今回は洛南高等学校附属中学校です。
70分で大問8つです。
例年派手さはないものの、結構考える問題を出題する関西の中でも算数は難しい学校です。
今年の問7は面白いです。
この問題を見て、出題の背景としてフラクタル図形だ!と気づけたら瞬殺ですね。
「フラクタル(fractal)」というのは、「自己相似性」という特殊な性質を有する幾何学的構造のことをいい、より具体的には「図形の全体をいくつかの部分に分解していった時に全体と同じ形が再現されていく構造」のことです。フランス人の数学者ブノワ・マンデルブロが考案した概念です。フラクタル構造を有する図形が「フラクタル図形」と呼びます。
そうでなければ、「あ」、「い」、「う」と地道に描く必要がある時間が足りなくなる可能性大でした。
規則性から美しい図形を描かれます。
今後は高校入試の数列の問題なんかで出題されるかもしれませんね。
(1)折り返した個所にできるので2個
(2)正方形の中に5個できることと、角に1個できることがわかれば2×5+8×1=18こ
(3)(2)をつかって、大きな角には3個、天井には2こできます。
18×5+8×3+2=116こ
問6三平方の定理につながる問題(瞬殺問題)
等積変形を誘導に沿ってうまく使えるかどうかが問われています。
(1)□AJKG=△ABG×2=18×2=36
(2)△ABG≡△AHCより□AHML=△ABG×2=36
(3)AG=9=AC、AH=12=AB
等積変形を使って、12×9+9×5=153
(別解)
三平方の定理を知っていれば、12^2-4^2+5^2=153
【中学入試2024】独断と偏見の良問紹介シリーズ
<首都圏>
【②中学入試2024年栄東東大特待Ⅰ】問2(反射),問3(2回切断)
<関西>
【中学入試2024年西大和学園中学校】問1(6)、問2(1)(3)、問3
【中学入試2024年洛南高等学校附属中学校】問7フラクタル図形
<その他地域>
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