週末恒例の「腹黒な恋バナ

大学生の時、バイト先でT大生を狙った話です。

 

クールに見えたT大生しまうま君から「実は必死だった」と言われ、グッと心が傾いた私。

今度こそ劇団員Fくんと別れると決意した…そんな前回の続きです。

 

 

 

ここから18話です↓
 
劇団員Fくんのバイト先に
抜き打ちで直撃する!
そう決めた。本来ならば…

 

  • 電話して約束して会いにいく
  • 会えないならその電話で別れる
 
と思っていたけど、
電話がつながらないので
もうラチがあかないと判断。
突撃しかない!
 
さて、いつ行こうか。
 
そう思っていたある日、
たまたま、教授の体調不良で
午後の授業が休講になった。
この曜日はいつも…
 
  • 15時前に授業が終わり大学を出る
  • 16時にしまうま君と本屋で待ち合わせしてお茶
  • 18時から一緒にバイト
 
という流れになっていた。
つまりこの日は
昼ごろから16時まで
ポッカリ空いたので…
 
そうだ!
今行っちゃおう!
 

たぶんFくんが

バイトに入ってる時間帯だし、
 
今から行って別れれば
16時にしまうま君に会った時
「宿題終わったよ!」と言える!
 
 
 
 
劇団員Fくんのバイト先は
私の元バイト先でもある。
そもそも、そのカフェで出会った。
 
そのカフェは
社員もバイト仲間もフランクで
バイトを辞めた人はもちろん、
スタッフの友達も来るような感じで
 
常連客の多い
和気あいあいとした店だった。
 
私自身、バイトを辞めた後も
普通にごはんを食べに行って
よくFくんのバイトが終わるのを待ってた。
 
そう、1ヶ月前までは。
Fくんと楽しく付き合ってた頃は。
 
久しぶりだな…。
 
少し緊張しながら
お店に入る。
 
Fくんいるかな…
休憩までお茶して待つか…
 
そう思いながら
席に着こうと店内を見回すと
 
向こうから店長が
血相を変えて飛んできて
なぜかヒソヒソ声で言う。
 
 
ぶどう「ベティコ!どうした…!?」
りんご「え?」
 
 
どうしたもこうしたも…
Fくんに会いに来たんですけど。
 
 
ぶどう「なんで来たんだよ…!」
りんご「は…?」
ぶどう「早く帰れ、会わないうちに。」
 
 
なんで((((;゚Д゚))?
どういう意味?
私がお店に来たらダメなの?
 
 
りんご「でもFくんに話があって」
ぶどう「今はまずいだろ…」
りんご「なんでですか!?」
 
 
店長は店内を気にしながら
何とか私を帰らせようとする。
 
嫌な予感がして
心がザワザワし始めた。
 
 
やっぱり他の女…?
 
 
そうか!
私が会っちゃいけない人が
今、お店の中にいるんだ。
 
人柄の良いイケメンFくんは
日常的にモテる。
 
私はいつのまにか
「元カノ」になっていて…?
「今カノ」と鉢合わせ的な…?
 
 
どの人(;Д;)
 
 
私は取り乱していた。
今にも泣きそうだった。
 
振る、振られる、
どっちでもいいなんて
思っていたけど
 
実際そうなったら
冷静ではいられなかった。
 
きっとキレイな人だ。
きっと性格もいい人だ。
たぶん私とは全然違う人…!
 
 
ぶどう「Fも頑張ってるんだから…」
りんご「窓際に座ってる人えーん?」
 
ぶどう「何言ってんの?」
りんご「教えてくださいえーん!」
 
 
怖くて声が震える。
知りたくないけど知りたい。
Fくんの今カノはどんな人か。
 
こんな意味不明な状態で
諦めて帰れない。
こんな終わり方納得できない。
 
帰れという店長と
帰らないという私が
しばらく押し問答していると
 
後ろから
聞き覚えのある声がした。
 
 
イルカ「ベティコちゃん?」
 
 
振り向くとFくんがいた。
久しぶりに見るFくんは
太陽みたいに笑っていた。
 
…やっと会えた。

 

言いようのない思いが

ぎゅうっと込み上げる。
涙がボロボロこぼれた。
 
 
イルカ「え?店長何した?」
ぶどう「いや、だってベティコ断ちしてるんでしょ?」
 
 
ん?なに?
ベティコ断ち…?
 
