こんにちはー！
本来のあなたらしい生き方へと導く
らしさナビゲーターの難波響子です。
今日は
「自分が使うことばによって
自分の世界は定義されている」
ということについて。
アメリカ人の友人と話をしていると
日本語の表現の豊富さに
改めて気づかされることがある。
たとえば、雨の表現ひとつ
とってみても
小雨
霧雨
通り雨
にわか雨
氷雨
と、表現方法はさまざま。
これ、どうやって英語に訳すのかな？
と辞書で調べてみても
そもそも、
その日本語と同じ趣旨のことばが
英語では存在しない、なんてことが度々ある。
ことばが存在しない、
ということは、イコール、そのことばがもつ
概念が存在しない世界を生きている
ということになるわけで
だからこそたとえば、日本独特の
「わびさび」の世界は
「Wabisabi」
という日本語のままに英語に訳され
そのことばの持つ世界観ごと、
はじめて世界に広く、認識されるようになったんだろうと思う。
私たちはそれだけ
日々自分たちが使っている「ことば」に
よって、自分の見ている世界を
定義づけされている、ということだ。
話は少し変わって。
大学時代の文学系のゼミの講義の中で
前後の文脈はまったく覚えて
いないのだけれど
先輩が、
桜の色は「ピンク」色じゃなくて
「さくら」色だよ、
と発言していたことがある。
「なるほど！」
と当時のわたしは感動して
すごく印象に残っているのだけれど
今考えてみると、
「桜」と一言でいっても
ソメイヨシノ
八重桜
河津桜
と、その種類はさまざまにあって、
その花びらの色は
種類によっても
咲く時期によっても、全然違ってくるんだよね。
ピンク色、も
さくら色、も
その個性を表すことばとしては
まだまだ貧弱で
本当は、存在するサクラの数だけ
色の種類も表現できるはずだ。
そしてこれは、
人間についても、まったく同じことが
言えるな、って思っていて。
日々、セッションを通じて
向き合うクライアントさんの持つ
独特の世界観に触れる時
それはまるで、
色とりどりの桜の木のように
そこには、とても繊細な
美しい色彩の違いを
鮮やかに感じ取ることができる。
だけど、その感じ取ったものと、
今、自分が持ちうることばが
追いつかない、
と思うことがしばしばあって
ピンク色
や
さくら色
でしか、
言い表すことができないときに
あぁ、早くことばが
そこに追いつきたいな、
と、もどかしく感じることがよくある。
だから、自分が日々使うことばに
もっと敏感でありたいな
と思うし、
自分が使うことばの解像度を、
もっともっと、上げていかないとな
と感じている。
そして、クライアントさんに
対して思うことは、
「Wabisabi」みたいに、
自分の持つ世界観を
一言で表現するのは
さすがに難しいと思うけれど
少なくとも、
他人の使うありきたりのことばによって
自分自身を安易に定義しないで
もらいたいし
自分の感じていることを
一つずつ、精度の高いことばにして掴んでいく、
という作業を日々行っていけば
「自分が一体、何者なのか？」
ということを理解することに
とっても役に立つんじゃないかな、って
思うんだよね。
以上、
ことばの大切さを訴えている割には
なんか、うまくまとまらなかったけど
最近の私の想うこと、でした。
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