上位12大学の紹介が終わったのですが、あと何校か紹介した方が良いだろうと思う重要な大学が残っていますので紹介していきます。大学の一般的な情報はWikipediaなどの繰り返しになりますので、今までこのブログで紹介してきましたデータを中心に書きます。それぞれのデータの根拠はページの最後の方の一覧に載せました過去の記事を参考にしてください。

今回はクランフィールド大学をとりあげます。


クランフィールド大学 (Cranfield University)


$イギリスの大学徹底分析-Cranfield (撮影者Cj1340/Wikipediaより)
(撮影者Cj1340/Wikipediaより)

クランフィールド大学のサマリーデータ
大学名Cranfield University
創立1946年
立地Cranfield市内 (Londonから電車で40分)
学生数(正規のみ)学部20120人
大学院20123,405人
学生の割合(学部)英国人2012--
欧州留学生2012--
他留学生2012--
学生の割合(大学院)英国人201246.1%
欧州留学生201225.8%
他留学生201228.1%
男女比 (2007)(男) 77% : 23% (女)
学部入学難易度 (2013) --
学部入学難易度 (過去8年平均)--
MBA入学難易度4位GMAT平均: 680点 合格率: 56%
教員一人当たり学生数 (2007)1位5.9人
研究力 (2008)58位RAE 2.47 / 換算偏差値 51
研究費予算配分 (2011 / 人件費込)29位£46,240,000 (約69億円)
ノーベル賞0人
MBA卒業3年後の給与平均 (2013)4位$127,911 (約1266万円)
NYTimes トップ企業の採用評価 (2012)(国内15位以降、世界151位以降) N/A
Spear's 富裕層の輩出人数 (2013)41位世界477位
時価総額世界上位500社のCEO輩出力
(2011)
16位世界229位
日本の大学ライバル校総合選抜度経営学:該当無し  理系:不明
平均研究力分野別順位平均: 経済・経営学:不明  理系:不明
教員当たり平均研究実績: 不明
米国の大学ライバル校総合選抜度経営学:Emory University  理系:不明
平均研究力分野別順位平均: 経済・経営学:不明  理系:不明
教員当たり平均研究実績: 不明
世界大学ランキングTimes社2014N/A
QS社2013N/A
上海交通大2013N/A
MBA世界ランキングFT社201338位
Economist社201237位
Times名声調査世界ランキング2013N/A


主要専攻の学部入学難易度と研究力2014 (UCAS/RAEスコアの偏差値での換算値)
学問分野全平均法律政治経済経営会計心理哲学歴史古典英文芸術言語教育
難易度(学部)----------------------------
研究力51------63------------------
学問分野数学物理化学生物電子機械材料土木情報建築医学歯学薬学
難易度(学部)--------------------------
研究力------36--61--------------


研究力及び研究者育成力の世界順位 (上位200位まで/2013年版ARWUより)
学問分野社会科学自然科学工学生命科学医学&薬学
経済学&経営学数学物理学化学情報工学
順位--------------------


クランフィールド大学は創立65年と新しい大学で、経営学、生物科学、機械工学、航空工学、農学で構成される大学院大学です。

特徴を箇条書きにしますと次のようになります。

(1) 立地・大学の雰囲気
ロンドンの中心から電車で40分ほどの距離にあるクランフィールド市に位置しています。立地はロンドン外の大学の中では最も恵まれている大学の一つです。

(2) 学生数・教員数
学生数は大学院のみで約3500人と小規模な大学です。2007年のデータでは教員一人当たりの学生数は5.9人と英国で最も良い状況です(参照元)。在学生の男女比は77:23と男子学生が多数を占めています(参照元)。

(3) 入学難易度
MBAへの入学難易度は高く、入学者平均GMATは680点(参照元)、合格率は56%です(参照元)。MBAの中では英国でLBS、Cambridge、Oxfordに次いで4番目に入学難易度の高い大学となります。それ以外の専攻については参照可能なデータが無いため不明です。

(4) ノーベル賞受賞者数・研究力
ノーベル賞受賞者は輩出していませんがこれは経営学など特定分野の大学院大学のためです。偏差値に換算しましたRAEで見ました研究力は51です。経営学、機械工学が最も高く63、61となっています。なお、研究人件費を含んだ2011年の研究費予算配分では英国で29番目の4624万ポンド(約69億円)を獲得しています(参照元)。高額な研究予算が必要な医学部が無いため配分額は少なめになっています。

(5) 就職力・経済界での活躍度
MBA卒業生の卒業3年後の収入は購買力平価換算で127,911ドル(約1266万円)で英国で4番目に高い水準です。その他の専攻の卒業生はデータが無いため不明です。一方、時価総額で世界上位500社の経営者の輩出力のランキングでは2011年のランキングでイギリス国内で16位、世界全体で229位という結果になっています(参照元)。

(6) 日本のライバル
理系はデータが無いため不明ですが、経営学に関して選抜度において該当する大学はありません。研究力に関しては比較可能なデータが無いため不明です。

(7) アメリカのライバル
経営学で米国で同水準の大学はGMATの平均点でエモリー大学の全米29位と同水準です。また合格率では全米30位のジョージア工科大学(61%)をやや上回っています(参照元)。双方を勘案すると選抜度は全米MBAで選抜度上位29~30位の大学と同水準となります。その他の分野に関してはデータが無いため不明です。

(8) 世界大学ランキング
特定分野のみの小規模な大学院大学ですので一般的な世界大学ランキングにはランクインしていません。MBA世界ランキングではフィナンシャルタイムズ社のランキングで38位、Economist社のランキングで37位でそれぞれ英国で6番目と6番目に高い順位となっています。また、QS社のランキングでは工学分野で世界147位、社会科学分野で世界257位にランクインしています(参照元)。

(9) 著名なOB
著名なOBは前ロンドン市長のマイケル・ベア、作家のデヴィッド・フレミングなどです。

(10) 人種・国際性
学生の47%がイギリス国外からの留学生となっています(参照元)。特定分野の大学院大学という特殊性があるものの、英国で有数に留学生が多い大学です。


理系分野については不明ですが経営学においては英国で4番目の大学だと思います。


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