【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#51 第6章 HSS型HSPのリスクの大きい行動 | 好奇心旺盛で傷つきやすい繊細なあなたの能力を紐解き、覚醒させる方法

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【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#51 第6章 HSS型HSPのリスクの大きい行動①

 

 

 

 



こんにちは~


 

3か月でHSS型HSPの才能、強みを見つけて伸ばす「ブレーん塾」主催 

HSS型HSP研究家の時田ひさ子です。

 

 

 

HSS型HSPのドクター・クーパーが書かれた本「Thrill!」を読み進めております。

 

 

IMG_1009.JPG

 

 

ここまでご紹介してきた訳は以下の通りです。

 

まじかるクラウンHSP/HSSの仕事についての章まじかるクラウン
 

【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」訳します(笑)#1 career①回目
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#2 career②回目
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#3 career③回目「共感性はすごい強み!」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#4career④回目「HSP/HSSは飽きる」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#5career⑤回目「小プロジェクトをうまく回す
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#6career⑥回目「自由に仕事させてもらう」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#7career⑦回目「キャリア形成の機会」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#8career⑧回目「フロー状態」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#9 career⑨回目「フロー状態」の続き
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#10 career 自分を知ろう!
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#11「仕事の成功と職業の選択について」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#12「仕事の成功と職業の選択について」の2回目
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#13「仕事の成功と職業の選択ガイドライン①②」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#14「仕事の成功と職業の選択ガイドライン③④」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#15「職人的な仕事はどうでしょう?」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#16「わたしたちの仕事の不安Q&A」①
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#17「わたしたちの仕事の不安Q&A」②自営業になることに不安
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#18「HSP/HSSにとっての仕事」まとめ
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#19HSP/HSSの人生トーク(ジョシュア・前編)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#20HSP/HSSの人生トーク(ジョシュア・後編
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#21HSP/HSSの人生トーク(ステファニー)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#22HSP/HSSの人生トーク(クリスティーヌ) 
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#23HSP/HSSの人生トーク(ダニー前半)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#24HSP/HSSの人生トーク(ダニー中編)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#25 HSP/HSSの人生トーク(ダニー後編)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#26 HSP/HSSの人生トーク(ダニーの詩)

【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#26 第4章 HSS型HSPの人間関係について①

【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#27 第4章 HSS型HSPの人間関係②
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#28第4章HSS型HSPの人間関係③愛着スタイル
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#29第4章HSS型HSPの人間関係④愛ある関係
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#30 第4章HSS型HSPの人間関係⑤選択多め! 
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#31 第4章HSS型HSPの人間関係⑥ワイルドさ
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#32 第4章HSS型HSPの人間関係⑦脱抑圧
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#33 第4章HSS型HSPの人間関係⑧性的関係
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#34 第4章HSS型HSPの人間関係⑨アドレナリ
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#35 第4章HSS型HSPの人間関係⑩
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#36 第4章HSS型HSPの人間関係⑪ Q&A
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#37 第2章HSS型HSPの幼少期①
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#38 第2章HSS型HSPの幼少期②
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#39 第2章HSS型HSPの幼少期③
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#40 第2章HSS型HSPの幼少期④
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#41 第2章HSS型HSPの幼少期⑤
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#42 第2章HSS型HSPの幼少期⑥「HSS特性は、HSP特性よりも世間受けがよい?」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#43 第2章HSS型HSPの幼少期⑦
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#44 第2章HSS型HSPの幼少期⑧

【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#45 第2章HSS型HSPの幼少期⑨2タイプ
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#46 第2章HSS型HSPの幼少期⑩二つ目のタイ
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#47 第2章HSS型HSPの幼少期⑪教育
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#48 第2章HSS型HSPの幼少期⑫魅力
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#49 第2章HSS型HSPの幼少期⑬Q&A

【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#50 第2章HSS型HSPの幼少期⑭Q&A2

 

 

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p129-132

星第六章 HSS型HSPのリスクの大きい行動星

 

