【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#49
第2章HSS型HSPの幼少期⑬
「HSS型HSPからのQuestion&クーパー先生のAnswer」
こんにちは~
3か月でHSS型HSPの才能、強みを見つけて伸ばす「ブレーん塾」主催
HSS型HSP研究家の時田ひさ子です。
HSS型HSPのドクター・クーパーが書かれた本「Thrill!」を読み進めております。
ここまでご紹介してきた訳は以下の通りです。
HSP/HSSの仕事についての章
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」訳します(笑)#1 career①回目
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#2 career②回目
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#3 career③回目「共感性はすごい強み!」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#4career④回目「HSP/HSSは飽きる」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#5career⑤回目「小プロジェクトをうまく回す
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#6career⑥回目「自由に仕事させてもらう」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#7career⑦回目「キャリア形成の機会」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#8career⑧回目「フロー状態」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#9 career⑨回目「フロー状態」の続き
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#10 career 自分を知ろう!
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#11「仕事の成功と職業の選択について」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#12「仕事の成功と職業の選択について」の2回目
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#13「仕事の成功と職業の選択ガイドライン①②」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#14「仕事の成功と職業の選択ガイドライン③④」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#15「職人的な仕事はどうでしょう?」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#16「わたしたちの仕事の不安Q&A」①
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#17「わたしたちの仕事の不安Q&A」②自営業になることに不安
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#18「HSP/HSSにとっての仕事」まとめ
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#19HSP/HSSの人生トーク(ジョシュア・前編)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#20HSP/HSSの人生トーク(ジョシュア・後編)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#21HSP/HSSの人生トーク(ステファニー)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#22HSP/HSSの人生トーク(クリスティーヌ)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#23HSP/HSSの人生トーク(ダニー前半)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#24HSP/HSSの人生トーク(ダニー中編)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#25 HSP/HSSの人生トーク(ダニー後編)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#26 HSP/HSSの人生トーク(ダニーの詩)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#26 第4章 HSS型HSPの人間関係について①
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#27 第4章 HSS型HSPの人間関係②【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#28第4章HSS型HSPの人間関係③愛着スタイル
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#29第4章HSS型HSPの人間関係④愛ある関係
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#30 第4章HSS型HSPの人間関係⑤選択多め!
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#31 第4章HSS型HSPの人間関係⑥ワイルドさ
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#32 第4章HSS型HSPの人間関係⑦脱抑圧
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#33 第4章HSS型HSPの人間関係⑧性的関係
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#34 第4章HSS型HSPの人間関係⑨アドレナリ
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#35 第4章HSS型HSPの人間関係⑩
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#36 第4章HSS型HSPの人間関係⑪ Q&A
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#37 第2章HSS型HSPの幼少期①
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#38 第2章HSS型HSPの幼少期②
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#39 第2章HSS型HSPの幼少期③
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#40 第2章HSS型HSPの幼少期④
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#41 第2章HSS型HSPの幼少期⑤
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#42 第2章HSS型HSPの幼少期⑥「HSS特性は、HSP特性よりも世間受けがよい?」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#43 第2章HSS型HSPの幼少期⑦
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#44 第2章HSS型HSPの幼少期⑧
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#45 第2章HSS型HSPの幼少期⑨「HSS型HSC刺激追求に2つのタイプがいる」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#46 第2章HSS型HSPの幼少期⑩「HSS型HSCの教育について」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#47 第2章HSS型HSPの幼少期⑪「魅力」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#48 第2章HSS型HSPの幼少期⑫「HSS型HSCの魅力について」
クーパー先生に寄せられた問と、お答えの箇所をお送りします。
質問者の質問内に、「ACEスコア」というものが登場するのですが、
これは、小児期の有害な経験に関するセルフテストの得点のことで、
ハイスコアであるほど、小児期の有害な経験が多く、ダメージを受けているということになります。
米国は、子ども時代の不幸な体験に関する調査や対応が進んでいます。
米国では、「ACEが存在している」という前提でその対処法が検討されています。
日本では、まだ「そんなものはないほうがいい」といった認知レベルではないかと思います。
遅れているとは思いたくないですが、現実的にそういった不幸な体験(ACE)があるにもかかわらず、
そういう境遇で育ってきた人たちへの偏見を日常の中で散見するのが現実で、
対応が遅れている理由としては、
人々の不幸な体験への恐怖感が認知を遅らせているのかもしれません。
ACEテスト(Adverse Childhood Experience)
子ども時代に体験する不幸な体験を意味する。
主なものとして、
虐待、
虐待の目撃、
ネグレクト、
家族のうつ病
あるいはその他精神疾患、
アルコール等の依存症、
投獄、
離婚その他の理由による親の喪失などが挙げられており、
これらは
子どもたちの脳の発達を阻害し、
脳の神経経路の形成に影響を与え、
免疫システムを損なわせ、
学習、行動、健康に大きな影響を与える。
- 平成 29(2017)年度 NGO 海外スタディ・プログラム最終報告書
「貧困と幼少期の逆境体験の世代間連鎖をどう断ち切るか 米国の実体と取り組みから学ぶ」より引用
ACEについてご理解いただき、
ここから本文です!!
