【日本語字幕付予告編 ReallyLikeFilms チャンネル 2022/5/19公開:1分43秒】
【作品紹介:「Movie Walker Press」より引用。】
刑務所で演技を教えることになった俳優が、さまざまな個性をもつ囚人たちと共に、サミュエル・ベケット作『ゴドーを待ちながら』の外部公演を成功させた80年代のスウェーデンの実話をフランスで映画化したヒューマンドラマ。
人生崖っぷちの俳優エチエンヌを、「オーケストラ・クラス」(17年)で子供たちに音楽を指導していたカド・メラッドが演じている。刑務所の中では「待つことばかりだ」という囚人たちの言葉を聞き、『ゴドーを待ちながら』の演目を選ぶエチエンヌ。初めは茶化すばかりで真面目に取り組まない囚人たちが、エチエンヌの情熱と演劇の真の力によって次第に稽古に没頭する過程が丁寧に描かれていく。
監督はバイプレイヤーとして俳優の実績を積み、「マドモワゼル」(01年)や「灯台守の恋」(04年)の脚本が評価され、「アルゴンヌ戦の落としもの」(15年)で監督デビューしたエマニュエル・クールコル。実際に運営されている刑務所で撮影し、刑務所のスタッフ全員と打ち合わせを重ねるほか、事前にキャストと刑務所を訪問するなど、徹底的にリアリティにこだわった。明るい希望が見い出せる映画だ。
【あらすじ:「Movie Walker Press」(
)より引用。】
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囚人たちのために演技のワークショップの講師として招かれたのは、決して順風満帆とは言えない人生を歩んできた俳優のエチエンヌ。彼はサミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』を演目と決め、訳あり、癖ありの囚人たちと向き合うこととなる。
エチエンヌの情熱は次第に囚人たち、刑務所の管理者たちの心を動かすこととなり、難関だった刑務所の外での公演にこぎつける。しかし、思いも寄らぬ行動を取る囚人たちとエチエンヌの関係は、微妙な緊張関係の中に成り立っていて、いつ壊れてしまうかもしれない脆さを同時に孕んでいた。それは舞台上でもそのままに表出し、観客にもその緊張感がじわじわと伝染し始める。
ところが彼らの芝居は観客やメディアから予想外の高評価を受け、再演に次ぐ再演を重ね、遂にはあの大劇場、パリ・オデオン座から最終公演のオファーが届く。果たして彼らの最終公演は観衆の歓喜の拍手の中で、感動のフィナーレを迎えることができるのだろうか。
【結末までのネタバレありのあらすじ:「映画ウォッチ」をご参照下さい。】
【感想】
いつも実話ベースの映画を観て思うのは、事実は小説より奇なりということ。もちろん映画化に際して、事実や人物のエピソードの統合や省略等が行なわれていることは、重々承知しているが、それでも尚、根底の話は事実な訳であり、全く以てこの作品にも驚かされる。
俳優兼演出家のエチエンヌ (ガド·メラッド)はフランスでは名の知られた役者らしいが、日本では余り知られていない上に、囚人たちを演じる俳優たちも日本人には馴染みが無いので、余計に話がリアルに感じられる。基本的に映画全体のトーンが、ポジティヴシンキングな感じも好感が持てる。
【スタッフ·キャスト等:「」(
)及び「」(
)より引用。】
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スタッフ
監督:エマニュエル·クールコル
脚本:エマニュエル·クールコル、ティエリー·ド·カルボニエ
撮影:ヤン·マリトー
キャスト
エチエンヌ:ガド·メラッド
パトリック:ダビッド·アヤラ
アレックス:ラミネ·シソコ
上映時間·公開日
上映時間:1時間45分
フランス公開年🇫🇷:2020年
日本公開日🇯🇵:2022年7月29日
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鑑賞日:2022年8月31日
場所:アップリンク吉祥寺
No.12271 Day 5021