![](https://stat.ameba.jp/user_images/20201201/22/chazenichimi/e3/c3/j/o0280038814860125785.jpg?caw=800)
白山吹(シロヤマブキ) 東京12/26
皆様こんにちは
今回も茶花から、茶道や日本の文化
工芸を一緒に學んでいきたいと思います。
今回は【白山吹(シロヤマブキ)】です。
日本では本来中国地方に分布していました。
シロバナヤマブキは園芸種で花弁が5枚。
ヤマブキも花弁が5枚。
シロヤマブキは花弁が4枚で区別します。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20201201/22/chazenichimi/7f/20/j/o0360050914860125789.jpg?caw=800)
江戸城を築城した事で知られる
太田 道灌(おおた どうかん)が
若き日、にわか雨に遭遇し
村のあばら家で蓑を借りようとしたところ
出てきた少女は無言のまま
山吹の花一枝を差し出したので
道灌は怒って帰宅しました。
後に山吹には
「七重八重花は咲けども山吹の
みのひとつだになきぞ悲しき」の
歌意が託されていたのだと教えられ
無学を恥じたという有名な話が
『常山紀談』にあります。
七重八重 花は咲けども 山吹の
みのひとつだに なきぞかなしき
兼明親王
叡山に雲がかかる時雨の日には
傘籠花入に山吹の実を入れて
この物語の情景を想像してみるのも
茶の湯の愉しさです。