素心蝋梅(そしんろうばい) 2/23東京

今回も茶花から
茶道や日本の文化、工芸を
皆さんと一緒に學んでいきたいと思います。

今回は【蝋梅(ろうばい)】です。

蝋梅の名前はこの半透明で
蝋細工のような花びらから
または、臘月(陰暦の 12 月)に
花が咲く事からなど緒説あります。

ちなみに素心蝋梅は茎に
スポンジ状の白い芯があり、
これが「素心」の名前の由来です。

別名を唐梅(カラウメ)とも呼ばれ、
中国原産の樹木で、日本には江戸時代頃に
伝わってきたとされています。

初春の茶席では良くみかけますが、
まだまだ新しい植物だといえます。
◼️雪中四友(せっちゅうのしゆう)
古代中国では文人の画題
早春に咲く
玉梅(梅)、蝋梅、水仙、茶梅(山茶花)の
4つの花を雪のような厳寒期で咲く
「雪中四友」と呼ばれています。

◼️歳寒三友(さいかんさんゆう)
宋の時代の中国では
文人の画題「松竹梅」を
歳寒三友(さいかんさんゆう)と呼ばれています。

ちなみに前回説明したように
日本では古くは「松竹椿」だったと
考えられています。

◼️雪中松柏(せっちゅうのしょうはく)
雪の中にあっても、緑の色をそのまま
保っている松や柏。
信念や志を固く守り
変えないことのたとえです。

◼️歳寒松柏(さいかんしょうはく)
これは論語にある言葉です。

“子曰く、歳寒くして、然るのちに
松柏の凋む(しぼむ)に遅るるを知る。”

松や柏が厳寒にも
葉の緑を保っているところから、
逆境で苦しい状況でも信念や志堅く、
屈しないことの例えです。

2020~2021年は日本をはじめ世界は
COVID-19により厳寒期の真っ只中です。

しかし寒い冬はいつか終わりを告げ
必ず春が訪れます。

これら先人の言の葉の力を信じ
雪解けを待ちたいと思います。








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      館長 谷晃先生より