Gunga Din

イギリス植民地のインドの西北部との通信が途絶えて、調査に行く。調査隊の中にはイギリス人になりたいガンガ・ディンがいた。殺人集団「トゥッギー」との戦いとなった。


映画関連目次(闇雲映画館)

製作年:1939,監督:George Stevens,脚本:Joel Sayre,Fred Guiol,Ben Hecht,Charles MacArthur,原作:Gunga Din(Rudyard Kipling)


■ はじめに

◆ 登場人物(キャスト)

アーチボルド・カッター軍曹(ケーリー・グラント)
マクチェスニー軍曹(ヴィクター・マクラグレン)
トーマス・バランタイン軍曹(ダグラス・フェアバンクス・Jr.)
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バーティ・ヒギンプウザム軍曹(ロバート・クート)
ガンガ・ディン(サム・ジャッフェ)
エミー・ステビンズ(ジョーン・フォンテイン)

◆ 補足

本作は「アメリカ映画協会/American Film Institute/AFI」が2006年に選出した「感動の映画ベスト100」の74位に選出されている。まあ一位がジェームズ・ステュアートの「(1946)素晴らしき哉、人生!/It's a Wonderful Life」なのは笑ってしまうが。

最後は日清戦争の「木口小平は死んでもラッパを口から離しませんでした」みたい。

ケーリーとジョーンは「(1941)断崖/Suspicion」で共演。

ケーリーの私の推薦作は「(1959)北北西に進路を取れ/North by Northwest」。共演は1924年7月4日生まれで現在(25/4/11)100歳で生きているエヴァ・マリー・セイント。

ジョーンの推薦作は絞りに絞って、みんながあまり見ていないと思われる「(1944)情炎の海/Frenchman's Creek」。ジョーンが海賊になる。
 


■ あらすじ

◆ 電信の連絡が途絶え調査隊を派遣

植民地時代のインド。

ヒマラヤに近い西北部との電信の連絡が途絶えたので、調査のため三名の軍曹を中心に部隊を派遣した。

アーチボルド・カッター軍曹、マクチェスニー軍曹、トーマス・バランタイン軍曹。総勢25名。

部隊の中には若いインド人のガンガ・ディンが含まれていた。

彼は植民地の青年にはありがちではあるが、西洋文明にあこがれ、イギリス人になりたいと思っていた。

◆ 襲撃され、もう一度出動

現地に到着して電信の修理を始めた。

だが部隊は襲撃されて、三軍曹とガンが・ディンを含めて少数の者がかろうじて戻ってくることができた。

反乱軍は50年前に出現した殺人集団「トゥッギー」であると判明した。

もう一度部隊を派遣することになるが、バランタインはしばらくすると満期除隊となる。

その後は恋人のエミー・ステビンズと結婚し、彼女の父親の茶の輸出業を手伝うことになっている。

代わりにバーティ・ヒギンプウザム軍曹が行くことになった。

だがカッターとマクチェスニーはバランタインを失うのは惜しいと考えて、ヒギンプウザムの飲み物にスパイスを入れた。

ヒギンプウザムは体調が悪くなり、仕方なくまたバランタインが同行することになった。

◆ カッターは捕らえられた

カッターはガンガ・ディンから埋もれた財宝の話を聞いて、それを手に入れようとし、マクチェスニーはそれを制止した。

カッターとガンガ・ディンは二人で奥地の寺院へ向かった。

だがそこは反乱軍の本拠でありカッターは捕らえられた。

ガンガ・ディンはなんとか逃げ出して部隊に戻った。

◆ 他の三人も捕らえられた

その時にヒギンボサムが率いる救援部隊が到着した。そこにはステビンズがいて、バランタインの除隊許可証を持ってきた。

エミーは「バランタインはすでに民間人」と主張するが、カッターを助け出すために、バランタインとマクチェスニーとガンガ・ディンは三人で出発した。

だが三人も反乱軍に捕らえられた。

◆ 反乱軍のリーダーを拉致した

マクチェスニーはスキを見て、彼らのリーダーを拉致して、四人は塔に上って立てこもった。

このまま本隊の到着を待つことにする。

リーダーは捕らえられている。それで反乱軍は手が出せない。イギリス軍が寺院に近づいてきた。

イギリス軍は象の背中に乗せてきた大砲を下ろして備え付けた。

このような状態で時間が静止した。

◆ ガンガ・ディンはラッパを吹いた

リーダーは自分が捕らえられているため自軍が動けない状況を打開するため、多数の毒蛇が飼われている穴に身を投げた。

反乱軍は立てこもっている四人に攻撃を仕掛けた。

ガンガ・ディンは撃たれながらも必死に立ち上がり、壁をよじ登り、ラッパを力強く吹いた。そして倒れた。

イギリス軍はラッパを合図に突撃して、激しい戦いとなった。

ついにイギリス軍は寺院の中に突入して制圧した。

◆ ガンガ・ディンはイギリス人に

ガンガ・ディンの活躍を讃え、彼はイギリス軍の伍長に任命されて埋葬された。

イギリス人になりたいというガンガ・ディンの希望は達成された。

敬礼しているガンガ・ディンの霊が上っていった。
 


■ 出演作

◆ ケーリー・グラント
(1943)美女とカジノ船/Mr. Lucky
(1932)悪魔と深海/Devil and the Deep
(1936)不思議な宝石盗難事件/Big Brown Eyes
(1937)天国への道/Topper
(1939)コンドル/Only Angels Have Wings
(1941)愛のアルバム/Penny Serenade
(1941)断崖/Suspicion
(1942)恋の情報網/Once Upon a Honeymoon
(1959)北北西に進路を取れ/North by Northwest
(1958)無分別/Indiscreet

◆ ダグラス・フェアバンクス・Jr.
(1946)船乗りシンバッドの冒険/Sinbad the Sailor(1946)
(1950)絶壁の彼方に/State Secret
(1937)ゼンダ城の虜/The Prisoner of Zenda

ジョーン・フォンテイン
(1940)レベッカ/Rebecca
(1941)断崖/Suspicion
(1944)ジェーン・エア/Jane Eyre
(1950)旅愁/September Affair
(1961)地球の危機/Voyage to the Bottom of the Sea
(1953)二重結婚者/The Bigamist
(1948)忘れじの面影/Letter from an Unknown Woman
(1944)情炎の海/Frenchman's Creek
(1957)日の当たる島/Island in the Sun
(1953)デカメロン夜話(海賊パガニノ、道徳の賭け、医師の娘)/Decameron Nights
(1948)不時着結婚/u Gotta Stay Happy
(1947)アイヴィー、三股浮気女の殺人計画/Ivy
(1953)熱砂の大脱走/Flight to Tangier
(1942)純愛の誓い/ This Above All
(1957)出征するまで/Until They Sail
(1952)黒騎士:アイヴァンホー:サクソンとノルマンの対立/Ivanhoe
(1938)金持ち息子との押し付け結婚を嫌ったシーラは牛乳配達とラヴラヴに
(1945)スーザンの選択/The Affairs of Susan
(1958)ある微笑/A Certain Smile
(1951)母親の浮気の真相/Darling, How Could You!
(1937)愛には勝てない/You Can't Beat Love
(1948)殺人犯と看護師/Kiss the Blood Off My Hands
(1950)生まれながらの悪女/Born to be bad