ベティコです(*´∇`*)

週末恒例「腹黒な恋バナ」です。

昨日の続きになります。

 

ニコニコ大学時代にバイト先でT大生を狙ったという話です

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 T大生と付き合うために

彼氏(劇団員)と別れるつもりが

どうしても言い出せず失敗。

 

それをT大生に

カフェで詰められている…

という状況になっております。

 

 

第11話 貧乏だから別れたい 

 

 

T大生しまうま君の言葉に

カチーンムキーときた。

 

順風満帆に来た女子大生が、ちょっと毛色の違う男に出会ってハマっちゃったんだね。

 
違う。そうじゃない。
Fくんは素晴らしい人なんだ!
その辺の男とは違うんだ!
 
毛色とかじゃねえよ!ボケ!
と、心の中で毒づきながら、
 
客観的にはそう見えるのか…
と思う冷静な自分もいて
言い返す言葉がすぐには出てこない。
 
 
 
 
牛しっぽ「あ、ごめんね?悪気はない。」
 
りんご「…むかっ
 
牛しっぽ「いや、俺と劇団員で迷うなんて、あひるちゃんって計算高いのか純粋なのか、よく分かんない子だなと思って。笑」
 
 
しまうま君は楽しそうに笑う。
不思議と嫌味な感じはしない。
 
でも…私が迷ってるって?
T大生と劇団員で迷ってると?
 
 

りんご「全然迷ってない。」

 

 

私は開き直って言い放った。 

この賢い人の前で

猫かぶっても必ずバレる。

 

もう手の内全部さらして

ド直球で行くしかない。

 

 

りんご「迷ってない。しまうま君に行きたい。」
牛しっぽ「え~と?別れられなかったんだよね?」
 
 
りんご「突然別れるのは無理だった。でもだんだん会わないようにして別れるから…」
牛しっぽ「別れるから?」
りんご「…(しばらくお待ちいただけないでしょうか)」
 
 
腹黒ベティコも
さすがに言えなかった。
待ってもらうほどの女じゃない。
 
 
牛しっぽ「彼氏と別れたいの?」
りんご「うん。そのうち別れようとずっと思ってた。」
牛しっぽ「なんで?」
 
 
なんでってそんなの決まってる。
しかしそれを男に言うのは…
大丈夫だろうか滝汗
 
一瞬迷った。
でもハッキリ言った。
 

 

りんご「貧乏だから別れたい。」
牛しっぽ「ひっでぇ~!!!笑」
 
 
しまうま君が爆笑し
一気に場の空気が和む。
 
 
りんご「別に玉の輿に乗りたいとかじゃないよ?でも保険証持ってなくて病院行けないとか、そういうのたぶん耐えられない。」
 
牛しっぽ「劇団員くん保険証ないの!?大きい病気したらどうすんの?」
 
りんご「そう!心配なんだよ~。もうさ…この先お金のことで絶対ケンカするのが明らかじゃん?私は彼みたいに心がキレイじゃないから、自分に余裕のある時は大丈夫でも、そうじゃなくなった時きっと感情的になってひどい事言う。すごく彼を傷つけると思う。」
 
牛しっぽ「まあ、最低限の生活のためには金も必要だよね。」

 

りんご「ホントそう。もしかしたら売れてお金持ちになる可能性もなくはないけど、そしたらそれはそれで、毎日超キレイな女優さんに囲まれて仕事するわけで、私なんか捨てられちゃうと思うし…」

 

 
腹黒ベティコ、ぶっちゃけた。
本音そのままを全部言って
妙にスッキリした。
 
そして改めて自覚した。
Fくん、ごめん。
私はやっぱり別れたい。
 
腹黒で申し訳ないけど 
将来有望男子に乗り換えたい。
T大生のしまうま君に。
運命感じた絵本男子に行きたい。
 
 
牛しっぽ「あのさあ…さっきから劇団員くんのことが大好きですって言ってるようにしか聞こえないんだけど?」
 
りんご「は?」
 
牛しっぽ「彼は心がキレイだとか、彼を傷つけたくないとか責めたくないとか。『捨てられちゃう』って発言なんか…捨てられるのが怖いのは好きだからじゃん。」
 
 
 
 
そ…
((((;゚Д゚))))
 そ、そうなの…?
 
 
 
 
 
私は激しく動揺した。
予想外の展開に言葉を失う。
 
「しまうま君に乗り換えたい」と
本人に言ってるつもりだった。
なのに突然ブーメランが飛んできて
 
直撃ガーン
 
痛い…。。思いのほか痛い。
図星だから痛いの?
いや、そんなことない。
 
私本当に乗り換えたいよ?
私本当に別れたいんだよ?
 
手が震えるような感覚におそわれ
持っていた珈琲カップを置く。
 
私がこんなに動揺しているのに
しまうま君はふんわり笑いながら
ダメ押しの一言を放った。
 
 
牛しっぽ「つまり…あひるちゃんは自分で思ってる以上に、その彼のことがスゲー好きだよね。俺じゃなくて。
 
 
((((;゚Д゚))))
 

 

終わった。

完全に終わった。
 
せっかく
T大生捕まえたと思ったのに…
ガーン。。。
 
 
 
牛しっぽ「助けてあげるよ。」
りんご「へ?」
 
 
思わず顔を上げる。
しまうま君のニコニコ笑顔があった。
 
 
牛しっぽ「海で溺れてる人ほっとけないし。」
りんご「別に溺れてるわけじゃ…」
 
 
牛しっぽ「別れられなかったんでしょ?」
りんご「…(その通りです。)」
 
 
牛しっぽ「あひるちゃん一人じゃ、そこから抜け出せないと思うよ?」
りんご「…」
 
 
 
牛しっぽ「なんも心配しなくて大丈夫だよ。俺の方がいいと思わせてあげるから、こっちおいで。」
 
 
…そ、そんなん言われたら
惚れてまうやろー!
 
 
続きます

 

 

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