「臆病になりすぎるな。

不機嫌でありすぎるな。

ちょっとしたことで動揺しすぎるな。

あなたのやったことだ。

 

人生は経験である。

 

あなたが試してみればみるほど、より良いものになるのだから。」ラルフ・ワルド・エマーソン

 

 

*アメリカの思想家、哲学者、宗教家、作家、詩人

 

 

星刺激追求タイプ(HSS)のリスキーな側面星

 

HSS型には、繊細で凹みやすいのとは真反対の、語りづらい危険な側面があります。
それは、リスクをとっても刺激を満たそうとするという側面です。

 

ズッカーマンは、刺激を追求したがる特性について

「身体的、社会的、法的、経済的なリスクがあったとしても、それを経験してみたいと思う気持ち」だと説明しています。

 

経験してみたいことというのは、

バラエティに富んでいて、斬新で、複雑で、強烈な刺激である、と。


念のために申し添えておきますが、

リスクとは、喜びや楽しみ、娯楽などを自発的に選択して楽しんだ結果、

その見返りを受けることだと言えます。

自発的とあえて申し上げたのは、あえて選択したわけではなく自然に巻き込まれて何かの被害にあった場合は、リスクという言葉には含まれないからです。

 

 

HSS型はなにがしかのアクションを起こせば、それに必然的にリスクが伴うことをわかっています。

彼らは、よく考えて行動するものの、起こりうるリスクの程度を過小評価する傾向があります。

さらに言えば、HSS型HSPは、起こりうるリスクを、

「きっと起こってしまったら楽しめるだろう」とも思う傾向も持っています。

 

HSPは、リスクを過小評価しがちなのです。

 

それも含めて、何かを取捨選択する際には慎重すぎるくらいに検討します。

 

HSS型HSPは、やろうとしていることとリスクとの関係を、綱引きの一種のようなものだと思っているのかもしれません。

新しいことをやってみたいと思うけれども、リスクの大きさを慎重に予測することも減らしたがるということです。

 

この章では、HSS型HSPのリスクや、リスクのある行動を探求していこうと思う。

そして、繊細で傷つきやすい特性がリスクをどのように軽減できるのかについても話したいと思う。

 

 

星エベル・ナイベルの人生(職業:スタントマン)星

 

私は、1970年代にミズーリ州の小さな町で育ちました。

若い頃は、

近隣の男グループはよく、勇気を試す方法を考え出したもので、

例えば、自転車で急坂を駆け降りるなんてことをよくやっていたんだ。

 

これは、エベル・ナイベルっていうスタントマンがバイクジャンプで大スタントをやっていた影響なのです。

彼は、カエサルパレス噴水や、スネイクリバー渓谷や、たくさんのバスや、車や、ガラガラヘビがたくさん詰め込まれた20フィート(6m)の長い箱や、二匹の大きなライオンやらを飛び越えていたんだ。

 

私は、1970年代の前半のほとんどを、友人たちと一緒に自転車であらゆるものを飛び越えて過ごしていました。

ジャンプ用に用意されたものじゃないし、安全じゃないものだとわかっていても。

 

私は若いときからずっと、リスクが大きければいいってもんじゃないって知っていたんだ。

のどの奥になにかつっかえているみたいな感じになるんだけど、
だんだんバイクはスピードが上がっていくから、どこ行くかわからない。
すごく危ないってわかってるんだ。それがめちゃくちゃ面白い。
 

1970年のこの時代は、インターネットや携帯電話やPCやそういった今ある便利な通信機器なんてない。

自分たちは楽しみを作り出すしかない時代なんだ。

誰かが怪我をしさえしなければ、夕飯までそういう遊びに没頭しつづけたさ。

まあでも、たいがい、誰かがけがはしたけどね。

 

 

