【日本語字幕·ナレーション付予告編 キノフィルムズチャンネル 2022/8/18:1分20秒】
【作品紹介:「Wikipedia」より引用。】
ペネロペ・クルス主演、ペドロ・アルモドバル監督による新生児取り違えを扱った作品である。また、スペイン内戦による虐殺の歴史も描かれ、高い評価を得る。
2021年9月1日、第78回ヴェネツィア国際映画祭のオープニング作品としてワールドプレミア上映され、観客から9分間のスタンディングオベーションを受けた。本作でペネロペ・クルスは、ヴェネツィア国際映画祭 女優賞を受賞した。
【あらすじ:「映画公式サイト」より引用。】
フォトグラファーのジャニス (ペネロペ・クルス) と17歳のアナ (ミレナ・スミット) は、出産を控えて入院した病院で出会う。共に予想外の妊娠で、シングルマザーになることを決意していた二人は、同じ日に女の子を出産し、再会を誓い合って退院する。だが、ジャニスはセシリアと名付けた娘と対面した元恋人アルトゥロ (イスラエル・エルハルデ) から、「自分の子供とは思えない」と告げられる。そして、ジャニスが踏み切ったDNAテストによって、セシリアが実の子ではないことが判明する。アナの娘と取り違えられたのではないかと疑ったジャニスだったが、激しい葛藤の末、この秘密を封印し、アナとの連絡を絶つことを選ぶ。それから1年後、アナと偶然に再会したジャニスは、アナの娘が亡くなったことを知らされる──。
【結末までのネタバレありのあらすじ:「映画ウォッチ」をご参照下さい。】
【感想】
シングル マザーの新生児取り違えの話が表の主題なのだが、もうひとつの主題がこの映画にはあり、それは日本人は良く知らない、判りにくい、スペイン内戦とフランコ総統独裁による大量処刑事件 (5万人がフランコ派により処刑されたと言われている) である。ペネロペ·クルス演じる主人公ジャニスの恋人アルトゥロは、そのスペインの負の歴史を調べていて、ジャニスの祖父等はその犠牲になっている。その調査·遺体発掘の過程で、2人は恋仲になったというのがもうひとつの話なのである。
本作が、単純に新生児取り違えの話だけではなく (それも当事者にとっては、大変な問題だが) それ以上に、そういった題材を扱っていることから、ヴェネツィア国際映画祭のオープニング作品となったり、ペネロペ·クルスが女優賞を受賞したりということなのだと思われる。私の感想というより映画の背景説明の様になってしまったが、映画は、そういう勉強になることも多いという話。
【2022年公開映画「私のオススメ作品」(鑑賞順)】:「愛なのに」「ちょっと思い出しただけ」「メモリア」「猫は逃げた」「ザ·バットマン」「コーダあいのうた」「ナイトメア·アリー」「ベルファスト」「ツユクサ」「カモン カモン」「シン·ウルトラマン」「流浪の月」「死刑にいたる病」「トップガン マーヴェリック」「ハケンアニメ」「帰らない日曜日」「ナワリヌイ」「PLAN 75」「アトランティス」「リフレクション」「エルヴィス」「リコリス·ピザ」「ベイビー·ブローカー」「プアン/友だちと呼ばせて」「アフローズ、アフローズ! 囚人たちの大舞台」「サバカン」「さかなのこ」「川っぺりムコリッタ」「アイ·アム まきもと」「マイ·ブロークン·マリコ」「彼女のいない部屋」「秘密の森の、その向こう」「アムステルダム」「窓辺にて」「線は、僕を描く」「シグナチャー 日本を世界の銘醸地に」「パラレル·マザーズ」
【スタッフ·キャスト等:「Wikipedia」()より引用。】
スタッフ
監督·脚本:ペドロ·アルモドバル
撮影:ホセ·ルイス·アルカイネ
音楽:アルベルト·イグレシアス
キャスト
ジャニス:ペネロペ·クルス
アン:ミレナ·スミット
アルトゥロ:イスラエル·エルハルデ
上映時間·公開日
上映時間:2時間03分
スペイン公開日🇪🇸:2021年10月8日
日本公開日🇯🇵:2022年11月3日
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鑑賞日:2022年11月15日
場所:新宿シネマカリテ
No.12578 Day 5195