ベティコです
若かりし頃の恋愛黒歴史、
今回2回目です。
舞台はちょっと変わったバイト先。
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FAXと電話で子供に勉強を教える、
教育系のバイトを始めた私。
その「どーぶつ学習塾」では
社員もバイトも全員が動物呼び。
イノシシ、豚、あひるの中から選んで
と言われ、悩んだ結果、
私は「あひる先生」になりました。
何枚か丸つけて、あひるの絵をかき、
1時間で終了。
ハイテンション社員パンダ先生に
「次は電話しちゃおうね~!!」
と言われ、バイト先を後にしました。
なにしろ
今から20年くらい前の話です。
携帯電話(←スマホじゃないよ!笑)
を持っている人すら、ごくわずか。
パソコンでメールは送れましたが
当然Wi-Fiなんかありません。
電話回線に差し込むやつですよ。
そんな時代だったので
『ファックスで学習指導』は
新しくてイケてるサービスでした。
進研ゼミ小学講座の赤ペン先生は
当時も既にありましたが
月に1回、答案を郵送して
戻ってくるのが2週間~1ヶ月後。
それに対し「どーぶつ学習塾」は
毎日ファックスで答案を送れて
数時間で添削されファックスで戻ってくる。
その後電話で答え合わせ指導もする。
当日中に完結すること、
毎日学習する習慣がつくことが売りでした。
バイト2日目は
ハイテンションなパンダ先生に
「じゃあ、この子に電話してみよっ♡」
と言われました。
答案の丸付けも電話指導も
その時にいるバイトがやるので、
担任制ではありません。
子供からすると
毎日いろんな先生から
電話がかかってくる感じです。
私はパンダ先生から
おそるおそる答案を受け取った。
小学1年生のまことくんでした。
え…完璧やん
算数のプリント、100点でした。
電話して答え合わせ指導いります?
「全問正解ですが何を教えたら?」
「テキトーに褒めて雑談しといて♡」
テキトーに雑談…
コミュ障の私に出来るだろうか。。。
震えながら電話をしました。
「だれ?」
と言われた
突然まことくん本人が出た。
電話の前で待ってたらしい。
「どーぶつ学習塾あひる先生だよ~」
私としてはかなり頑張って
テンション高めで名乗ったんだけど
「あのさ~」
「は、はい。何でしょう」
「先生って本当にあひるなの?」
え…っ
私は言葉に詰まった。
慌ててパンダに助けを求めたけど
他の電話に出て話し中。
これ、どう答えるのが正解?
子供の夢を壊しちゃいけないの?
この塾、どういう設定で話すの?
「え…っと、先生は…」
「うん。」
「あの~、先生はね…」
「うん。」
…どうする、私
新米あひる先生、
最初の授業からピンチw
続く
→「あひる先生の最後の授業③」