神津梅鉢草(こうず うめばちそう) ユキノシタ科
10/10撮影 神奈川県
皆様こんにちは
今回も茶花から、茶道や日本の文化
工芸を一緒に學んでいきたいと思います。
今回は
【梅鉢草うめばちそう】です。
日本では北海道から九州まで分布し
水田のあぜなどにも多く見られます。
名前の由来は、花の様子を家紋の
「梅鉢紋」に見立てたものといわれています。
東風(こち)吹かば 匂(にほ)ひおこせよ
梅の花 主(あるじ)なしとて 春を忘るな
菅家
⚫意味
春になって東の風が吹いたならば、
その香りを大宰府の私のもとへ送っておくれ、
梅の花よ。主人がいないからといって、
咲く春を忘れてくれるなよ。
このたびは 幣も取りあへず 手向(たむけ)山
紅葉(もみぢ)の錦 神のまにまに
菅家
菅家
⚫意味
この旅は急のことで、道祖神に
捧げる幣(ぬさ)も用意することが
できませんでした。手向けの山の
紅葉を捧げるので、神よ御心のままに
お受け取りください。
前田家が菅原姓を称したことを
明確に示す最初の記録は、江戸幕府が編纂した
「寛永諸家系図伝」寛永20年(1642)呈譜です。
前田家は南光坊天海が勧めた源姓を退け
菅原姓を名乗る道を選んでおり、
当時実権を握っていた三代 前田利常の
天神への強いこだわりが感じられます。
以来、前田家は北野天満宮を厚遇しています。
来年は丑年ですから
ぜひ北野天満宮へお詣りください。
昔、私が献茶式のお手伝いをした際に
草履を間違えられてしまい困っていると
北野天満宮さまから新品の草履を賜りました。
あんなに立派で偉大な神社ですが、
やっぱり優しい天神さんなんです。
その草履は今でも大切にしています。
毎月25日に開かれる天神市で
お気に入りの茶道具をもとめた後は、
北野大茶会で豊臣秀吉公が名付けた
そんな京の冬の旅、おすすめします。