こんにちは~
3か月で傷つきやすい人の凹み、ぶれがなくなる「生きづらさ克服塾」主催
HSS型HSP研究家の時田ひさ子です。
HSPの本は
何冊か出版されておりまして、
マンガで読めたり、
子供(HSC)について書かれている本もあります。
でも、
HSPのさらに30%に限定されているHSS型のことが書いてある本は、
日本語にはまだありません。
なので、
HSS型HSPのことだけ書かれている
HSS型HSPの研究者ドクター・クーパー氏の「Thrill!」
を訳しております。
現在、第2章「HSP/HSSの幼少期」を読んでおります。
ここまでご紹介してきた訳は以下の通りです。
HSP/HSSの仕事についての章
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」訳します(笑)#1 career①回目
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#2 career②回目
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#3 career③回目「共感性はすごい強み!」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#4career④回目「HSP/HSSは飽きる」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#5career⑤回目「小プロジェクトをうまく回す
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#6career⑥回目「自由に仕事させてもらう」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#7career⑦回目「キャリア形成の機会」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#8career⑧回目「フロー状態」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#9 career⑨回目「フロー状態」の続き
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#10 career 自分を知ろう!
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#11「仕事の成功と職業の選択について」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#12「仕事の成功と職業の選択について」の2回目
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#13「仕事の成功と職業の選択ガイドライン①②」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#14「仕事の成功と職業の選択ガイドライン③④」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#15「職人的な仕事はどうでしょう?」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#16「わたしたちの仕事の不安Q&A」①
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#17「わたしたちの仕事の不安Q&A」②自営業になることに不安
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#18「HSP/HSSにとっての仕事」まとめ
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#19HSP/HSSの人生トーク(ジョシュア・前編)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#20HSP/HSSの人生トーク(ジョシュア・後編)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#21HSP/HSSの人生トーク(ステファニー)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#22HSP/HSSの人生トーク(クリスティーヌ)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#23HSP/HSSの人生トーク(ダニー前半)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#24HSP/HSSの人生トーク(ダニー中編)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#25 HSP/HSSの人生トーク(ダニー後編)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#26 HSP/HSSの人生トーク(ダニーの詩)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#26 第4章 HSS型HSPの人間関係について①
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#27 第4章 HSS型HSPの人間関係②【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#28第4章HSS型HSPの人間関係③愛着スタイル
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#29第4章HSS型HSPの人間関係④愛ある関係
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#30 第4章HSS型HSPの人間関係⑤選択多め!
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#31 第4章HSS型HSPの人間関係⑥ワイルドさ
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#32 第4章HSS型HSPの人間関係⑦脱抑圧
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#33 第4章HSS型HSPの人間関係⑧性的関係
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#34 第4章HSS型HSPの人間関係⑨アドレナリ
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#35 第4章HSS型HSPの人間関係⑩
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#36 第4章HSS型HSPの人間関係⑪ Q&A
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#37 第2章HSS型HSPの幼少期①
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#38 第2章HSS型HSPの幼少期②
ここから本文です!!
