【予告編 東京テアトル公式チャンネル 2022/9/21:1分03秒】
【作品紹介:「映画ナタリー (➡☆)」より引用。】
『半世界』(2018) などさまざまな役に挑む稲垣吾郎を主演に、『愛がなんだ』(2018) など話題作が続く今泉力哉監督が書きおろしたオリジナルのラブストーリー。編集者をしている妻と担当作家の浮気を知る夫が、浮気をきっかけに芽生えた感情に思い悩む姿を描く。共演は中村ゆり、玉城ティナ、若葉竜也、志田未来ら。主題歌は、スカートが“窓辺にて”を歌う。
【あらすじ:「Wikipedia」より引用。】
フリーライターの市川茂巳 (稲垣吾郎) は、妻で編集者の紗衣 (中村ゆかり) が担当の売れっ子小説家である荒川円 (佐々木詩音) と浮気していることを知りながら、妻にそのことを伝えられずにおり、また茂巳も妻の浮気を知った際に湧いて出た感情に戸惑う日々を過ごしていた。ある日、とある文学賞の授賞式で高校生作家の久保留亜 (玉城ティナ) と出会い、受賞作である「ラ・フランス」の世界に魅了された茂巳は作品のモデルが誰かを尋ねようとする…。
【結末までのネタバレありのあらすじ:「hm-hmネット」をご参照下さい。】
【感想】
妻の浮気とそれに対する夫の反応が物語の中核ではあるのだが、登場人物が多く、登場機会が短くても、ひとりひとりの人物が丁寧に描かれているのが、今泉監督流。夫婦不倫物語+群像劇。悪人はひとりも登場せず、みんな憂いや悩みを抱えた等身大の人間たちだ。
妻の浮気を知っても何ら怒りの感情が湧いて来ない主人公 茂巳 (稲垣吾郎)は、ちょっと理解に苦しむが、彼を取り巻く人間模様は極めて面白い。戦闘機で敵基地に攻撃を仕掛けたり、パラシュートを背負って崖からバイクで飛び降りて窓ガラスを突き破って列車に乗り込んだりといったことは一切せず(笑)、夫婦やその友だち·知り合いたちが右往左往するだけ、我々観客の日常の延長が2時間20分以上繰り広げられる、結構長い映画だが、全く退屈しない。ハリウッドの娯楽大作とはかなりタッチが違う。ちょっとフランス映画っぽいとでも言おうか。良いんだよねえ。今泉監督の作品を観ていない、そこの貴方❗ 機会あったら絶対に見るべし❗
【2022年公開映画「私のオススメ作品」(鑑賞順)】:「愛なのに」「ちょっと思い出しただけ」「メモリア」「猫は逃げた」「ザ·バットマン」「コーダあいのうた」「ナイトメア·アリー」「ベルファスト」「ツユクサ」「カモン カモン」「シン·ウルトラマン」「流浪の月」「死刑にいたる病」「トップガン マーヴェリック」「ハケンアニメ」「帰らない日曜日」「ナワリヌイ」「PLAN 75」「アトランティス」「リフレクション」「エルヴィス」「リコリス·ピザ」「ベイビー·ブローカー」「プアン/友だちと呼ばせて」「アフローズ、アフローズ! 囚人たちの大舞台」「サバカン」「さかなのこ」「川っぺりムコリッタ」「アイ·アム まきもと」「マイ·ブロークン·マリコ」「彼女のいない部屋」「秘密の森の、その向こう」「アムステルダム」「窓辺にて」
【スタッフ·キャスト等:「映画.com」「Wikipedia」()より引用。】
スタッフ
監督·脚本:今泉力哉
撮影:四宮秀俊
美術:中村哲太郎
音楽:池永正二
キャスト
市川茂巳 (フリーライター):稲垣吾郎
市川紗衣 (茂巳の妻 編集者):中村ゆり
久保留亜 (高校生 作家 「ラ·フランス」で吉田十三賞受賞):玉城ティナ
マサ (茂巳の友人 プロスポーツ選手だが怪我でリハビリ中):若葉竜也
荒川円 (紗衣が担当の人気作家で不倫相手):佐々木詩音
ハル (紗衣の母親 一人暮らしを案じて茂巳が良く訪れる):松金よね子
優二 (留亜の彼 「ラ·フランス」のモデル):倉悠貴
ゆきの (マサの妻):志田未来
藤沢なつ (モデル/タレント マサの不倫相手):穂志もえか
上映時間·公開日
上映時間:2時間23分
日本公開日🇯🇵:2022年11月4日
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鑑賞日:2022年11月5日
場所:TOHOシネマズ日本橋
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