ブログランキングに参加してますので、よければポチッとお願いします<(_ _)>
ハンバーガー歳時記の第31弾です。
今回でついに100句を超えました(≧▽≦)思ったより早かった!
ひとまずは目標をクリアできて嬉しいです。
以前にハロウィン特別版で10月下旬の俳句を繰り上げました。
公開する順番が前後したので今巻も10月上~中旬の俳句です。
少し季節を後戻りしますが、今回は4句でお楽しみくださいね。
それではどうぞ(*´∇`*)
ハンバーガー歳時記 其の参拾壱
10月上~中旬 詠み人 不士仁
季節感が外れてたり季語が不明瞭だったりとふらふら揺れて曖昧です。
言葉遊びを多用していて、無理やり感が否めないのは承知してます。
その場で自分の感じたことを素直に表現するのを最優先してます。
多少の瑕疵は見逃して、まあこんなもんかとご笑覧くださいませ。
・<>は読み、「」は直訳
・店名と所在地、メニュー名を併記
・直訳で拾えなかった部分を解説
100.寒暑叙し言ひ成り持ち上げ秋の空
13Diner 大阪市城東区
<かんしょじょしいひなりもちあげあきのそら>
「時候の挨拶をし言われるがまま褒め持ち上げる秋の空だ」
Aolani Café 大阪市福島区
秋景色バーガー
<あきげしきえびいろのそらつきのこゑ>
「秋らしい景色の中で葡萄色の夕空から月の声がする」
今回はこの芸術的な完成度のハンバーガーから着想を得ました。
ネーミングもずばり「秋景色バーガー」で季語も即決です。
使用した3種の「葡萄」の色合いがとても美しいです(*´∇`*)
「葡萄色」は"えびいろ"と読み、深い赤紫色でワインレッドです。
私はそこから秋の"黄昏時に浮かぶ夕闇の空"をイメージしました。
日没直後のトワイライト、"逢魔が時"という怪しげな時間帯です。
"黄昏時"は"誰そ彼時"が由来で、薄暗くて人影しか見えない状態です。
暗がりに誰が居るかわからない不安から怪異を連想したのが"逢魔が時"。
昼と夜の境目はこの世とあの世の境界線と捉えられてきました。
昔は今と違って明るい電気もなく夜は真っ暗闇になりましたからね。
おかしなことが起きても不思議じゃない瞬間に「月の声」を感じます。
実際に聞こえる"音声"を聞いたのではなく、ふとそんな気がしたのです。
これは「○月の声を聞く」という慣用句とも掛けてあります。
「12月の声を聞く」は「12月が来る」という意味になりますね。
つまり「月」が現れたことを"何とない気配"で気付かされたのです。
"月光"は完全に夜にならないと見えにくいので視覚ではないのです。
ちょっとロマンチックでオカルトチックでもありますかね(・∀・)
「葡萄色」→3種の"ぶどう"→"長野パープル、長野マスカット、干しブドウ"
「月の聲」=「つきのこゑ」→"きのこ"→"エリンギとシメジ"
ハンバーガーの食材も取り込みました(*´∇`*)
102.望楼に寝も寝ず往なす夜半の秋
ハンバーガーのオクノ 大阪市中央区
<ばうらうにいもねずいなすよはのあき>
「櫓の上で眠りもせず軽くあしらう秋の夜更けだ」
物見櫓で"眠らずに"夜番をしている男を心配で様子を見に来る人が。
103.百合散りぬ衣惑ひし小六月
だるま珈琲 大阪市平野区
<ゆりちりぬころもまどひしころくがつ>
「百合の花が散り衣服に戸惑う小春日和だ」
今年初の冬の俳句に挑戦しました( *´艸`)
季語は「小六月」で陰暦10月の異称です。
「小春」同様に冬に暖かい春を思わせる日和が続くことです。
なぜ「小六月」なのかは調べてもわかりませんでした(´・ω・`)
ちなみに「大六月」は6月の異称なのでそう呼ぶと推測します。
「百合」は夏の季語で開花時期も夏なため季語にはしません。
しかし品種や近年の技術発達によって秋にも咲かせることができます。
ここから「百合散りぬ」で間接的に冬が到来したことを匂わせました。
「百合散りぬ」=「ゆりちりぬ」→"油淋鶏"
「小六月」→"六"周年
冬なのに春を思わせる暖かさで"着る服に困る"→「衣惑ひし」
油淋鶏は中国式、台湾式、日本式がありそれぞれ"衣が異なる"→「衣惑ひし」
自家製油淋鶏は香ばしく"ザクザクに揚がってる"→"衣纏ひし"
と掛けてハンバーガー要素と"6周年"のお祝いの気持ちを込めました。
ちなみに油淋鶏の各国のおおまかな違いはこんな感じです。
中国式 茹でた骨付き鶏肉の素揚げで衣無し、タレは有りと無しがある
台湾式 小麦粉の衣で揚げた鶏肉に辛口の甘いタレ、骨は有りと無しがある
日本式 片栗粉の衣で揚げた鶏肉に甘辛いタレ、基本は骨無し
ということは油淋鶏も日本でオリジナルな進化を遂げてるんですね(・∀・)
以上になります(*´∇`*)
深まる秋から冬の訪れの時期の感じが伝えられたでしょうか。
今後は寒くなるとともに冬の俳句の割合が増えていきます。
100句で一区切りは付きましたがあっさり通過しちゃいました。
感想と言えばよく続いたなあ、随分沢山詠んだなあくらいです(・∀・)
こんだけ詠むと自分の作品でも好き嫌いが出てきますね。
どこかで自選句集みたいなまとめもしたいかも( *´艸`)
おそらく季節が1周して四季の分が出揃った頃にやります。
誰も待ってないと思いますがその時はお楽しみに(´・∀・`)
また次巻でお会いしましょう<(_ _)>
【バックナンバー】
ブログランキングに参加してますので、よければポチッとお願いします<(_ _)>
↓↓↓↓↓↓