大学関連のデータの集計に一区切りがつきましたのでしばらくイギリスの大学の紹介を行っていきます。大学の一般的な情報はWikipediaなどの繰り返しになりますので、今までこのブログで紹介してきましたデータを中心に書きます。それぞれのデータの根拠はページの最後の方の一覧に載せました過去の記事を参考にしてください。
今回はロンドンスクール・オブ・エコノミクスをとりあげます。
ロンドンスクール・オブ・エコノミクス (London School of Economics, LSE)
(撮影者Mulloom2/Wikipediaより)
グラフで見たLSEの主な特徴
ロンドンスクール・オブ・エコノミクスは創立110年ちょっとでイギリスでは比較的新しい大学の一つとなります。社会科学のみの文系の大学です。ロンドン大学のカレッジの一つですが独立した大学として扱われます。英国の研究型上位大学連合であるラッセルグループに属しています。
特徴を箇条書きにしますと次のようになります。
(1) 立地・大学の雰囲気
ロンドンの中心から徒歩で15分ほどの距離にあるオールドウィッチに位置しています。オールドウィッチはビジネスの中心地であるシティのすぐ真横ですので立地的には英国の大学の中で最も恵まれている大学の一つです。大学構内の雰囲気や大学のシステムは都会型で緑地はほぼ存在せず敷地の大半が宗教色の無い近代・現代的な建物で占められています。またキャンパスはイギリスの上位大学の中では最も小さいです。州立高校卒業生比率が66.2%とかなり低く、裕福な家庭の学生が数多く集まる大学です。
(2) 学生数・教員数
教員一人当たりの学生数は11.1人でイギリストップクラスです。学生数は学部・大学院を合わせて約9,000人で単科大学という事もありイギリスの上位大学の中ではセント・アンドルーズ大学に次いで最も少ない大学です。在学生の男女比は48:52と若干女子学生が多めになっています(参照元)。
(3) 入学難易度
学部入学難易度は非常に高く、UCASの入学者平均スコアから計算した2013年度入学者の偏差値は73でイギリスの文系で3番目です。専攻や年によって上下しますが、毎年同世代人口でだいたい英国の上位1.1%の学生が集まっています。法学、政治学、経済学の社会科学主要分野の入学難易度が特に高く、オックスブリッジに準ずる難易度となっています。なお学部入試の平均倍率はおよそ13倍です(参照元)。
(4) 成績評価・卒業難易度
最終的な卒業率は平均して96.0%、学部生の成績優等率は平均して76.3%と、学生の学力水準に対して卒業難易度や成績評価がイギリスの中で厳しい大学グループに属します。
(5) ノーベル賞受賞者数・研究力
ノーベル賞受賞者総数はやや少なく17人で英国では6番目に留まっています。ただし文系のノーベル賞受賞者数で見ますと英国2位、特にノーベル経済学賞受賞者総数では英国1位となっています。米国では文系の受賞者総数でカリフォルニア大学バークレー校とほぼ互角、卒業生の受賞者数ではコーネル大学と互角です。ARWUによる社会科学分野の研究力評価では英国で1番高い水準となっています。一方、RAEで見ました大学の総合研究力はイギリスでは2番目の水準です。研究力は経済学、法律学が英国1位、政治学、会計学・ファイナンスが英国2位となっています。特に経済学の研究力は英国の全ての大学の全ての専攻の中で最も高い水準となっています。なお、研究人件費を含んだ2011年の研究費予算配分では英国で43番目に多い2407万ポンド(約36億円)を獲得しています(参照元)。配分額が少ないのは機材や実験設備を必要としない社会科学分野のためです。
(6) 就職力・経済界での活躍度
卒業生の収入は初任給平均では英国で1番高く、非常に良い結果となっています。これは地の利による就職の有利さが理由だと推測されます。卒業6ヶ月後時点の未就職者数は8.1%です(参照元)。一方、時価総額で世界上位500社の経営者の輩出力のランキングでは2011年のランキングでロンドンビジネススクールを除いたロンドン大学全体としてイギリス国内で8位、世界全体で92位という結果になっています(参照元)。また、2012年にNewYorkTimesが世界20カ国のトップ企業に聞き取り調査しました卒業生の採用評価では英国4位、世界15位となっています(参照元)
(7) 日本のライバル