私の「事件」が起こったのは、ある夏の昼下がりだった。

小型バイクでの華麗なジャンプ、ってことになった事件だよ。

私はうちの裏に、砂利の通りに曲線コースを作ったんだ。

そこに周りの子供たちを集めて、自分のかっこいいジャンプを見せびらかそうとしていたんだ。

みんな、わくわくした顔でぐるっと取り囲んでたよ。

ミニバイクは時速25キロくらい出せるって覚えておいてほしい。

バイクをフルスロットルにして、走りだそうとして、ぎゅっと力を入れて握ったんだ。

そのときに、ちょっと違和感があって、

「これはたぶんダメだ、、」

「ひどいことになるかもな」と思ってしまった。

 

私は道にたたきつけられて飛んだ。

そのとき気が付いたんだけど、私のミニバイクは、後ろに重心があるように作られていたんだ。

つまり、このバイクはジャンプには向いていないってね。

 

ミニバイクの後部がはじけ飛んで(私はなんとか命をとりとめて)、

砂利をガガっと飛ばしたフロント部分が後から飛んできたのもわかったんだ。

私はシート(たぶんシートだと思う)でしこたま体を打ち付け、宙に投げ出され、砂利に落ちた。

 

私は砂利の上を15フィート(5mくらい)以上すべって、電信柱のところで気を失った。

排水溝に半分体を突っ込んだ形で。

ミニバイクが後ろからすべってきて私の目の前を通り過ぎた。

見てた子たちは、これまで見た中で一番すごいジャンプだと思ったに違いない。

 

私は、エベル・ナイベルみたいに空をカッコよく飛ぼうと思ったわけじゃない。

ほとんど怪我もしなかった。

切り傷、打ち身とすごい痛みと、片足引きずって歩かなければならなかったけど。

そのあと、ミニバイクをひっぱって、自宅に帰ったんだ。

(すぐにバイクに乗ろうとなんてぜんぜん思わなかったから)

 

 

そう。あとから考えると、その時、私の臆病で繊細なところが、好奇心や知りたがり、やりたがりの自分に勝ったからあんな風に飛んだんだと思う。

だけど、本当はそうではなかったって自分は知っているんだ。

私たちの多くは、私自身をやったことのない経験に急に放り込むようなことをするんだ。

自分がたぶんうまくやれるだろうと思って。

少なくとも、きっとやれる、と自分に期待して急にそういうことをやろうとするよね。

 

これは、リスクを取ることが私たちに価値がないと言っているのではありません。

実際、人生の多くは、なにもしなくても、必然的にリスクを伴うから。

 

「私はやったことないことをやるのがすきなんだ。

知らない人に出逢って、自分にやらせてみる。

離婚後だいたい1年くらいは、いろんなことをやってた。

カラオケとか、珍しい車に乗ったり、グループ活動に精を出したり、あれこれあれこれ。

調停も。

あれはすごくきつかった。

やりつづけなければならないからね。

でも面白い。

私はそれまでよりもずっと、ほんとに生きてる感じがしたの。

その結果、わたしが何が好きで、何が嫌いで、燃え尽きる前にできることはたくさんあるって気が付いたわ。」(クロエ)

 

「私はクリフクライミングに行って、峡谷の化石を探したいの。

これって、最高にリスクのあることのひとつなの。険しい所をいかなければならないからね。

でも、私はそれを感じたい。

ジェットコースターみたいなスリルも好きで、長い間恐怖ってどんな感じなのかわからなかったわ。

ギリギリのところでスリルを感じている瞬間が好きでたまらないのね。

私にとって、スリルって、自分の中にある大きな感覚だってことがわかったの」(クレア)

 

「私はおおきいジェットコースター中毒で、20-30フィート(6m~9m)の深さで揺れるのがいいんです。

自転車に乗ったり、木にのぼったりもいい。

ほんとに私って、なんなんでしょう?」(ジェシカ)

 

「自分ほど刺激を追求する人はほとんどいないと思う。

ハンググライダーや、スカイダイビングや、凧にのったり、バイクものるんだ。

ときどきはギターを弾きながら大道芸もするしね。

きっと自分は、スリルを探し続けているんだね。」(ダニー)

 

 

 

 

Thrill!の次回は、

「第6章 リスキーな行動とHSS型HSPについて」の

 

です。

 

 

次回もよかったら読んでください。

ではまた!!!