 
クローバークローバークローバークローバー
 
 
奥のスタッフルームで
Fくんと店長と3人で話をした。
 
 
イルカ「俺さ、進んでるオーディションがあって願掛けしてた。好きなものガマンするやつ。」
りんご「ベティコ断ち…?」
 
 
イルカ「そう、一番好きなのは月見バーガーなんだけど終わっちゃったから、ベティコ断ち!笑」
りんご「月見バーガーの次だし…」
 
 
そう言いながら
私は泣いていた。
 
好きなものをガマン…
ベティコ断ち…
 
Fくんがいい人すぎて
さらに泣けてくる。
 
 
ぶどう「本人に説明してなかったのかよ~」
イルカ「いや、俺も言おうと思って何回も電話したんすよ?」
ぶどう「さすがのベティコも、説明なく1ヶ月会えなかったら不安になるよなあ?」
 
 
違う。そうじゃない。
そんな良い涙じゃない。
 
私は勝手に距離を取って。
他の男と楽しく会って。
実家まで行ってしまって。
 
しまいには浮気を疑った。
自分にやましい所があるから
余計にそんな想像をした。
 
 
イルカ「最近夜は別の稽古にも参加させてもらってて、ベティコちゃんの電話出れなくてゴメンね。忙しくてほったらかしで。」
ぶどう「まあ芝居の方に集中してたってことで…許してやってくれよ。」
 
 
全然いいよ。そんなの。
腹黒の涙なんか無視でいい。
 
こんな時も
どこかで計算していた。
 
今涙が出ててちょうどいい。
こうやって泣いていれば
Fくんにも、店長にも、
「いい子」だと思われる。
 
どこまでも
腹黒な優等生だな…
 
そんなことを考えているうち
涙が止まった。
 
 
 
 
りんご「私のせいで会っちゃったから、ベティコ断ち失敗かなああせる
イルカ「いやセーフでしょ!三人で会ってるし何もさわってないし!」
ぶどう「やめろ!生々しい!笑」
 
 
三人の笑い声が響く。
あんなに不安だったのに
実際Fくんに会ってみれば
別に何でもない話だった。

 

 
イルカ「ちなみに映画のオーディションなんだけど、主要キャストで、最終まで行ってるんだ。」
りんご「すごいじゃん!!!」
 
イルカ「やっぱベティコ断ち効果だと思うんだよね!最後の3人に残ってる。」
ぶどう「ついにウチの店からスターが出るぞお♪」
 
 
Fくんにチャンスが…!
心から嬉しかった。
 
そうだ。店長はじめ、
バイト仲間も常連さんたちも
みんなで応援してきた。
 
最後の3人ということは
3分の1の確率で映画デビュー!
 
頑張ってきたFくんが
やっと報われる!
 

 

イルカ「絶対受かってみせるよ。」
りんご「うん!応援してる!」
 
イルカ「週末に結果出るから、そしたらベティコ断ち終了して来週お祝いしよう!俺の合格とベティコちゃんの誕生日をダブルで!」
りんご「……。」
 
 
そうだった。
私は誕生日までに
Fくんと別れなきゃいけない。
 
今日私がここに来たのは
別れ話をするためだ。
どうしよう…
 
言わなきゃ(;Д;)
 
 
 
●続きます●

明日もあひるを更新します

→第19話「こんな大事な時に
 
 
フォロー・リフォローお気軽に♡

 

 

私今日も働いてますが

朝からマツキヨで並んだ!

トイレットペーパーのために笑い泣き

 

いやー

ウチいつもアスクルなんで。

 

「明日来る」どころか

今日届くじゃないですか~

 

だから社内に全然

ストックしてなかったんです。

朝頼めば夕方届くと思って

その一週間に使う分を頼む方式にしてました。

 

そしたら昨日

アスクルで品切れしてて

驚いてドラッグストアへ。

6店舗まわって全滅でした。

 

そんなわけで

今日朝イチで行きました。。

100人くらい並んでたよ。。

一応買えたけどレジが全然進まず泣きそうでした。。

 

同僚が超かわいくて

会社のトイレットペーパーがなくなったら休みになるんじゃないですかね!ウ◯コ出来ないと困りますよね!

とか言うから爆笑。

うん、困るね!笑