第2章
HSP/HSSの幼少期③
最初の最初 子供時代
p37
HSS型HSPの子供とは
「成長過程において、わたしの両親は、わたしの繊細さを認めて擁護してくれた」
わたしの調査では、61%がNoと回答。
HSPとHSS、両方の特性を持つ子供は、本当に複雑だ。
刺激追求とSPS遺伝子(繊細さをつかさどる遺伝子)は正反対の特性なのに、肝心なところはかぶる。
この重なりを理解することは、どのようにこれらのふたつの特性が相互に作用するか、1人の人間の中に絡まり合って共存しているのかを理解するのに重要だ。
38p
スリルや冒険好きな人とは、
極端すぎるスポーツや肉体的スリルを好む人たちだと思うかもしれない。
けれど、
より安全なスリルを探している子供達がいて、
その子供たちにとってはそれほど強烈なスポーツやスリルを求めていない。
カーニバルの乗り物みたいなものでいいんだ。
ローラーブレードとか公園の滑り台を滑り降りるのとかみたいな、リスキーだったり急だったりしないやつがちょうどいい。
刺激も求める繊細な子供達(HSS型HSP)は、それほどスリルのないことでさえ、強烈に感じ取るからだ。
クレアはこう言っている。
「わたしは渓谷クライミンに行くのが好きです。
渓谷で化石を見つけるのが好きだからです。
ホラー映画を見つけるのもすきです。わたしほとんど怖がらないから。
やってみようと思うのは、これまでにやったことないことです。
わたしはスリルが好きでたまらないの。
なにか大きな感情を感じたいから、スリルをさがしてるのね。」
この「自分の中にある大きな感情を感じる」っていう言い方をクレアはしてるけど、ジェシカの刺激探し行動にも同じことが見られる。
ジェシカ
「わたしは本当に命知らずで、みんなわたしがどうして内向的なのに、クレイジーなをしでかすのかことを理解できなかった」
ジェシカの発言からは、繊細さと大胆さがごちゃまぜになっていることがわかる。
わたしは巨大なジェットコースター中毒で、30フィート(90m)の谷のブランコにのっちゃうくらいクレイジーなことをしちゃうんです。
未舗装の道で自転車に乗ったり、木登りしたり。
ものすごい混沌とした人。普通じゃない。
誰も、成長期に、本当にわたしのことを理解することは出来なかった。」
HSS型HSPの子供は混沌の代表のようなものだ。
スリルや刺激によってアドレナリン大放出することができない大人からしてみたらまったく理解できないだろう。
もっとわかりやすく刺激を追求する子どもだったら、もう少し理解されただろうと思う。
目新しことを追求し、体験することは、HSSとHSPの交わる点を現す行動だったんじゃないかな。
好奇心と好みを伴った繊細さ、とでもいえるだろうか。
こうした子供たちは、内面のかなりの広範囲を、新しい経験が好きだという気持ちで占められている。
HSS型HSPチャイルドは
順番があるきちったしたプログラムが好きだったりもするし、
好きじゃなかったりもする。
たとえば、きちっとしたプログラムっていうのは、ガイドががっつり付いた美術館に行ったりするようなことだ。
(ここから39p)
きっちりその美術品を理解する。
そのために、順路を守って美術品をルールを守ってみるようなことだ。
でもその反面、自由にさまようことも好きなんだ。
芸術作品の色や雰囲気や周りの観賞者たちの雰囲気や空気感を感じ取りながらギャラリーをさまよう方が、きちっと見るよりももっと好きかもしれない。
HSS型HSPチャイルドは、
人間観察が鋭く、個々の個性的な人間を見るのをとても楽しめる人たちなんだ。
HSS型HSPチャイルドは、普通の子どもよりも、リスクを取りたくなる子が多い。
HSS型HSPチャイルドは、
一度に2つの方向にひっぱられている感覚を持っているんだ。
一つは、友達と一緒に木から飛び降りたいという強い欲求。
だけど、同時に怯えてもいる。
やったらどうなるんだろうって。
(骨を折る、痛い、友達にカッコ悪いと思われるかもしれない屈辱感など)
抑圧されたくないと思うことは、繊細な子供が新たなことを探して 体験したがることでもあるかもしれない。
【 わたしは簡単に退屈した 】
わたしの調査では、39%が賛成、強く賛成した。
HSS型HSPチャイルドは退屈を感じやすいと思う。
そうした子供たちには、退屈しないようにするようにしたい気持ちもある。
だから、退屈な活動や退屈な状況を避けるために頑張る。
子供というのは、大概、「飽きた」を繰り返すけど、HSS型HSPチャイルドにとって、
退屈なことは痛みのようなものだ。
困ったのは、飽きっぽいのは短所であると多くの西洋文化では、認識されている。
性格的弱点だと思われていることだ。
(40p)
【探検は好きじゃない】
79%が不賛成
退屈とはどういうことかというと、
(繰り返しや、本来の興味の欠如、十分な刺激がないといった状況のことか、
あるいは気質(子供が個人の特性によって退屈しやすい性格の持ち主)のことだ。
退屈は単純ではない。
最適なレベルの行動をずっと続けることと関係がある。
単調だったり、繰り返しが多かったり、本質から外れていて面白みがなかったりすることと関係があるんだ。
HSS型HSPチャイルドは、退屈の扱い方に関して、まだ大人ほどスキルがない。
でも、彼らが深く調べたり、おもしろいことをやりたいという強い衝動があり、最適な刺激の幅を提供してくれる周りの他人と一緒にいるのはすごく好きなんだ。
退屈感のHSS感受性の4つの側面は、わたしたちに人生ずっとついてくる。
●サポートの行き届いた幼少期(小学校低学年くらいまで)●
私たちは、
望ましくない幼少期の出来事が長く尾を引くことを知っているが、
サポートが行き届いていて、幸せで比較的トラウマの少ない 幼少期だったらどうだろう?
