【予告編 TIFF Trailers チャンネル 2022/8/17公開:1分56秒】
【作品紹介:「Wikipedia」より引用。】
2022年6月17日公開作品。日本・フランス・フィリピン・カタール合作。
75歳以上の高齢者に対して自らの生死の権利を保障し、支援する制度「PLAN 75」の施行に伴う制度の対象者たちや市役所の職員、スタッフの苦悩を描く。
監督は本作が長編映画初監督となる早川千絵、主演は本作が9年ぶりの映画主演作となる倍賞千恵子。第95回アカデミー賞・外国語映画賞部門 日本代表作品。第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門カメラ・ドール特別表彰(早川千絵)
【あらすじ:「Movie Walker Press」より引用。】
75歳以上が自ら生死を選択できる制度が国会で可決された近未来の日本。夫と死別し、一人で暮らす78歳の角谷ミチ (倍賞千恵子) は、突然高齢を理由に仕事を解雇されてしまう。住む場所も失いそうになった彼女は“プラン75”への申請を検討し始める。その一方、市役所のプラン75の申請窓口で働くヒロム (磯村勇斗) や、死を選んだお年寄りをサポートするコールセンタースタッフの瑶子 (河合優実) は、制度の存在に疑問を抱いていく…。
【結末までのネタバレありのあらすじ:「hmhm (ふむふむ)」をご参照下さい。】
【感想】
とてもフィクションとは思えない生々しさ。高齢者の運転による交通事故の増加や、若年層による高齢者年金負担への不満、年金制度自体の破綻の可能性等々で、高齢者への風当たりは強まるばかり。現実の日本🗾🇯🇵も、この姥捨山制度導入まで後一歩という気がする。遅かれ早かれ、いずれ何十年後かには、自分とてその高齢者になると🍥いうのに…
早川千絵監督は、これが初監督作品らしいが、堂々とした演出で、映画としての出来も素晴らしく大したものである。いたずらに不安を煽ること無く、静かに淡々と表現されているのがリアルで、現代社会の底知れぬ冷たさ、非情さを感じる。
さすが大女優 倍賞千恵子さんは、円熟の演技。繊細に未亡人の孤独と悲しみを表現している。若手実力派の磯村勇斗、河合優実も魅せる。
【スタッフ·キャスト等:「Wikipedia」()より引用。】
スタッフ
監督·脚本·原案:早川千絵
脚本協力:ジェイソン·グレイ
撮影:浦田秀穂
美術:塩川節子
音楽:レミ·ボーバル
キャスト
角谷ミチ 夫に先立たれホテルの客室清掃員として生計を立てる女性:倍賞千恵子
岡部ヒロム PLAN 75 申請窓口担当の市役所職員:磯村勇斗
成宮瑶子 PLAN 75 申請者ケア担当のコールセンター職員:河合優実
岡部幸夫 ヒロムの叔父:たかお鷹
マリア PLAN 75関連施設で働く女性:ステファニー·アリアン
上映時間:1時間52分
公開日:2022年6月17日
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鑑賞日:2022年6月29日
場所:アップリンク吉祥寺
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