皆様こんにちは
今回も茶花から、茶道や日本の文化
工芸を一緒に學んでいきたいと思います。
今回は【山粟(やまあわ) 】です。
名前の由来は、
花や穂の姿が粟に見える所から。
穀物にはなりません。
◼️万葉集の粟
足柄の 箱根の山に 粟蒔きて
実とはなれるを 粟無くもあやし
詠み人しらず
⚫訳
足柄(あしがら)の箱根の山に、
粟(あわ)をまいて実らせたように、
私の恋も実ったはずなのに、
逢えないのはどうしてなのか
◼️近代数奇者・茶人
根津嘉一郎氏の「粟餅ぜんざい」
今まで近代数奇者・茶人として
や、
などをご紹介しましたが、
東武鉄道を手掛けた根津青山さんも
近代数奇者・茶人として有名ですね。
今は根津美術館にて、その御遺徳を偲び
ながら、私達も茶の湯を學ぶことができます。
高橋箒庵氏の『大正茶道記』『昭和茶道記』の
記録によれば、根津青山さんが席主で
毎年開かれた「歳暮茶会」には
温かい「粟餅ぜんざい」で
もてなしたと記録されています。
ちょうど炉開きの季節
今年は根津青山さんを見習って
「粟餅ぜんざい」でもてなしてみるのも
一興です。