だれも 幼少期が完全にトラウマのない人なんていないけれど、
辛い体験がわたしたちにどう影響するかは、その辛い体験をどのくらい深く経験したかによるんだ。
繊細な子供達にとって、
それほどひどいトラウマじゃなくても、
その子にとってはかなりの傷になる場合があるんだ。
繊細な子供達は、この特性を持たない子供達よりも深く、刺激を感じる。
また、傷つくのと同じように、
HSS型HSPチャイルドがトラウマのない幼少期を過ごすことによるプラスの効果も、その子の人生にとっては影響が大きい。
サポートの行き届いた 幼少期を過ごすことの効果は、よく知られており、研究レポートとして残されている。
わたしの手元には、HSS型HSPによって書かれた、幼少期のレポートがたくさんある。
手厚いサポートを受けたHSS型HSPは、
不安、うつ病、孤独がまったくないまま、未来を意欲的に切り開く能力を持つ。
それから、人から信頼されて新しく仕事を開拓する能力や、
そうした仕事を続ける能力を持つということが、そのレポートからわかるんだ。
(41p)
「わたしが育ってきた方法の良かったことの一つは、わたしの刺激の面倒を見ていられたことです。
だから、友達がバレーをやったり、音楽のレッスンをしたり、ガールスカウトに行ったりしている間、家にいて空想ゲームをやったり、わたしじしんを独占しました。
覚えているのは、濡れたシーツを干したこと。
洗濯機や乾燥機を持っていなかったので、洗濯物をコインランドリーでして、濡れたシーツをかけて(なつで暑くて)雲を見上げたり、うとうとしたりして、
休むと、なにか楽しいことをしたがったので、わたしは空想の馬のトリガーに乗って 興奮した。それで、近所中をすごく速く走らせたりしてね。
後で自転車をもらったとき、曲がりくねった道を降っていってたの。楽しかったなぁ。」(ジャクリン)
「わたしはすごく恥ずかしがり屋だった。
いつも1人だったけど、すごく楽しかった。
母はそんな私を気にかけてくれて、そういうもんだと、わたしを受け入れてくれていた。
わたしはそういう意味ではすごく幸運だって思う。」(エレノア)
「育った街にはたぶん1マイルくらい下りの長く伸びた道があった。
わたしは昔は、ギアが10こある自転車に乗って、頂上までいって、そこからめちゃくちゃ高速で丘を降る遊びをしていました。
ギアは10に入れていて、 とちゅうで恐ろしいスピードになったときのドキドキといったら!
楽しくてしかたなかった。
この遊びは、父は理解してくれていたけど、ママはぜんぜんだった。」(マット)
「わたしは探検する場所がたくさんあるところに住んでいました。
今思えば、あそこに住んでいたから、たくさんの人たちと仲良くなった。
わたしの 両親は『あなたはああなりなさい』というような期待をしない人たちでした。
両親はとてもオープンな人たちで、わたしがしたいようにさせてくれました。
彼らはこの道をいくべきだとは絶対に言わなかった。押しつけなかったのです。
すごいですよね」(ブルース)
42p
「ラッキーなことに、私はサポートの厚いファミリーに恵まれました。
もしこのファミリーじゃなかったら、この人生は違っていました。
両親はいつもどうしたらわたしがどう感じたか、どうしたら力づけられるか、本心を辛抱強く聴いてくれた。
子供のわたしにはなによりもその両親の姿勢に力づけられました。
だから、わたしは直感をうまく働かせながら自分なりに充実した人生を送れているんです。
祖父母も、両親も同じです。
もしこのファミリーでなかったら、わたしはかなり育てるのが難しい子だったと思う。
わたしの家族は神からのギフトだと思ってる。」(テイラー)
ではまた!!