上位12大学の紹介が終わったのですが、あと何校か紹介した方が良いだろうと思う重要な大学が残っていますので紹介していきます。大学の一般的な情報はWikipediaなどの繰り返しになりますので、今までこのブログで紹介してきましたデータを中心に書きます。それぞれのデータの根拠はページの最後の方の一覧に載せました過去の記事を参考にしてください。
今回はクランフィールド大学をとりあげます。
クランフィールド大学 (Cranfield University)
(撮影者Cj1340/Wikipediaより)
クランフィールド大学は創立65年と新しい大学で、経営学、生物科学、機械工学、航空工学、農学で構成される大学院大学です。
特徴を箇条書きにしますと次のようになります。
(1) 立地・大学の雰囲気
ロンドンの中心から電車で40分ほどの距離にあるクランフィールド市に位置しています。立地はロンドン外の大学の中では最も恵まれている大学の一つです。
(2) 学生数・教員数
学生数は大学院のみで約3500人と小規模な大学です。2007年のデータでは教員一人当たりの学生数は5.9人と英国で最も良い状況です(参照元)。在学生の男女比は77:23と男子学生が多数を占めています(参照元)。
(3) 入学難易度
MBAへの入学難易度は高く、入学者平均GMATは680点(参照元)、合格率は56%です(参照元)。MBAの中では英国でLBS、Cambridge、Oxfordに次いで4番目に入学難易度の高い大学となります。それ以外の専攻については参照可能なデータが無いため不明です。
(4) ノーベル賞受賞者数・研究力
ノーベル賞受賞者は輩出していませんがこれは経営学など特定分野の大学院大学のためです。偏差値に換算しましたRAEで見ました研究力は51です。経営学、機械工学が最も高く63、61となっています。なお、研究人件費を含んだ2011年の研究費予算配分では英国で29番目の4624万ポンド(約69億円)を獲得しています(参照元)。高額な研究予算が必要な医学部が無いため配分額は少なめになっています。
(5) 就職力・経済界での活躍度
MBA卒業生の卒業3年後の収入は購買力平価換算で127,911ドル(約1266万円)で英国で4番目に高い水準です。その他の専攻の卒業生はデータが無いため不明です。一方、時価総額で世界上位500社の経営者の輩出力のランキングでは2011年のランキングでイギリス国内で16位、世界全体で229位という結果になっています(参照元)。
(6) 日本のライバル
理系はデータが無いため不明ですが、経営学に関して選抜度において該当する大学はありません。研究力に関しては比較可能なデータが無いため不明です。
(7) アメリカのライバル
経営学で米国で同水準の大学はGMATの平均点でエモリー大学の全米29位と同水準です。また合格率では全米30位のジョージア工科大学(61%)をやや上回っています(参照元)。双方を勘案すると選抜度は全米MBAで選抜度上位29~30位の大学と同水準となります。その他の分野に関してはデータが無いため不明です。
(8) 世界大学ランキング
特定分野のみの小規模な大学院大学ですので一般的な世界大学ランキングにはランクインしていません。MBA世界ランキングではフィナンシャルタイムズ社のランキングで38位、Economist社のランキングで37位でそれぞれ英国で6番目と6番目に高い順位となっています。また、QS社のランキングでは工学分野で世界147位、社会科学分野で世界257位にランクインしています(参照元)。
(9) 著名なOB
著名なOBは前ロンドン市長のマイケル・ベア、作家のデヴィッド・フレミングなどです。
(10) 人種・国際性
学生の47%がイギリス国外からの留学生となっています(参照元)。特定分野の大学院大学という特殊性があるものの、英国で有数に留学生が多い大学です。
理系分野については不明ですが経営学においては英国で4番目の大学だと思います。
今回はクランフィールド大学をとりあげます。
クランフィールド大学 (Cranfield University)
(撮影者Cj1340/Wikipediaより)
大学名 | Cranfield University | ||
創立 | 1946年 | ||
立地 | Cranfield市内 (Londonから電車で40分) | ||
学生数(正規のみ) | 学部 | 2012 | 0人 |
大学院 | 2012 | 3,405人 | |
学生の割合(学部) | 英国人 | 2012 | -- |
欧州留学生 | 2012 | -- | |
他留学生 | 2012 | -- | |
学生の割合(大学院) | 英国人 | 2012 | 46.1% |
欧州留学生 | 2012 | 25.8% | |
他留学生 | 2012 | 28.1% | |
男女比 (2007) | (男) 77% : 23% (女) | ||
学部入学難易度 (2013) | -- | ||
学部入学難易度 (過去8年平均) | -- | ||
MBA入学難易度 | 4位 | GMAT平均: 680点 合格率: 56% | |
教員一人当たり学生数 (2007) | 1位 | 5.9人 | |
研究力 (2008) | 58位 | RAE 2.47 / 換算偏差値 51 | |
研究費予算配分 (2011 / 人件費込) | 29位 | £46,240,000 (約69億円) | |
ノーベル賞 | 0人 | ||
MBA卒業3年後の給与平均 (2013) | 4位 | $127,911 (約1266万円) | |
NYTimes トップ企業の採用評価 (2012) | (国内15位以降、世界151位以降) N/A | ||
Spear's 富裕層の輩出人数 (2013) | 41位 | 世界477位 | |
時価総額世界上位500社のCEO輩出力 (2011) | 16位 | 世界229位 | |
日本の大学ライバル校 | 総合選抜度 | 経営学:該当無し 理系:不明 | |
平均研究力 | 分野別順位平均: 経済・経営学:不明 理系:不明 教員当たり平均研究実績: 不明 | ||
米国の大学ライバル校 | 総合選抜度 | 経営学:Emory University 理系:不明 | |
平均研究力 | 分野別順位平均: 経済・経営学:不明 理系:不明 教員当たり平均研究実績: 不明 | ||
