。記事にしてる中だと、これしか思い出せないが…。

 

この滝、お名前はあるのかな?あとこういうのって、斜瀑っていう分類でいいのだろうか。こんだけ急だとナメ滝とはいわんよね。

 

 

 

 

振り返り。

相変わらず行儀悪い停め方してますが、

 

 

 

 

来たらすぐ戻れるし。

まあ誰も来んでしょ~。

 

 

 

 

うーむ、それにしても。

この欄干が失われたのは残念だなあ。

 

 

 

 

現場でのわたくし、

この苔生した欄干がけっこう気に入ったようで、

 

 

 

 

まあまあ執拗に撮ってた。

…でもまあ、この傷み具合じゃ更新されても仕方ないわな。

 

 

 

 

渡りきって振り返り。

いいねぇ~。

 

すでにお察しかと思うが、どの親柱にも文字情報は見られなかった。Q地図様で名称はわかったものの、お誕生日は「不明」と。まあ、しょうがないですな。

 

では、進軍再開しよう。時刻は8時50分。

 

 

 

来月の【3】に続く。

 

 

2015年10月18日、M I H探索を決行した日。この日のネタで他に記事にしているのは白川橋ウノス橋岩屋谷橋、あとこれこれ。今宵ご紹介するのは、お昼前に訪ねた物件。

 

 

いきなり、ドン。

場所はこのへん。天下に名高い酷道425号にある。これは西側坑口。

 

 

 

 

お名前は、

トボトトンネル。

 

そういえば、これで上北山村と下北山村に遍在するカタカナトンネル四つのうち三つを記事にしたことになるな。すなわち下北山村のここトボトトンネルとカナウナギトンネル、上北山村のサンギリトンネルと、残る一つがオソゴエトンネルだが、これはろくな写真がないので、撮り直さないと記事化は難しいかな。

 

それにしても…カナウナギトンネルもそうだったんだが、ゴシック体の扁額って珍しいよなあ。つうか、カタカナだからこそか。

 

 

 

 

洞内は、こんな感じ。

んーまあ、面白くはないよね。

 

 

 

 

そのクセの強いお名前と、

「あの」R425にあるってことがウリですかね~。こんな停め方してたって一切問題なしだし。車なんて通りやしない。

 

 

 

 

抜けまして、

東側(尾鷲側)坑口。こちらはオリジナルのままっぽい。

 

 

 

 

扁額もオリジナル。

「昭和38年11月30日」。

 

 

 

 

ポータル脇に設置されていた、落石注意看板。

実際、数十kmにわたって人跡もまれなド山中だ。

 

 

 

 

最後にちょい引きで。

頻繁に通行止めになるこの区間、行く方はよく調べてから行ってくださいな。

 

 

 

以上。

 

 

4月4日の0時30分にプレミアム公開された、BAND-MAIDの新曲”Ready to Rock”。当然リアタイでカウントダウン視聴したのだが、いやいやいやいや。これがもう、完全にブッ飛ばされた。

 

 

 

事前にリリースされていたティザー動画を見て(いい意味で)覚悟はしてたのだが、そんな覚悟じゃ足りんかった~!演奏が始まって10秒以内になぎ倒されること間違いなし!な、常軌を逸したみんちょ(ギター)とAKANE(ドラム)のバトル。いや、バトルというよりは、なんだろうな…。達人同士の組手のようなというか、圧倒的な「豪の者」同士のがっぷり四つ感というか。

 

それにしても、暴れまくりでブッちぎれまくりなギターワークと狂おしくも美しいクロマチックなリフの数々。しばらくぶりに、みんちょの狂気を垣間見たように思う。そのプレイもさることながら、コントロールされた混沌とでも言うべき楽曲の完成度よ。1月リリースの前””Zen”から矢継ぎ早ながらも、またまたやってくれた。汲めども尽きぬその才能、このお嬢さん、正真正銘の天才作曲家ですわ。。

 