p49
HSS型HSPからQuestion & Answer
Q
私の子供時代はまさにトラウマのオンパレードで、
虐待、ネグレクト、暴力などひどい状況でした。
わたしもACEのチェックテストでハイスコアでした。
わたしの人生はリカバリーできるでしょうか?
A
まず最初に、ACEのスコアを見るのは怖いですね。
私たちの誰もが幼少期の辛い体験があるからね。
覚えておかなきゃならないのは、有害な幼少期の経験からのリカバリーは可能だってことだ。
だけど、かなりがんばらなきゃならない。
こういった辛い経験の結果として、あなたがいまそうして辛い思いをしているかもしれないという事実を乗り越える必要があるんだ。
熟練したセラピストはあなたをサポートすることができる。
もっとも辛かった出来事のいくつかを通してそのサポートは行われるし、成果をあげると思う。
他にもたくさんの小さなトラウマがあるだろうけど、それらはおそらく、最も辛かったトラウマを解消しながら、年月とともに耐えられるようになるものです。
重要なのは、ACEのスコアが私たちの人生に大きく影響しているということに気づくこと。
それから、
ACEの影響を緩和させるのには、
あなた自身がどれくらい自分自身に気づくことができるかなんだ。
Q
私の子供は女の子ですが、冒険好きで、スリルが大好きです。
それなのに、慎重で、リスクをとらないようにも見えます。
私は子供に、リスクを取らせないように慎重に行動することを勧めるべきでしょうか?
それとも、痛い思いをしてでも経験を積むことを勧めるべきでしょうか?
(親の態度についての質問)
A
この子にとって大事なのは、自分にとってどれだけのリスクかをひとつずつの体験を通して予測する力をつけるってことだと思います。
これから起こることのリスクをはかるということです。
彼女がこのスキルを身につけることには、彼女自身の人生にとってものすごく価値があると思います。
慎重な子供たちっていうのは、リスクとベネフィット(得られる褒章)との兼ね合いを計算して、
臆病になってしまいがちです。何かを体験すること自体が不安なのです。
わたしたち大人は、子供たちに
「私たちが大人としてしてほしいと思っているような新しい経験をしてほしい」と思っていますが、
繊細な子供たちからしてみたら、
大人が、自分の選択した行動を「いいね」と言ってくれて、できるだけ実行するのを許してもらいたいと思ってると思う。
もちろん、子供自身がその活動を楽しいと思っていることが絶対なものをです。
繊細な子供にとっては、
「良い」「悪い」を決めつけないサポートの方が楽しいだろうし、
また別の新しいい経験をしようという意欲を喚起するものだと思う。
同年代同士で競うことは、プレッシャーを学べるうえに次の新しい体験につながりやすくていい活動だと思います。
Thrill!の次回は、
質疑応答の続きです。
次回もよかったら読んでください。
ではまた!!!
|