【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#50
第2章HSS型HSPの幼少期⑭
「HSS型HSPからのQuestion&クーパー先生のAnswer2とこの章のまとめ」
この特性を、周囲の人たちにわかってもらう努力をした方がいいのだろうか?
そう考えたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
自分のことを、周囲にわかってもらった方がいいのではないか?
あるいは、
子どもが辛い思いをしないために、
周囲の人たちに「この子は繊細で傷つきやすいんです」と伝えたい、
と思うお気持ちはわかります。
そうした、周囲へのアナウンスについてクーパー先生の答えが今日のブログです。
クーパー先生はどうおっしゃっているでしょうか?
こんにちは~
3か月でHSS型HSPの才能、強みを見つけて伸ばす「ブレーん塾」主催
HSS型HSP研究家の時田ひさ子です。
HSS型HSPのドクター・クーパーが書かれた本「Thrill!」を読み進めております。
ここまでご紹介してきた訳は以下の通りです。
HSP/HSSの仕事についての章
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」訳します(笑)#1 career①回目
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#2 career②回目
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#3 career③回目「共感性はすごい強み!」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#4career④回目「HSP/HSSは飽きる」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#5career⑤回目「小プロジェクトをうまく回す
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#6career⑥回目「自由に仕事させてもらう」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#7career⑦回目「キャリア形成の機会」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#8career⑧回目「フロー状態」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#9 career⑨回目「フロー状態」の続き
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#10 career 自分を知ろう!
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#11「仕事の成功と職業の選択について」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#12「仕事の成功と職業の選択について」の2回目
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#13「仕事の成功と職業の選択ガイドライン①②」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#14「仕事の成功と職業の選択ガイドライン③④」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#15「職人的な仕事はどうでしょう?」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#16「わたしたちの仕事の不安Q&A」①
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#17「わたしたちの仕事の不安Q&A」②自営業になることに不安
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#18「HSP/HSSにとっての仕事」まとめ
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#19HSP/HSSの人生トーク(ジョシュア・前編)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#20HSP/HSSの人生トーク(ジョシュア・後編)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#21HSP/HSSの人生トーク(ステファニー)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#22HSP/HSSの人生トーク(クリスティーヌ)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#23HSP/HSSの人生トーク(ダニー前半)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#24HSP/HSSの人生トーク(ダニー中編)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#25 HSP/HSSの人生トーク(ダニー後編)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#26 HSP/HSSの人生トーク(ダニーの詩)
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#26 第4章 HSS型HSPの人間関係について①
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#27 第4章 HSS型HSPの人間関係②【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#28第4章HSS型HSPの人間関係③愛着スタイル
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#29第4章HSS型HSPの人間関係④愛ある関係
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#30 第4章HSS型HSPの人間関係⑤選択多め!
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#31 第4章HSS型HSPの人間関係⑥ワイルドさ
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#32 第4章HSS型HSPの人間関係⑦脱抑圧
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#33 第4章HSS型HSPの人間関係⑧性的関係
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#34 第4章HSS型HSPの人間関係⑨アドレナリ
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#35 第4章HSS型HSPの人間関係⑩
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#36 第4章HSS型HSPの人間関係⑪ Q&A
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#37 第2章HSS型HSPの幼少期①
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#38 第2章HSS型HSPの幼少期②
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#39 第2章HSS型HSPの幼少期③
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#40 第2章HSS型HSPの幼少期④
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#41 第2章HSS型HSPの幼少期⑤
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#42 第2章HSS型HSPの幼少期⑥「HSS特性は、HSP特性よりも世間受けがよい?」
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#43 第2章HSS型HSPの幼少期⑦
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#44 第2章HSS型HSPの幼少期⑧
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#45 第2章HSS型HSPの幼少期⑨2タイプ
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#46 第2章HSS型HSPの幼少期⑩二つ目のタイ
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#47 第2章HSS型HSPの幼少期⑪教育
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#48 第2章HSS型HSPの幼少期⑫魅力
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」#49 第2章HSS型HSPの幼少期⑬Q&A1
ここから本文です!!
p50
HSS型HSPからQuestion & Answer
周囲に特性を伝えるべきか?
Q
私の子供は、HSS型HSCだと思います。
でも、我が家の周辺では、まったく役に立たない特性です。
私は娘の繊細さや、新しいことを追求してしまう特性を、
みなさんにわかっていただけるように伝えるべきでしょうか?
