カナウナギトンネル (奈良県吉野郡下北山村浦向) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
気づけばこの一ヶ月、まともな隧道記事を書いてないことに気づいた。拙ブログでは異例なこと。コレはいかん遺憾。
 
と言いつつ、今からお送りするのが「まともな隧道記事」なのかは疑問なんだけども(笑)。
 
 
 
2017年5月4日、深遠なる紀伊半島彷徨の初日。この日のネタで記事にしているのは、時系列で四ノ川の吊り橋北山トンネルその奥小又川の吊り橋だが、今宵のネタはそれらよりも前、早暁5時32分に訪れた物件。
 
 
まぁ訪れたっつうよりも…
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通らなきゃ先に進めない場所なんやけどね!
 
 
 
下北山村中心部(って表現はかなり誇大だが)から、十津川村との境界に横たわる白谷トンネルに向けて酷道425号をひたすら登る途中にあるのがこのトンネル。
 
 
ご覧のようにトンネル手前は狭くて停車スペースもないが、気にすんな、誰も来ない(爆)。
 
そのお名前が…
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「カナウナギトンネル」
 
かなうなぎ~?金鰻?金畝木?嘉奈宇名木?なんなの~?
 
奇天烈なそのお名前故に一部では有名な(笑)、カナウナギトンネルの登場であります。珍しいゴシック体の扁額ってのも、実に香ばしいぞ!
 
 
正直もう完全に出オチ物件なんだけども、最後までヨロシク!(←バカ
 
 
このトンネルの立地は相当に険阻な場所で、
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旧道なんてものは存在しない。
 
国道425号の下北山~十津川間は、かつては林道だった。その名も県営林道白谷線といい、昭和44年に開通した。このトンネルは、林道工事の開始間もない昭和41年に建造されたもの。
 
左端、さりげなく写り込む、425のキロ程おにぎり標識。この道を走る時には、ちょっとした心の支えに(またはダメージにも・笑)なる存在である。
 
 
短いトンネル、抜けて振り返り。
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国道のトンネルには見えないが、まあ元林道やし(笑)。
 
 
 

洞内の様子。

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天井部、元は素掘りだったのかも。
 
今は完全にライナープレートで巻かれている。
 
 
それにしても、この「カナウナギ」なるエッヂの効きまくった名称はどこから来たんだろうか。ネットで調べてみたが、「カナウナギってなんぞ?」のオンパレード(笑)。謎は謎のままにしておこう…って、単に調べられんかっただけ~(笑)。
 
 
滞在わずか3分。
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サクッとこの珍名トンネルを後にして…
 
 
 
12分後、絶望感を味わうことに…(笑)。まあそれはまた別の話。
 
 
 
 
以上、完結。