ベティコです(*´∇`*)

週末は「腹黒な恋バナ」を更新しております。

昨日の続きになります。

 

ニコニコ大学時代にバイト先でT大生を狙った話です

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クローバークローバークローバークローバー

 
 

劇団員Fくんと別れなければ…!

腹黒ベティコは焦っていた。

 

奇跡的にT大生を捕まえたけど

他の女に取られかねない。

 

だんだん会わないようにして

Fくんと少しずつ距離を取る

 

そんなのんびりしたこと

言ってる場合じゃなーいガーン

 
そうだよ。もし偶然にでも
どうぶつ学習塾の誰かに
Fくんと会ってるの見られたら
また何言われるか分からないガーン
 

うん。もう会わない。

 

音信不通を数週間貫いたあと

最後に1回だけ会って

ちゃんと別れよう。

 

自然消滅はダメ。

ヒツジとその仲間たちに

別れた!と明確に言えるよう

ちゃんと終わらせる。

 

今度こそ

ちゃんと別れる笑い泣き

 

これまでは週2回ほど

私がFくんのバイト先に寄って

一緒に帰る感じで会ってました。

それを一切やめた。

 

 

クローバークローバークローバークローバー

 

 

なんせ20年以上前の話です。

LINEやメールはないので

連絡手段は電話しかありません

(※注:文末で補足します)

 

そして私は当時、

携帯を持ってませんでした。

 

携帯電話が出始めたころで

所持率は3~4割だったかと思う。

もちろんスマホじゃなくガラケーだよ!笑

 

私は実家から大学に通っていて

電話といえば、家の固定電話です。

 


どうぶつ塾のバイトは

終わるのが夜9時ごろなので

まっすぐ家に帰っても

到着は10時過ぎになります。

 

劇団員Fくんからすれば

彼女の実家の固定電話に

夜10時すぎに電話出来ない。

 

逆にFくんは一人暮らしで
家に固定電話がなかった。
(昔は電話加入権が高かったですよね)
その代わりに携帯を持ってました。

 

なので主に私が

公衆電話や家の固定電話から

Fくんの携帯に電話をする…

 

そうやって連絡を取って

Fくんと付き合ってきましたが

 

この日を境に

私から電話するのをやめた。

 

会わない。電話もしない。

音信不通作戦、スタート。

 

 

クローバークローバークローバークローバー

 

 

それとは対照的に

T大生しまうま君と

頻繁に会うようになりました。

 

バイトのシフトが重なるので

約束しなくても週3は必ず会う。

 

バイト前やバイト終わりに

映画を見たりごはんを食べたり

 

そうやって会っていると

「次の土曜ヒマ?」となるので

ますます会う頻度が増える。

 

 

意外といったらアレですが

しまうま君と会ってると

すごく楽しかったんです。

 

私わりと本を読むんですが

彼は私以上に読書家で

薦めてくれる本が

どれもこれも面白かった。

 

映画やマンガも詳しかったです。

しまうま君が貸してくれて

私がドハマりしたのが…

 

 

マスターキートン(≧∇≦)!

「YAWARA」や「20世紀少年」の

浦沢直樹先生のマンガです。

主人公のキートンは…

 

  • 考古学者であり
  • 探偵であり
  • 元英国軍人(特殊部隊)

 

というスーパー日本人。

普段はパッとしない優男なのに
実は超賢くて、鋭くて、強くて。
 
世界中で色々な問題に
巻き込まれながらも
大ピンチを乗り越えていく!
 
歴史的要素ありの
非常に読み応えある内容で
もう本当に何回も読みました。
キートン大好きすぎる!
 
しまうま君が

「こういうの好きそうだから」

と貸してくれたマンガなんですが

 

まさにその通りラブ

よく分かっていらっしゃる!笑
 

私、世界史オタクだったし

博識な人が好きなんですね。

 

キートンもそうなんですけど

しまうま君も知識の幅が広くて

本屋でも美術館でも

彼と一緒だと話がはずみました。

 

私は当時からミーハーで

海外旅行の主な目的といえば

 

教科書に載ってる美術品の本物が見たい

 

例えばスペインに

ゲルニカ(ピカソの絵)を見に行ったり。

↑ザ・観光客な私♡笑

 

※ちなみにゲルニカの本物は教科書とは全然違って圧倒的スケール、おすすめです(*´∇`*)

 

しまうま君も

そのノリに似たところがあって

海外旅行も好きだったので

私達はとても話が合いました。

 

 

しまうま君とのお付き合いは

意外にも心地良かったんです。

 