A
HSSとHSPの両方の特性を持っている子供は、とても複雑で個性的です。
子供自身の重要な部分の表出を阻止してはいけないと私は思います。
世間の人々は思ったよりも強力的ですし、受け入れてくれるものです。
子供たちが自分に自信があり、自分を信じていて、周囲の人たちの中で受け入れられていると、
その子たちは、この世の中でどうしたら自分の言いたいことが伝わるのかを学習することができるのです。
つまり、環境次第で、HSS型HSCの子供はパフォーマンスがあがるのです。
子ども達がグループで何かをするときは、順応することが大事ですが、
私たち親は、
子供たちを励まし、力づけ、応援して見守ることが重要なんです。
彼らが成長していく時期には特に。
たとえ、親自身があまり居心地がよくなかっとしても、犠牲になったとしても、そうしてあげてほしいのです。
うーん。
結局、クーパー先生は、
周囲を説得しろとも、説明しろともおっしゃられてはいないので、
私の意見を述べさせていただきます(笑)
子ども達を励まし、力づけ、応援して、見守ることが大切なのはそうですし、
そのために親が犠牲になるというか、親がたとえば本意でなくても、子供の環境を整ることに苦心することはある程度はした方がよいと思っています。
子供は自力では環境を変えられないからです。
それから、子供時代に受けた傷は、その後の人生にかなり大きく影響するからです。
子供時代は大事。
子供時代に、人を信じられること、楽しめる世界を持っていること、人と協調できること、失敗しても大丈夫だと知ることができる環境(人)であることが大事で、
そのためだったら、孟母三遷です。
もちろん、経済的な理由や、自分のやりがいや生き方の問題を無視して、
全部を子供に投入するべきだなどと言っているのではありません。
可能な範囲で、
子供のその後の生きやすさに心を砕くことができるといいね!
ということです。
では、次の質問と答えです。
自由遊びへの疑問
Q
私は子供たちの活動を見守る必要があると感じています。
子ども達が安全で、仲良くなった友達を良く知るためにです。
先生のおっしゃる「自由遊び」は、
私には、親として子どもをコントロールすることを放棄しているように感じるのですが?
A
いえ、違います。
自由遊びは、単純に、あなたのお子さんが遊びを選択してもいいんだという選択範囲の拡大のためにあります。
そして、自分が自分のために選択することをさせてやるということです。
選択をさせることと、その結果に責任を持つことを学ぶということは、
とても大事な生きるスキルです。
あなたのお子さんは、いつまでもあなたの監督下にはいない。
お子さんは、最終的には、自分で全部決めなければならなくなります。
自分に合う友達も、何をするかもです。
これまでは、あなたがコントロールしすぎているように思えます。
でも、私たちの親としての役割はメンターであって、コントローラーではない。
もし、私たちが世界の探検のし方で、
どんなアクティビティをするか、誰と行くかについてどれが良いかを選ぶのに関与することは、
私たち大人の内面の判断基準や葛藤など考え選ぶ過程を示すことになる。
それらは、子供たちに見せておきたいことだよね。
もちろん、これは子供たちに、安全性が低く、危険だとわかっている活動をやらせるという意味ではない。
自由に遊ぶことと賢く行動することの間で、よりよいバランスのところに着地させるってことだ。
親としての役割はメンターであって、コントローラーではない。
☝
いいことおっしゃいますねー。
額に入れて飾っておきたい。
頭ではわかっていても、
実際にこれをやれるかどうかは別です。
頭でわかっているだけでは、
むしろ、
「そうあるべきだ」にひっぱられてより本質的なことからかけ離れていってしまう可能性があります。
わかっていて、できていないならば、
早急にこの姿勢を身につけてください。
そのためには、
ご自身の過去の傷ついた出来事を扱う必要があるかもしれません。
この章のまとめ
サポートされた子供時代であっても、そうでなくても、深く影響を受ける。
繊細さと刺激追求性が子供それぞれにどのくらい現れるかによって最終的にはその影響の大きさを知ることになる。
ダメージは避けられるものではない。必ずダメージを受ける。
が、人生を通して修復に努めることは大切なことだ。
両親は住んでいる所の環境によくよく目を配るに越したことはない。
あなたがたの子供たちが完全にサポートされていると感じられる場所を選択してほしい。
常識や社会的な慣例に盲目的に従うのではなく。
HSS型HSCは、自由に遊ぶことにとても大きな意味がある。
自由に遊ぶ、決めることは、自身の中の探求心を育て、自分への信頼感を育て、創造力を培う。
HSS型HSCは、そうでない子供がしないような行動を起こすのが普通だ。
不適応行動というか、みんながそうするのが当たり前と考えられている行動をしなかったり、多くの子供とは違う興味の持ち方をするが、それは生まれながらに持ち合わせたもののようだ。
HSS型HSCは、物事の本来の持ち味を生かし、拡大させもっとそれを深く知りたいと思うものだ。
この「深く探る」行為、思考、嗜好をもっとやってもいいと許し、援助しましょう。
この深く探るやり方は彼らにとっての一生の財産となるだろうから。
あなたは、今まさに、自身のお子さんに効果的なリサーチのスキルをつけさせる手助けをする機会を与えられているのですよ。
さて、
Thrill!の次回は、
「第6章 リスキーな行動とHSS型HSPについて」の章に入ります。
次回もよかったら読んでください。
ではまた!!!
傷つきやすいあなたの生きづらさ克服!ブレなくなる『ブレーん塾』メルマガ
|