2017年5月4日、深遠なる紀伊半島彷徨の初日、朝。よんどころなき事情により(笑)、本来は最終日に来るはずだった場所を目指して…。
ココに至るまでにもいくつか素敵なヤツがあって、それらはいずれ記事にすると思うが、とりあえず眼前に現れたのが、
この情景。
国道169号線から、四ノ川に沿った林道を遡上すること数km。手描き感あふれる車両通行止めの看板とは裏腹にフルオープンなゲートがお出迎え。
この道の名は、
林道四ノ川線。
「1号線」の起点となってるのはいまいち意味がわからないが、R169からここまでも四ノ川線のはず。
罠の香りがプンプンするが、この業界的にコレは「自己責任で進め」と解釈するのが正しい(笑)。よって当然進入する、この奥に待つはずのアレを目指して。
全線舗装のこの林道、ゲート進入後一瞬だけダートになるものの、すぐに舗装が復活。
しかし…明らかに雰囲気は変わった。
道のテイストが野趣あふれる感じに。
徐々に落石が目立ってきた。ほとんど車が入っていないような感じ。とがった石が散乱しているところも増えてきて、イヤな汗が出てきた(笑)。
そして…
あ―、ダメっす。
フランス人からは全力で距離を置きたいわたくし、ここが限界だ~。
でも、心は穏やか(笑)。
そう、何故にこっからの歩きをさくっと決断できたかというと、
見えとんですわ、もう。コレは気ぃ楽だ~。
こんな林道の最奥にひっそりと待つのは、誰も知らない…に等しいトンネル。
なにしろこのトンネル、ロードマップの類いや電子地図には載っていない(すべて見たわけじゃないが)。唯一、地理院地図にだけは、謎めいたトンネル表記として描かれている。何が謎って、トンネルの先数百mで、道が終わっているように描かれているのでありますよ。
そんな謎めいた現場を、この目で確かめるべくやってきたわけでございます。
ちなみに、冒頭のゲートは和歌山県北山村だが、この場所は県境を越えた奈良県下北山村。この場へ至る道路は、この林道一本のみ。
つまりはこの場所、奈良県内であるにもかかわらず、和歌山県からしか到達できない、ということになる。そそるねぇ、こういうのって。
つうわけで、徒歩進軍スタート。
改めて、この惨状。
オフ車ならば問題なく?行けるんでしょうかね。
少なくとも、ノートさんには
無理だね。いや、試す気もさらさらないね!
ここまでにフランス人事件を恐れたにもかかわらず、この2日後に違う形で降りかかってくるなど、この時には知る由もない(笑)。
しかし、この感じ。
荒れてるなあ…。全然車が入ってる感じがしない。
コイツはもしかして…
実態としては未成道に近いのか?
この光景に
この標識。どっちにしろこの勾配じゃスピード出んだろ…。
このカーブの先やったよね、
アレは…。
【後篇】に続く。