野葡萄のぶどう 9/20 神奈川県


皆様こんにちは

今回も茶花から、茶道や日本の文化
工芸を一緒に學んでいきたいと思います。

今回は【野葡萄のぶどう】です。


野葡萄の紅葉 12/3


◼️日本書記に登場する「葡萄」

日本書記の一説に

「因りて黒き鬘
(みかつら)を投げたまふ。
      此れ即ち蒲陶(エビ)と化成(な)る」


⚫日本書紀の解説
怒り狂ったイザナミはイザナギを
黄泉の国の魔女であ黄泉津醜女(よもつしこめ)を使い追いかけさせます。

そこで、イザナギは髪につけていた
黒いかづらの輪を取って投げると
蒲陶(=山葡萄)が実り、追手がこれを
食べている間に、イザナギは逃げ延びたとされ
ここで出てくる蒲陶(=山葡萄)
日本の文献における葡萄の初筆と云われています。




◼️ぶどう色ではなく「葡萄色えびいろ」です!

赤みを帯びた紫色「葡萄色えびいろ」は
日本書記の編纂された奈良時代から存在した色で、特に平安時代に好まれたとされています。

やはりその赤い色味からも葡萄色は邪気を祓い、
長く伸びるツルは前回の「実葛」と同様に
強い生命力の象徴とみなされていたようです。




なかなか美しい紅葉にならない
つくば市でも、さすがに12月を過ぎれば
寒暖差が生まれ、野葡萄は深紅に紅葉します。

葉っぱはとても大きく、
男性の手のひら以上
とてもしっかりとしています。

いつか茶花として
上手く入れてみたいと思います。