支那朮(しなおけら) キク科 09/04


皆様こんにちは

今回も茶花から、茶道や日本の文化
工芸を一緒に學んでいきたいと思います。

今回は【朮(おけら)】です。


◼️万葉集 朮(うけら)の歌

恋しけば袖も振らむを 武蔵野の
うけらが花の 色に出(づ)なゆめ


⚫意味
恋しいときは袖を振ったり
するでしょうけど 武蔵野の
オケラの花が咲くように
けっして気づかれることのないよう
顔には出さないで


◼️利休居士のケラ判
戦国武士の手紙や証書の
最後に描かれているマークは
花が咲いたように見える書体から、
「花押かおう」と呼ばれています。


利休居士の花押はオケラの姿に
似ていることから「ケラ判」と
よばれています。

利休居士はケラ判を含めて
4つの花押を使い分けていたようです。

オケラ


茶の湯では道具と共に、今まで誰が
その道具を所持してきたか?というのを
箱書きや、書状に認め共に保管し

 


 


私たちの身近に考えてみれば

旅の思い出の品、家族や恩師、

友人にもらった品、あるいは祖母の着物などにも

様々な思い出や物語があるはずです。


そんな道具を生かして、

取り合わせ「見立」てみることは

自分の茶の湯を愉しくする第一歩です。


ぜひ暮らしの中の

茶の湯を愉しく工夫してみましょう。