白山吹(シロヤマブキ) 東京12/26

皆様こんにちは

今回も茶花から、茶道や日本の文化
工芸を一緒に學んでいきたいと思います。

今回は白山吹(シロヤマブキ)】です。

日本では本来中国地方に分布していました。
シロバナヤマブキは園芸種で花弁が5枚。
ヤマブキも花弁が5枚。

シロヤマブキは花弁が4枚で区別します。



室町時代後期の武将で
江戸城を築城した事で知られる
太田 道灌(おおた どうかん)が

若き日、にわか雨に遭遇し
村のあばら家で蓑を借りようとしたところ
出てきた少女は無言のまま
山吹の花一枝を差し出したので
道灌は怒って帰宅しました。

後に山吹には

「七重八重花は咲けども山吹の
みのひとつだになきぞ悲しき」の
歌意が託されていたのだと教えられ
無学を恥じたという有名な話が
『常山紀談』にあります。


七重八重 花は咲けども 山吹の
みのひとつだに なきぞかなしき
兼明親王


叡山に雲がかかる時雨の日には
傘籠花入に山吹の実を入れて
この物語の情景を想像してみるのも