日本で同水準の大学は選抜度に関しては、以前掲載しました英国上位12大の選抜度国際比較データの傾向から推測しますと一橋大学です。研究力及び研究者育成力では、ARWU分野別の研究力世界200位のデータから推測しますと日本の全ての大学を上回っています。一方、教員一人あたりの平均研究実績はARWUのPer Capita Performanceのスコアで見ますと26.8ポイントで東京大学がだいたい同水準です。また企業の採用評価に関しては、2012年にNewYorkTimesが世界20カ国のトップ企業に聞き取り調査しました卒業生の採用評価で東京工業大学(日本1位/世界14位)と東京大学(日本2位/世界23位)の間という結果(世界15位)が出ています。
(8) アメリカのライバル
米国で同水準の大学は選抜度では上記同様の理由からジョンズホプキンス大学などの全米総合大で選抜度上位15~16位水準です。研究力及び研究者育成力はミシガン大学アナーバー校がほぼ同水準です。一方、教員一人あたりの平均研究実績はARWUのPer Capita Performanceのスコアで見ますと26.8ポイントでノースウェスタン大学などがほぼ同水準です。また企業の採用評価に関しては、2012年にNewYorkTimesが世界20カ国のトップ企業に聞き取り調査しました卒業生の採用評価でプリンストン大学(全米6位/世界8位)とボストン大学(全米7位/世界17位)の間という結果(世界15位)が出ています。
(9) 国内大学ランキング
新聞社が毎年出している国内大学ランキング表を見ますとIndependent社のランキングで2008年~2014年の7年間の平均ランキングで国内4位、Guardian社の2008年~2014年の7年間の平均ランキングで国内4位となっています。(近年授業料の急激な変動や景気変動などの国内情勢を反映し国内の大学ランキングは毎年乱高下しています。特にGuardian社のランキングは変動が激しくなる傾向があります。そのため、変動要素を減らすためにここでは平均で見ています。)
(10) 世界大学ランキング
2013年度版の世界大学ランキングではTHEのランキングで32位、QS社のランキングで68位、ARWUのランキングで102-150位とイギリスで9番目の結果となっています。文系の大学であるため理系研究力が重視される世界大学ランキングのポジションは振るいませんが社会科学の世界ランキングで見ますとTHEのランキングで13位、QS社のランキングで2位、ARWUのランキングで15位と高い評価を受けています。
(11) 著名なOB
著名なOBはノーベル経済学賞受賞の経済学者のロナルド・コース、アメリカ元大統領のジョン・F・ケネディ、投資家のジョージ・ソロスなどです。政治家や金融関係者、経済学者のOBが目立つのが特徴です。
(12) 人種・国際性
学部学生の人種構成は白人が60%以下、非白人が40%以上となっています(参照元)。イギリスの全大学の非白人の人口平均が16%(参照元)である事を考えると非常にマイノリティの学生が多いのが伺えます(参照元)。特に多いのがインド系英国人の学生で全体の学生のうち14.5%を占めます(参照元)。研究型大学の上位20校(ラッセルグループ)の中ではKCLと並んで最もマイノリティが多い大学です。ケンブリッジ大やオックスフォード大が主に白人の学力上位層を中心に集めているのに対し、LSEはマイノリティの学力上位層を積極的に集めているという対比的な特徴がある事が見てとれます。また学部学生の半数がイギリス国外の出身です(参照元)。留学生が多いロンドンの大学の中でもこの数値は特に多く、事実イギリスで最も留学生が多い大学の一つです。
総合的に見ますと英国で文系の3番目の大学と言ってよいと思います。
今回はロンドンスクール・オブ・エコノミクスをとりあげます。
ロンドンスクール・オブ・エコノミクス (London School of Economics, LSE)
(撮影者Mulloom2/Wikipediaより)
グラフで見たLSEの主な特徴
大学名 | London School of Economics | ||||
主要な所属大学連合 | ラッセルグループ / ロンドン大学 | ||||
創立 | 1895年 | ||||
立地 | London市内 (London中心から徒歩15分) | ||||
学生数(正規のみ) | 学部 | 2012 | 1学年 平均1,312人 /全学年 3,935人 | ||
大学院 | 2012 | 5,245人 | |||
学生の割合(学部) | 英国人 | 2012 | 55.4% | ||
