桜蓼 (さくらたで) 10/14箱根

皆様こんにちは

今回も茶花から、茶道や日本の文化
工芸を一緒に學んでいきたいと思います。

今回は【桜蓼 (さくらたで)】です。

日本では本州~沖縄に分布しています。
数多くの蓼の中でも湿地や水辺などに
生えるのが特長です。


◼️ことわざ「蓼食う虫も好き好き」
他に草があるにも係わらず
辛い蓼を食べる虫も居るように、
人の好みは様々であるという意味。

みてぐらを、奈良より出でて、
水蓼(みづたで)、穂積(ほづみ)に至り、
鳥網(となみ)張る、坂手(さかて)を過ぎ、
石(いわ)走る、神なび山に、
朝宮(あさみや)に、仕(つか)へ奉(まつ)りて、
吉野へと、入ります見れば、古(いにしへ)思ほゆ

⚫意味
奈良を出て、穂積(ほづみ)に至って、
坂手(さかて)を過ぎて、
神なび山の朝宮(あさみや)をお奉りし、
吉野に入っていらっしゃるのを見ると、
昔の事を思い起こします。

修験の聖地吉野では
古代から多くの天皇が神奈備山に祈りを
捧げるために吉野に行幸されました。

昔の事とはそんな御幸の思い出のようです。
桜の名所の吉野ですが、
秋の静かな桜蓼も良いですね。




前回の「重文わかる茶会」では、
竹花入「時雨」に
桜蓼、芒、竜脳菊を入れました。