昭和が好きなブロ友さん達が集まります。40代、50代は昭和をかじってます。
でも、最近全く知らない人、平成の人達が昭和なジャンクが好きです。骨董市とか
フリーマーケットなんかへ行くと、若い女の子達が群がっています。
漫画「三丁目の夕日」が映画化されて、ますますあの時代へのあこがれがつのってきます。
でも、「サザエさん」もずっと小さい時から昭和チックでしたよね。
ワタシはもう少し前の、向田邦子の少女時代が好きです。そして最近は明治・大正も
魅力的だと感じるようになりました。高校生の頃から、太宰をわからないなりにも読んで
時代ごと、太宰が大好きなんですが、大人になってからも何回も読み直して、ますます
時代背景からくる老若男女の言語の使い分け方や、日本人独特の謙虚さや、頑なさや、
武士は食わねど。。的なええかっこしぃーなところ、失礼、プライドを重んじる精神みたい
なものも、全て失くした今の時代のワタシのあこがれです。
以前、森茉莉のことを記事に書きました。彼女と『グレイ・ガーデンズ 追憶の館」の
女主人公、実在したニューヨークの名家出身のセレブ、エディス・ブーヴィエ・ビールと
いう同じ名前を持つ母娘で、母親は"ビッグ・イディ"、娘は"リトル・イディ"と呼ばれて
いた、あの母親とイメージがタブってしまいます。
森茉莉も、ビッグ・イディもあまりの超セレブすぎて、世の中のことがよくわからないまま
大人になってしまうという。でも、森茉莉は、鴎外の濃厚なDNAを受け継いで、作家に
なりました。鴎外の本は「山椒大夫」「高瀬舟」などですが、今回は主人公が哲学者という
設定の小説「ウィタ・セクスアリス」を読みました。
題名はラテン語で性欲的生活を意味するvita sexualisから、当時は卑猥な小説として
発禁処分を受けた本だそうです。鴎外自身の性的体験を赤裸々に綴っています。でも性描写
などは全くなく、なんでも有りの性を無秩序にさらけ出した現代では、奥ゆかしさを感じま
した。こんなことを言っては、鴎外に怒られそうですが、ワタシはユーモア小説のように、
笑いながら読んでしましました。次から次へと個性豊かな学友と言っても先輩なんですが、
登場してきて、エッチな体験を教えてもらうんです。
女の人もいっぱい出てきます。明治の人達です。
明治42年7月雑誌「スバル」に発表された小説です。
自己の性欲史を書いてはいますが、作者は鴎外です。上品です。
12歳から21歳までの性欲史です。ブロ友の「最後の哲学者・SPAーK」さんの
記事に「若い男の悩みなんて、99%異性のことで、神様について悩んでる男は100人に
一人くらいだ。」という文章がありましたので、つい今回この記事を書くことにしました。
職業が哲学者である、金井青年は鴎外自身を反映した、性に悩み、そしてそれを哲学的視点
から考えた、100人のうちの一人かもしれません。
この本、女性が読んでも楽しい本です。美しい日本語も学べます。
森茉莉が「父の帽子」の中で、父鴎外のことをこう書いています。
「私は幼いときからそばにいて父を見てきて、私には父が、学問や芸術に対して、山の
頂を極める人のような、綺麗な情熱を持っていた人のように、見えた」
綺麗な情熱を持って、書いた性の本です。
でわ、今夜はこの辺で。
でも、最近全く知らない人、平成の人達が昭和なジャンクが好きです。骨董市とか
フリーマーケットなんかへ行くと、若い女の子達が群がっています。
漫画「三丁目の夕日」が映画化されて、ますますあの時代へのあこがれがつのってきます。
でも、「サザエさん」もずっと小さい時から昭和チックでしたよね。
ワタシはもう少し前の、向田邦子の少女時代が好きです。そして最近は明治・大正も
魅力的だと感じるようになりました。高校生の頃から、太宰をわからないなりにも読んで
時代ごと、太宰が大好きなんですが、大人になってからも何回も読み直して、ますます
時代背景からくる老若男女の言語の使い分け方や、日本人独特の謙虚さや、頑なさや、
武士は食わねど。。的なええかっこしぃーなところ、失礼、プライドを重んじる精神みたい
なものも、全て失くした今の時代のワタシのあこがれです。
以前、森茉莉のことを記事に書きました。彼女と『グレイ・ガーデンズ 追憶の館」の
女主人公、実在したニューヨークの名家出身のセレブ、エディス・ブーヴィエ・ビールと
いう同じ名前を持つ母娘で、母親は"ビッグ・イディ"、娘は"リトル・イディ"と呼ばれて
いた、あの母親とイメージがタブってしまいます。
森茉莉も、ビッグ・イディもあまりの超セレブすぎて、世の中のことがよくわからないまま
大人になってしまうという。でも、森茉莉は、鴎外の濃厚なDNAを受け継いで、作家に
なりました。鴎外の本は「山椒大夫」「高瀬舟」などですが、今回は主人公が哲学者という
設定の小説「ウィタ・セクスアリス」を読みました。
題名はラテン語で性欲的生活を意味するvita sexualisから、当時は卑猥な小説として
発禁処分を受けた本だそうです。鴎外自身の性的体験を赤裸々に綴っています。でも性描写
などは全くなく、なんでも有りの性を無秩序にさらけ出した現代では、奥ゆかしさを感じま
した。こんなことを言っては、鴎外に怒られそうですが、ワタシはユーモア小説のように、
笑いながら読んでしましました。次から次へと個性豊かな学友と言っても先輩なんですが、
登場してきて、エッチな体験を教えてもらうんです。
女の人もいっぱい出てきます。明治の人達です。
明治42年7月雑誌「スバル」に発表された小説です。
自己の性欲史を書いてはいますが、作者は鴎外です。上品です。
12歳から21歳までの性欲史です。ブロ友の「最後の哲学者・SPAーK」さんの
記事に「若い男の悩みなんて、99%異性のことで、神様について悩んでる男は100人に
一人くらいだ。」という文章がありましたので、つい今回この記事を書くことにしました。
職業が哲学者である、金井青年は鴎外自身を反映した、性に悩み、そしてそれを哲学的視点
から考えた、100人のうちの一人かもしれません。
この本、女性が読んでも楽しい本です。美しい日本語も学べます。
森茉莉が「父の帽子」の中で、父鴎外のことをこう書いています。
「私は幼いときからそばにいて父を見てきて、私には父が、学問や芸術に対して、山の
頂を極める人のような、綺麗な情熱を持っていた人のように、見えた」
綺麗な情熱を持って、書いた性の本です。
でわ、今夜はこの辺で。