欧州留学生 | 2012 | 7.1% | |||
他留学生 | 2012 | 37.5% | |||
学生の割合(大学院) | 英国人 | 2012 | 18.0% | ||
欧州留学生 | 2012 | 27.6% | |||
他留学生 | 2012 | 54.4% | |||
学部学生の出身高校 (2009) | (私立高卒) 33.8% : 66.2% (公立高卒) | ||||
男女比 (2013) | (男) 48% : 52% (女) | ||||
人種の多様性 (2008) | 非白人学生率 41.1% | ||||
学部入学難易度 (2013) | 4位 | (文系 3位) | UCAS 541 / 換算偏差値 73 | ||
学部入学難易度 (過去8年平均) | 4位 | (文系 3位) | 平均偏差値 71 | ||
同世代人口比で見た選抜水準(学部) | (2013) 上位1.2% (過去8年の平均) 上位1.1% | ||||
卒業難易度 | 厳しい | 学部最終卒業率 96.0% 学部成績優等率 76.3% | |||
教員一人当たり学生数 (2013) | 2位 | 11.1人 | |||
学生一人当たり教育支援支出 (2013) | 5位 | £1,913 (約29万円) | |||
学生一人当たり施設支出 (2013) | 32位 | £472 (約7万円) | |||
研究力 (2008) | 2位 | RAE 2.96 / 換算偏差値 67 | |||
研究費予算配分 (2011 / 人件費込) | 43位 | £24,068,000 (約36億円) | |||
ノーベル賞 | 6位 | 17人(OB 5人 教員 13人) | |||
就職/進学率 (2012) | 6位 | 85.1% | |||
卒業生の初任給平均 (2009) | 1位 | (文系 1位) | £29,253 (約439万円) | ||
NYTimes トップ企業の採用評価 (2012) | 4位 | 世界15位 | |||
Spear's 富裕層の輩出人数 (2013) | 3位 | 世界27位 | |||
時価総額世界上位500社のCEO輩出力 (2011) | 8位 | 世界92位 (ロンドン大学全体) | |||
日本の大学ライバル校 | 総合選抜度 | 一橋大学 | |||
平均研究力 | 分野別順位平均: 文系:該当無し 教員当たり平均研究実績: 東京大学 | ||||
採用評価 | 東京工業大学~東京大学 | ||||
米国の大学ライバル校 | 総合選抜度 | 全米総合大学選抜度上位15位~16位水準 | |||
平均研究力 | 分野別順位平均: Uni of Michigan - Ann Arbor 教員当たり平均研究実績: Northwestern University | ||||
採用評価 | 全米総合大学採用評価上位6位~7位水準 | ||||
国内大学ランキング | Independent社 | (2014) 3位 (過去7年の平均) 4位 | |||
Guardian社 | (2014) 3位 (過去7年の平均) 4位 | ||||
世界大学ランキング | Times社 | 2014 | 32位 | ||
QS社 | 2013 | 68位 | |||
上海交通大 | 2013 | 101-150位 | |||
Times名声調査世界ランキング | 2013 | 25位 |
学問分野 | 全平均 | 法律 | 政治 | 経済 | 経営 | 会計 | 心理 | 哲学 | 歴史 | 古典 | 英文 | 芸術 | 言語 | 教育 |
難易度(学部) | 73 | 75 | 74 | 78 | 69 | 71 | -- | 68 | 71 | -- | -- | -- | -- | -- |
研究力 | 67 | 71 | 63 | 82 | 67 | 67 | -- | 67 | 66 | -- | -- | -- | -- | -- |
学問分野 | 数学 | 物理 | 化学 | 生物 | 電子 | 機械 | 材料 | 土木 | 情報 | 建築 | 医学 | 歯学 | 薬学 | |
難易度(学部) | 75 | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | |
研究力 | 56 | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- |
