T大生と貧乏劇団員の間をフラフラした「腹黒の恋バナ」です。週末に更新してます。
いつもコメントありがとうございます(*´∇`*)
劇団員Fくんの家に泊まってしまい、T大生しまうま君を諦めることにした…そんな先週の続きです。
ここから26話です↓
私はどこまでもヘタレだった。
しまうま君に会って説明するのは
怖い( ;∀;)
自分の中で
ちゃんと納得はしていた。
これからもFくんと付き合うことを決めた。T大生しまうま君のことは諦めることにした。
だけど、それを
しまうま君に会って言って
大激怒されるとか、
軽蔑されるとか、
目の前でそうなるのを
見るの…無理。。。
電話だうん。電話しよう。



土曜の夜に
Fくんの家に泊まって
翌日の日曜日、
家に帰ってきたのがお昼。
先延ばしにするとロクなことがない。しまうま君が家にいるか分からないけど、今すぐ電話しよう。
何しろ20数年前の出来事。
私もしまうま君も
携帯電話を持ってない。
自分の家の固定電話から
彼の実家の固定電話にかける。
電話に出たのはお母さんだった。


じわりと後悔が広がる。
なんであの時、
実家に行ったんだろう。


しまうま君、家にいるのか…
いて良かったような、
いない方が良かったような、
待っている間、
緊張で吐きそうだった。
何から言えばいいんだろう。出来るだけ穏便に…
腹黒ベティコは
この期に及んでもなお、
しまうま君に
悪く思われたくなかった。


気まずい沈黙が流れる。
言わなきゃと思うほど
言葉が出てこない。

優しい声だった。
思わず泣きそうになる。
ダメだ。頑張れ。
言うべきことを言うんだ。


しまうま君の声に
怒りがにじむ。


しまうま君の声が大きくなる。
電話にして良かったと思った。
会ってたら耐えられない。







家に行ったとは言えない。
泊まったなんてもっと言えない。
でも嘘もつけない。
ついたってすぐバレる。
何も言えなかった。


((((;゚Д゚)))!?



私の不注意で
彼からもらった指輪を失くしたのに
見つかる楽しみが出来たね
って笑顔で言ってくれる人で。
太陽みたいな人なんだよ。

ダマされてる…
そうか。しまうま君には
私が「悪い男にダマされてる可哀想な女」に見えるんだ。
私がFくんを
良く言えば言うほど、
庇えば庇うほど、
しまうま君は私のことを
「イケメンに惑わされて、ダマされて可哀想な女」と思うんだ。
これを利用すればもしかしてまだ引っ張れる?
腹黒ベティコ、
再び計算を始める。
あきらめるのは早い?ダマされてる女として、同情させて気を引いて、そしたらまだ…乗り換えチャンスがあるかもしれない。

私の誕生日まで
あと3日。
【お知らせ】
そろそろこの話終わります!
明日と…あと1~2回?
「心臓がもたない」
「突然最終回はやめて」
「終わるちょっと前に知らせてほしい」
というご意見を
何件かいただいてまして
終了予告でございます笑
ホント長々とお付き合いいただき
ありがとうございます。
大丈夫です。もうすぐ終わります。
(長かったね…)