小紫陽花(こあじさい) 11/3山梨県

皆様こんにちは

今回も茶花から、茶道や日本の文化
工芸を一緒に學んでいきたいと思います。

今回は【紫陽花(あじさい) 】です。

紫陽花の原種は日本に自生する
紫陽花(がくあじさい)です。
また紫陽花の中で紅葉するのは 
小紫陽花、柏葉紫陽花、山紫陽花 などが
知られています。

紫陽花の歌は万葉集に二首あるのみで、
平安時代にもほとんど詠まれていません。


あぢさゐの 花のよひらに もる月を
影もさながら 折る身ともがな
源俊頼

この「影」は水面に映った月光です。
紫陽花の繁みを洩れた月の光が、
池の水面に四ひらの花のように映じています。
その影をさながら折り取ることができたら、
という幻想を詠んでいます。

前回の記事
村上天皇と定家の「月と茅」それは月見の起源】をお読みいただいた方には
理解しやすいと思いますが、
源俊頼は平安後期の歌人です。

すでに『月』への美意識は
しっかりと確立されて
いたことがこの歌からもわかります。

しかし、紫陽花への美意識は
まだまだほど遠く、それは昭和に入ってから
各地の寺に紫陽花が植えられてからだと
云われています。

◼️紫陽花の寺
鎌倉の古寺と紫陽花はとても似合いますね。
今回は代表的な紫陽花の有名なお寺

を紹介します。



鎌倉 長谷寺


鎌倉 東慶寺

私も和菓子と抹茶をいただきたいと思います。