学問分野 | 社会科学 | 自然科学 | 工学 | 生命科学 | 医学&薬学 | |||||
経済学&経営学 | 数学 | 物理学 | 化学 | 情報工学 | ||||||
順位 | 15位 | 13位 | -- | 151-200位 | -- | -- | -- | -- | -- | -- |
ロンドンスクール・オブ・エコノミクスは創立110年ちょっとでイギリスでは比較的新しい大学の一つとなります。社会科学のみの文系の大学です。ロンドン大学のカレッジの一つですが独立した大学として扱われます。英国の研究型上位大学連合であるラッセルグループに属しています。
特徴を箇条書きにしますと次のようになります。
(1) 立地・大学の雰囲気
ロンドンの中心から徒歩で15分ほどの距離にあるオールドウィッチに位置しています。オールドウィッチはビジネスの中心地であるシティのすぐ真横ですので立地的には英国の大学の中で最も恵まれている大学の一つです。大学構内の雰囲気や大学のシステムは都会型で緑地はほぼ存在せず敷地の大半が宗教色の無い近代・現代的な建物で占められています。またキャンパスはイギリスの上位大学の中では最も小さいです。州立高校卒業生比率が66.2%とかなり低く、裕福な家庭の学生が数多く集まる大学です。
(2) 学生数・教員数
教員一人当たりの学生数は11.1人でイギリストップクラスです。学生数は学部・大学院を合わせて約9,000人で単科大学という事もありイギリスの上位大学の中ではセント・アンドルーズ大学に次いで最も少ない大学です。在学生の男女比は48:52と若干女子学生が多めになっています(参照元)。
(3) 入学難易度
学部入学難易度は非常に高く、UCASの入学者平均スコアから計算した2013年度入学者の偏差値は73でイギリスの文系で3番目です。専攻や年によって上下しますが、毎年同世代人口でだいたい英国の上位1.1%の学生が集まっています。法学、政治学、経済学の社会科学主要分野の入学難易度が特に高く、オックスブリッジに準ずる難易度となっています。なお学部入試の平均倍率はおよそ13倍です(参照元)。
(4) 成績評価・卒業難易度
最終的な卒業率は平均して96.0%、学部生の成績優等率は平均して76.3%と、学生の学力水準に対して卒業難易度や成績評価がイギリスの中で厳しい大学グループに属します。
(5) ノーベル賞受賞者数・研究力
ノーベル賞受賞者総数はやや少なく17人で英国では6番目に留まっています。ただし文系のノーベル賞受賞者数で見ますと英国2位、特にノーベル経済学賞受賞者総数では英国1位となっています。米国では文系の受賞者総数でカリフォルニア大学バークレー校とほぼ互角、卒業生の受賞者数ではコーネル大学と互角です。ARWUによる社会科学分野の研究力評価では英国で1番高い水準となっています。一方、RAEで見ました大学の総合研究力はイギリスでは2番目の水準です。研究力は経済学、法律学が英国1位、政治学、会計学・ファイナンスが英国2位となっています。特に経済学の研究力は英国の全ての大学の全ての専攻の中で最も高い水準となっています。なお、研究人件費を含んだ2011年の研究費予算配分では英国で43番目に多い2407万ポンド(約36億円)を獲得しています(参照元)。配分額が少ないのは機材や実験設備を必要としない社会科学分野のためです。
(6) 就職力・経済界での活躍度
卒業生の収入は初任給平均では英国で1番高く、非常に良い結果となっています。これは地の利による就職の有利さが理由だと推測されます。卒業6ヶ月後時点の未就職者数は8.1%です(参照元)。一方、時価総額で世界上位500社の経営者の輩出力のランキングでは2011年のランキングでロンドンビジネススクールを除いたロンドン大学全体としてイギリス国内で8位、世界全体で92位という結果になっています(参照元)。また、2012年にNewYorkTimesが世界20カ国のトップ企業に聞き取り調査しました卒業生の採用評価では英国4位、世界15位となっています(参照元)
(7) 日本のライバル
日本で同水準の大学は選抜度に関しては、以前掲載しました英国上位12大の選抜度国際比較データの傾向から推測しますと一橋大学です。研究力及び研究者育成力では、ARWU分野別の研究力世界200位のデータから推測しますと日本の全ての大学を上回っています。一方、教員一人あたりの平均研究実績はARWUのPer Capita Performanceのスコアで見ますと26.8ポイントで東京大学がだいたい同水準です。また企業の採用評価に関しては、2012年にNewYorkTimesが世界20カ国のトップ企業に聞き取り調査しました卒業生の採用評価で東京工業大学(日本1位/世界14位)と東京大学(日本2位/世界23位)の間という結果(世界15位)が出ています。
