ベティコです
どん底シングルマザーから
グルメインフルエンサーに転生!
ベティコです
若かりし頃の黒歴史第3話です。
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第3話 待ちわびるエース
バイト2日目。
どーぶつ学習塾のあひる先生として
初めてお子様に電話をかけた私。

これ、どう答えるのが正解?
子供の夢を壊しちゃいけないの?
大人を困らせたいのかな?
この塾、どういう設定で話すの?
「え…っと、先生は…」
「うん。」
「あの~、先生はね…」
「うん。」
ど~しよ。ど~しよ。
すごく悩んだ。
で、覚悟を決めた。
「先生は…人間です
」
「…。」
「…(なんかごめんね?)」
「…。」
「…(地雷踏んだか?)」
変な汗が吹き出してきた。
バイト2日目にしてクビになる?
青ざめる私でしたが、
受話器の向こうから
能天気な可愛い声が聞こえてきた。
「人間でよかったあ。本当にあひるだったら、言葉つうじるか心配だったあ。」
可愛い(*≧з≦)!
キュン死するかと思ったわ。
いや既に言葉通じてるやん?笑
まこと君だけじゃなく、
小学校低学年くらいのお子様は
分かっているようで分かってないw
まだまだメルヘンで可愛かった。
あひる先生はどこの動物園に住んでるの?
あひる先生は、人間から生まれたの?
どうやったら先生みたいにあひるになれますか?
もうとにかく可愛くて
子供に電話するのが楽しかったし、
プリントに丸をつけるのも好きだし、
(担任制じゃないから責任軽いし、)
なんてラクな
なんて楽しいバイトなの?
と感激いたしました♡♡
その直前のバイトが
飲食店だったんですけど、
料理が重たいし、立ちっぱなしだし、
変な客に絡まれたり結構大変。
それに比べて
どーぶつ学習塾の天国さ!
持つのはペンと受話器で軽い!
座ったまま電話なんてラク!
そして相手が子供、超かわいい。
素晴らしすぎるバイト
…と思っていたら
気付けば夕方18時をすぎて
何やらオフィスが殺伐としてきた。
ものすごい量のファックスが
お子様たちから送られてくる。。。
収集つかない枚数の答案が
あちらこちらに大量に積み上がり、
私含め男女10人の大学生バイトが
必死に丸を付け、電話をかけまくるも、
それ以上に答案が送られてくる。
どんどん未処理が増えていく。
こ、これ…
終わるの!?
だんだん不安になってきました。
そして周りの動物たち(バイトたち)が
丸つけしながら、ぼやき始めた。
「なあ、エースまだ来ねーの?」
「なんか今日遅れるらしいよ。」
「早くエース来ないとヤバくね?」
動物たちはみんな
誰かを待っているようでした。
「あのう、エースって?」
2日目の新人、私あひるが
おそるおそる聞いてみたところ、
隣のカエルちゃんが教えてくれた。
「エースっていうのはね…
FAX使いのしまうまのこと。」
動物たちが待ちわびるエース、
それがT大生の
しまうまくんでした。
次回いよいよ登場です。
続く
→「あひる先生の最後の授業④」
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