そしてみんちょとAKANEだけでなく、今回も5人全員が輝いている。ほんとに稀有なバンドだ。小鳩ミクに至ってはついに今回、短いながらもソロがあるし、胸アツだ~。

 

 

 

それで。

 

前回“Shambles”のライヴMVを見てあまりのカッコよさにちびりそうになったわたくし、ソッコーで6月21日の大阪公演の抽選に申し込んだわけだが、無念の落選。

あきらめないわたくし、今度は前日20日公演の抽選に参加、

今度はめでたく当選し、ホッと一息。お金も支払って、後はチケット引き換えまでに目が治るといいんだが…。まあ治ってなくても行くけどな!

 

 

このバンドにリアルタイムで並走していけること、この上なく嬉しい。

 

 

 

2012年6月2日、「亀の瀬地すべり見学会」のために訪れた大阪府柏原市。この日のネタで他に記事にしているのは、上市北架道橋築留二番樋。今宵ご紹介するのは、見学会会場へ向かう途中の脱線物件。

 

 

いきなり、ドン。

まさにいきなりすぎて、何がナンだか?な写真…なんだが、穴の上、白飛びしているところにガードレールが見えるだろうか?あそこが道路である。場所はだいたいこのへん

 

 

 

 

ぜんぜん状況がわかる写真を撮ってなかったので、ストビュー画像を貼っておこう。

目前、右側が件のガードレール、という位置関係である。

 

 

 

 

つまり、上の写真右側路外の崖からの見上げアングルだった、ということ。

伝わってる?

 

地図を見ればわかるように、すぐ横にはJR大和路線(関西本線)が走っている。実はこの上の道路、関西本線の旧線跡で…

 

 

 

 

と、思ってたんだけども。

もしかしたら、違う?

 

 

 

 

というのもこの道、龍田道と呼ばれる古道の一部(時代によっていくつかのルートがあるらしく)だということで、もしかしたら最初から道路橋梁として建造された可能性もあるんじゃないかと。

 

 

 

 

改めて観察。

鉄道橋梁ではかなり珍しいように思える、欠円アーチ。これもまた、出自が鉄道由来じゃないような、という推測を後押しするような、しないような。ちなみに巻厚は三層。

 

 

 

 

立地が立地なので、内部への進入はよじ登る感じになるが、

首尾よく中へ。

 

 

 

 

アーチ部はすべて煉瓦だが、

途中から側壁が補修された痕跡が残る。

 

 

 

 

アーチ部の煉瓦目地、お世辞にもきれいとは言えない。

けっこう施工が雑に見えるな…。これもちょっとなあ…。

 

ちなみにこれ、欠円アーチの中でもかなり扁平な部類に入ると思う。これで活荷重の極めて大きい鉄道路盤を支えるにじゅうぶんなものか?これまた道路由来説を補強するような、しないような。

 

 

 

 

抜けて振り返り。

かなり汚れたご面相だが、こちらでは巻厚が四層に増えているようだ。

 

 

 

 

まあ、現場では何の疑問もなく、

心穏やかに?撤収~。

 

なんかここでこっぴどくアタマをぶつけた記憶があるんだが、気のせいかなあ。気がするだけで具体的記憶が一切ないんだけども。

 

 

 

 

外におわすは、

見学会に先がけてすでに合流していた、よとと隊長とピカさん、往年の名コンビ。たしかお二人はすでに探索済みで、合流したわたくしを改めて案内してくださった、ような流れだったかと…。

 

 

 

前述のように、この道が古道であることは後に知ったことで、当日は完全に鉄道橋梁として見ていたし、今もどちらとも確証がない…けど、どうも自分の中では道路由来くさいぞ、の印象が強いので、思い切って「道路橋梁」テーマに入れてみる。ちなみに、愛と信頼の全国Q地図様には、この橋梁は掲載されていない。

 

 

まあ拙ブログ得意の、謎は謎のままパターンでございます。

 

 

 

以上。