賢すぎる彼は

1を言えば10理解してくれる。

 

なんなら、何も言わなくても

ほぼ完璧に察してくれる。

 

しかも既に私、

「貧乏な人とは別れたい」とか

堂々と言っちゃいましたから

 

腹黒はもう完全にバレていて

だから猫をかぶる必要もなく

というか、猫かぶっても

絶対バレると分かってるしw

 

私は本当に素のまま、

好き勝手しゃべってました。

それが居心地良くて、

 

次第にしまうま君も
素を見せてくれるようになった。
 
捉えどころのない、
ふんわり笑顔の物静かな人…
というのは仮の姿で
 
実はよく喋るし 

時事ニュースや社会問題に

すんごい毒舌で。笑

 

ふんわり笑顔とのギャップね!

萌え~ってなりましたし、

 

そんな毒舌も、

本質を鋭く突いていたりして

「なるほど!そういう側面が!」

と勉強になることも多かった。

 

圧倒的に賢い人。

分かってくれてる人。

一緒にいると成長できる人。

 

私としまうま君は

どんどん仲良くなっていき

 

あっという間に

3週間が経過しました。

 

 

クローバークローバークローバークローバー

 

 

だけどその3週間は
マクドナルドの前を通るたび

Fくんを思い出す毎日でもあった。

 

しまうま君と会う、

楽しい日々でもあったんだけど

 

街にはマックが多すぎて、

目に入るたびFくんを思い出す。

 

最後に会ったあの日。

マックで月見バーガーを食べて

バカな話をして笑い合った。

あの映像が頭の中をめぐる。

 

大学周辺を歩いてても、

自宅付近に帰ってきても、

街のあちこちにマックがあって

 

バイト先の近くなんか

3軒もマクドナルドがあって

 

Fくん、今何してる?

 

ちゃんとごはん食べてる?

 

電気止められてない?

 

オーディションはどうだった?

 

Fくんが好きな月見バーガー、終わっちゃったね。

 

あれ以来1日も

Fくんを忘れられなかった。

全部マクドナルドのせい。

↑ちがうからw

 

 

Fくんに会わない。

電話もかけない。

 

そんな「音信不通作戦」を

自分自身で決めたくせに

 

私はどうしようもなく

寂しかった。

 

Fくんは私に会えなくても全然平気なんだな。

私ばっかり好きだったんだな。

 

3週間以上も音信不通なのに

その間、Fくんは一度電話してきただけだった。

 

しかも私は外出していて

その電話に出られなかった。

 

固定電話の時代、

恋愛にすれ違いはつきもの。

 

親に「夕方Fくんって人から電話会ったわよ~」と聞いたとき、

 

家にいれば良かった…

と思ってしまった。

 

それにしたってさ…

私の家の場所分かってるんだから、会いに来るとかさ…

 

自分のことは棚にあげて
そんなふうに思ったあと
ハッとした。
 
もしかしてFくんはあの時、気付いていたのかもしれない。
 
私が別れたいと思ってることを分かってたのかもしれない。
 
心がザラッと揺れる。
Fくんと音信不通になって
そろそろ4週間。
 
こんなに簡単に
終わっていくんだね。
 
ゲームオーバーだ。
最後にもう1回だけ会って
そこでちゃんと別れよう。
 
覚悟が決まった。
 
最後に会う約束をするため、
私はFくんの携帯に
電話をかける決意をした。
 
自分でも分かっていた。

 

T大生しまうま君に

こんなに惹かれていながら

 

それでもFくんが

気になってしまう絶対的理由。

それは1年前のあの出来事。

 

続きます

第14話「あの指輪が戻ったら」

 

 

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ちょうちょ補足ちょうちょ
この話は今から20数年前のことなんですが、厳密にはメールはあったと記憶してます。
ただ、パソコンで見るプロバイダメールと、携帯で送るキャリアメールは別物で、相互に文字を送り合うことが出来ませんでした。
 
私はパソコンを持ってて携帯を持ってない。Fくんはパソコンを持ってなくて携帯を持っている、という状態でメール連絡は不可能でした。
 
たしか携帯同士でも同じキャリアじゃないとメールを送れなかった気がします。
キャリア違いの携帯は、数字だけ送れてポケベル的なことは出来たような?
 
何年かかけて、だんだんキャリア違いでもメール出来るようになり、送れる文字数が増え、絵文字が誕生してって感じでしたよね!
 
ホント今の時代から考えると、信じられないくらい連絡が取りにくかった笑い泣き