(8) アメリカのライバル
米国で同水準の大学は選抜度では上記同様の理由からジョンズホプキンス大学などの全米総合大で選抜度上位15~16位水準です。研究力及び研究者育成力はミシガン大学アナーバー校がほぼ同水準です。一方、教員一人あたりの平均研究実績はARWUのPer Capita Performanceのスコアで見ますと26.8ポイントでノースウェスタン大学などがほぼ同水準です。また企業の採用評価に関しては、2012年にNewYorkTimesが世界20カ国のトップ企業に聞き取り調査しました卒業生の採用評価でプリンストン大学(全米6位/世界8位)とボストン大学(全米7位/世界17位)の間という結果(世界15位)が出ています。
(9) 国内大学ランキング
新聞社が毎年出している国内大学ランキング表を見ますとIndependent社のランキングで2008年~2014年の7年間の平均ランキングで国内4位、Guardian社の2008年~2014年の7年間の平均ランキングで国内4位となっています。(近年授業料の急激な変動や景気変動などの国内情勢を反映し国内の大学ランキングは毎年乱高下しています。特にGuardian社のランキングは変動が激しくなる傾向があります。そのため、変動要素を減らすためにここでは平均で見ています。)
(10) 世界大学ランキング
2013年度版の世界大学ランキングではTHEのランキングで32位、QS社のランキングで68位、ARWUのランキングで102-150位とイギリスで9番目の結果となっています。文系の大学であるため理系研究力が重視される世界大学ランキングのポジションは振るいませんが社会科学の世界ランキングで見ますとTHEのランキングで13位、QS社のランキングで2位、ARWUのランキングで15位と高い評価を受けています。
(11) 著名なOB
著名なOBはノーベル経済学賞受賞の経済学者のロナルド・コース、アメリカ元大統領のジョン・F・ケネディ、投資家のジョージ・ソロスなどです。政治家や金融関係者、経済学者のOBが目立つのが特徴です。
(12) 人種・国際性
学部学生の人種構成は白人が60%以下、非白人が40%以上となっています(参照元)。イギリスの全大学の非白人の人口平均が16%(参照元)である事を考えると非常にマイノリティの学生が多いのが伺えます(参照元)。特に多いのがインド系英国人の学生で全体の学生のうち14.5%を占めます(参照元)。研究型大学の上位20校(ラッセルグループ)の中ではKCLと並んで最もマイノリティが多い大学です。ケンブリッジ大やオックスフォード大が主に白人の学力上位層を中心に集めているのに対し、LSEはマイノリティの学力上位層を積極的に集めているという対比的な特徴がある事が見てとれます。また学部学生の半数がイギリス国外の出身です(参照元)。留学生が多いロンドンの大学の中でもこの数値は特に多く、事実イギリスで最も留学生が多い大学の一つです。
総合的に見ますと英国で文系の3番目の大学と言ってよいと思います。
イギリスの大学の分類 | ・ イギリスの大学の4つの分類 |
入学難易度(偏差値)と研究力 | ・ イギリスの大学入学難易度と研究力のランキング ・ イギリスの大学の専攻別の入学難易度と研究力 ・ 近年のイギリスの大学の学部入学難易度の変遷 ・ 2013年度の大学入学難易度 ・ 2014年度の大学入学難易度 |
選抜度の国際比較 | ・ 英米大学の選抜度比較一覧表 ・ 選抜度で見たイギリスの大学とその国際比較 ・ ラッセルグループなど主要大学グループの難易度と選抜水準 |
研究力の国際比較 | ・ 英米大学の研究力比較一覧表 ・ イギリスの大学の研究力の国際比較 ・ イギリスの大学の研究力の国際比較 (2013年版) |
ノーベル賞受賞者数 | ・ ノーベル賞受賞者数で見るイギリスの大学 |
卒業生の初任給 | ・ イギリスの大学の初任給ランキング |
富裕層の出身大学 | ・ 富裕層を輩出する英国大学はどこか |
公立高校出身比率 | ・ 公立高校卒業生比率で見るイギリスの大学 |
成績評価と卒業難易度 | ・ イギリスの大学の成績評価と卒業難易度の傾向 |
世界大学ランキング | ・ 世界大学ランキングの問題点と信頼性 |