世界大学ランキング | Times社 | 2014 | N/A |
QS社 | 2013 | N/A | |
上海交通大 | 2013 | N/A | |
MBA世界ランキング | FT社 | 2013 | 38位 |
Economist社 | 2012 | 37位 | |
Times名声調査世界ランキング | 2013 | N/A |
学問分野 | 全平均 | 法律 | 政治 | 経済 | 経営 | 会計 | 心理 | 哲学 | 歴史 | 古典 | 英文 | 芸術 | 言語 | 教育 |
難易度(学部) | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- |
研究力 | 51 | -- | -- | -- | 63 | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- |
学問分野 | 数学 | 物理 | 化学 | 生物 | 電子 | 機械 | 材料 | 土木 | 情報 | 建築 | 医学 | 歯学 | 薬学 | |
難易度(学部) | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | |
研究力 | -- | -- | -- | 36 | -- | 61 | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- |
学問分野 | 社会科学 | 自然科学 | 工学 | 生命科学 | 医学&薬学 | |||||
経済学&経営学 | 数学 | 物理学 | 化学 | 情報工学 | ||||||
順位 | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- |
クランフィールド大学は創立65年と新しい大学で、経営学、生物科学、機械工学、航空工学、農学で構成される大学院大学です。
特徴を箇条書きにしますと次のようになります。
(1) 立地・大学の雰囲気
ロンドンの中心から電車で40分ほどの距離にあるクランフィールド市に位置しています。立地はロンドン外の大学の中では最も恵まれている大学の一つです。
(2) 学生数・教員数
学生数は大学院のみで約3500人と小規模な大学です。2007年のデータでは教員一人当たりの学生数は5.9人と英国で最も良い状況です(参照元)。在学生の男女比は77:23と男子学生が多数を占めています(参照元)。
(3) 入学難易度
MBAへの入学難易度は高く、入学者平均GMATは680点(参照元)、合格率は56%です(参照元)。MBAの中では英国でLBS、Cambridge、Oxfordに次いで4番目に入学難易度の高い大学となります。それ以外の専攻については参照可能なデータが無いため不明です。
(4) ノーベル賞受賞者数・研究力
ノーベル賞受賞者は輩出していませんがこれは経営学など特定分野の大学院大学のためです。偏差値に換算しましたRAEで見ました研究力は51です。経営学、機械工学が最も高く63、61となっています。なお、研究人件費を含んだ2011年の研究費予算配分では英国で29番目の4624万ポンド(約69億円)を獲得しています(参照元)。高額な研究予算が必要な医学部が無いため配分額は少なめになっています。
(5) 就職力・経済界での活躍度
MBA卒業生の卒業3年後の収入は購買力平価換算で127,911ドル(約1266万円)で英国で4番目に高い水準です。その他の専攻の卒業生はデータが無いため不明です。一方、時価総額で世界上位500社の経営者の輩出力のランキングでは2011年のランキングでイギリス国内で16位、世界全体で229位という結果になっています(参照元)。
(6) 日本のライバル
理系はデータが無いため不明ですが、経営学に関して選抜度において該当する大学はありません。研究力に関しては比較可能なデータが無いため不明です。
(7) アメリカのライバル
経営学で米国で同水準の大学はGMATの平均点でエモリー大学の全米29位と同水準です。また合格率では全米30位のジョージア工科大学(61%)をやや上回っています(参照元)。双方を勘案すると選抜度は全米MBAで選抜度上位29~30位の大学と同水準となります。その他の分野に関してはデータが無いため不明です。
(8) 世界大学ランキング
特定分野のみの小規模な大学院大学ですので一般的な世界大学ランキングにはランクインしていません。MBA世界ランキングではフィナンシャルタイムズ社のランキングで38位、Economist社のランキングで37位でそれぞれ英国で6番目と6番目に高い順位となっています。また、QS社のランキングでは工学分野で世界147位、社会科学分野で世界257位にランクインしています(参照元)。
(9) 著名なOB
著名なOBは前ロンドン市長のマイケル・ベア、作家のデヴィッド・フレミングなどです。
(10) 人種・国際性
学生の47%がイギリス国外からの留学生となっています(参照元)。特定分野の大学院大学という特殊性があるものの、英国で有数に留学生が多い大学です。
理系分野については不明ですが経営学においては英国で4番目の大学だと思います。
イギリスの大学の分類 | ・ イギリスの大学の4つの分類 |
入学難易度(偏差値)と研究力 | ・ イギリスの大学入学難易度と研究力のランキング ・ イギリスの大学の専攻別の入学難易度と研究力 ・ 近年のイギリスの大学の学部入学難易度の変遷 ・ 2013年度の大学入学難易度 ・ 2014年度の大学入学難易度 |
選抜度の国際比較 | ・ 英米大学の選抜度比較一覧表 ・ 選抜度で見たイギリスの大学とその国際比較 ・ ラッセルグループなど主要大学グループの難易度と選抜水準 |
研究力の国際比較 | ・ 英米大学の研究力比較一覧表 ・ イギリスの大学の研究力の国際比較 ・ イギリスの大学の研究力の国際比較 (2013年版) |
ノーベル賞受賞者数 | ・ ノーベル賞受賞者数で見るイギリスの大学 |
卒業生の初任給 | ・ イギリスの大学の初任給ランキング |
富裕層の出身大学 | ・ 富裕層を輩出する英国大学はどこか |
公立高校出身比率 | ・ 公立高校卒業生比率で見るイギリスの大学 |
成績評価と卒業難易度 | ・ イギリスの大学の成績評価と卒業難易度の傾向 |
世界大学ランキング | ・ 世界大学ランキングの問題点と信頼性 |