京都 北野天満宮にお詣りした帰り道
前回皆さんにご紹介した
山人艸果「橙糖珠」をもとめる為に
上七軒茶屋街を通り、老松さんに伺いました。






上七軒のシンボルマークは
御手洗(みたらし)団子です。

室町時代、北野天満宮を修築した資材の残りで、
この地に7軒の水茶屋を建築し
「七軒茶屋」から始まったそうです。

上七軒は京都でも最も歴史の古い花街として
知られています。



老松さんの北野店で購入しました。



「山人艸果さんじんそうか」
樹果は人をして
山を愛せしむるに
足るものがある
樹果即ち菓子

と書いてあり、




この絵の解説には

葉盤(ひらて)
古代菓子は、木の葉を円くつないだ
この皿に供した。と解説がありました。

さらに詳しく「葉盤」を調べて見ると
菜菓などを盛って神に供えた器のこと。

数枚の柏(かしわ)の葉を竹ひごなどで刺し
とじて円く作ったもの。
後世、この形の土器(かわらけ)をもいう。
枚次(ひらすき)。とも云う。

また《日本書紀》神武紀には大嘗祭に
カシワの葉を綴り合わせた〈葉盤(ひらで)〉を
もって神饌を供えることが書かれている。

また上加茂神社などに,
やはり祭祀用神饌具として葉盤を用いる
伝統がある。とありました。






山人艸果(橙糖珠・胡桃律)
〈さんじんそうか(だいとうじゅ・ことうりつ)〉
毎日糖度を少しずつ上げた蜜で
蜜漬けにした徳島産金柑と、
少し炙り香ばしさを活かしたくるみに、
それぞれすり蜜をあしらい仕上げた菓子。

甘みと金柑の爽やかさを味わいながら
シャリッとした食感で
山の恵みを味わえました。



素晴らしい
お客様に供する際には

菓子器は何にするのか?

お茶碗は何にしようか?と

考えることも、
茶道の大切な美であり、稽古です。


朱掻合塗の盃に
天皇陛下のお印の梓と
紅白の利休梅をあしらった
令和盃(れいわはい)に盛り付けてみました。

茶碗は原憲司先生の黄瀬戸です。

このように茶道では
素晴らしい和菓子に出会い
その盛り付けや、茶碗の取り合わせを

そこには、
決してお金では買えない価値があります。
それが日本の伝統文化 茶道の魅力なのです。