5月になって名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマで鑑賞した日本映画の新作2本です。1本目の映画『SAKAMOTO DAYS』は、「週刊少年ジャンプ」連載の鈴木祐斗による大ヒットコミックを、「Snow Man」の目黒蓮主演で実写映画化した作品。

 

2本目の映画『未来』は、ベストセラー作家・湊かなえの同名小説を、『護られなかった者たちへ』の瀬々敬久監督が映画化したミステリードラマ。複雑な過去を抱えながらも子どもたちに寄り添おうとする教師役を黒島結菜が演じています。劇場はミッドランドスクエアシネマ(シニア当日1,300円、8ポイント獲得の無料鑑賞)。グッド!

 

SAKAMOTO DAYS

『SAKAMOTO DAYS』公式サイト


以下は映画『SAKAMOTO DAYS』公式サイトに記載の紹介ストーリーです。

 

かつて「史上最強」と言われた元殺し屋、坂本太郎(目黒蓮)。しかし、ある日、彼は恋に落ちたことであっさりと殺し屋から引退! 結婚し、娘の誕生を経て、街の個人商店の店長となった坂本は、かつての面影が無いほどに……太った  !!

だが、そんな彼の首に突如、10億円の懸賞金が掛けられたことで日常は一変。世界中から刺客が集結する――。愛する家族と平凡な日常を守るため、決して人を殺さずに
迫りくる危険な敵と命を懸けた壮絶なバトルを繰り広げる
 ビックリマーク

 

SAKAMOTO DAYS SAKAMOTO DAYS


コンビニで働く女性・葵(上戸彩)に一目ぼれして恋に落ち、殺し屋稼業をあっさりと引退する坂本太郎。結婚と娘の誕生を経て個人商店“坂本商店”の店長となった彼は家族との幸せな日々を送る中で、かつての面影がないほどに太っていた。そんなある日、坂本に突如として10億円の懸賞金が掛けられ、次々に刺客がやって来る。DASH!

 

最初は坂本を打ち倒そうとやって来た、かつての部下であるエスパー能力者シン(高橋文哉)ですが、坂本の家族と触れ合うことで、その平和な日常を守るべく立場を転じます。すでに“坂本商店”でアルバイトをしている太極拳の使い手・陸少糖(横田真悠)と共に、シンも店で働きながら坂本の相棒として刺客たちと闘うことに。

体重140キロのふくよかな坂本と、本気モードになり急激に痩せ細るスマートな坂本という対極の姿を目黒蓮が特殊メイクで演じ分けています。最強の元殺し屋を完全に尻に敷く妻役の上戸彩のキャラなど、コミックを原作とした作品らしい戯画的な内容です。すでに「2」を見据えたような終盤の展開と演出、どうなるんでしょうか。パー
 

(2026年、監督・脚本/福田雄一、原作/鈴木祐斗、撮影監督/工藤哲也、アクション監督/田渕景也、美術/高橋努、編集/臼杵恵理、音楽/瀬川英史)

SAKAMOTO DAYS

 

 

 

                                  

 

未来

『未来』公式サイト

 

以下は映画『未来』公式サイトに記載の紹介ストーリーです。

 

複雑な家庭環境で育ちながらも、祖母の期待に応えて教師になるという夢を叶えた真唯子(黒島結菜)。彼女の教え子・章子のもとにある日、一通の手紙が届く。差出人は――「20年後のわたし」。半信半疑のまま返事を書くことで、父を亡くした悲しみや、心を閉ざした母との孤独な日々に耐えていた章子だが、母の新しい恋人からの暴力、壮絶ないじめ、そして信じがたい事実が彼女を容赦なく追い詰めていく。爆弾


深い絶望の中、章子は唯一心を通わせる友人・亜里沙と「親を殺す」という禁断の計画を立てるのだった。そんな章子を救おうと真唯子は、残酷な現実と社会の理不尽さに押しつぶされそうになりながら、それでも手を差し伸べようとするが――。

 

未来 未来
 

物語の中心となるのは、複雑な家庭環境で育ちながらも、祖母の期待に応えて教師になる夢を叶えた真唯子という女性。そして、父(松坂桃李)を亡くした悲しみや心を閉ざした母(北川景子)との孤独な日々に耐える章子(山﨑七海)という教え子。

 

家庭では母の恋人からの暴力、学校に行けば執拗ないじめを受ける章子。自身を取り巻く過酷な環境に追い詰められた深い絶望の中、章子は唯一の友人である亜里沙(野澤しおり)と「親を殺す」という禁断の計画を企てる。そんな章子を救おうとする真唯子は、社会の理不尽さに抗いながら、懸命に手を差し伸べるのですが…。あせる

この映画の原作小説は読んでいません。“イヤミス”の代表ともいわれる湊かなえの作品は、社会の過酷な現実を下敷きにしているのでしょうが、映像作品になるとその部分がより増幅される気がしてなりません。幼い子どもが暴力を振るわれたり、命の危険にさらされるシーンを私は好みません。演出上の大人の“あざとさ”も感じます。

 

この映画についていえば、章子の父親である松坂桃李の回想と思われるシーン、細田佳央太と近藤華の共演シーンに「???」という状態になりました。映像を伴わない小説で読んでいれば違和感はないと思いますが、映画の場合は演じている役者がその人物そのものと見なしていますから。ネタバレだけは避けて文章を終えます。パー


(2026年、監督/瀬々敬久、脚本/加藤良太、原作/湊かなえ、撮影/俵謙太、照明/福田裕佐、録音/髙田伸也、美術/松尾文子、編集/今井俊裕、音楽/安川午朗)

未来

 


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許されざる者 映画 1960

 

4月より新たにスタートした「午前十時の映画祭16」ですが、4月のアニメ2作品は鑑賞スルーとなりました。今年度「映画祭」での最初の鑑賞は、バート・ランカスターが製作と主演を務め、『アフリカの女王』の巨匠ジョン・ヒューストンが監督した映画『許されざる者』。オードリー・ヘプバーンにとっては唯一の西部劇出演作です。

 

『許されざる者』といえばクリント・イーストウッドが監督・主演した同名タイトルの西部劇もあります。アカデミー賞の作品賞・監督賞などを受賞した、そちらの作品も「映画祭」では9月に上映予定。そのため(1960年版)(1992年版)と添えて区別しているのでしょう。劇場はミッドランドスクエアシネマ(シニア当日1,200円)。グッド!

 

許されざる者 映画 1960

『許されざる者(1960年版)』(1960年、監督/ジョン・ヒューストン、脚本/ベン・マドウ、原作/アラン・ルメイ、撮影/フランツ・プラナー)

 

以下は「午前十時の映画祭16」の公式サイトに記載されている映画『許されざる者(1960年版)』の紹介ストーリーです。

 

テキサスで牧場を営むザカリー家は、長男ベン(バート・ランカスター)と二人の弟、母親と養女レイチェル(オードリー・ヘプバーン)の5人暮らし。先住民に殺された亡き父の跡を継いだベンは人望厚く、牧場経営も順調だった。

 

だがある日、一家の前に不気味な老人が姿を現す。曰く、レイチェルは赤子の時、カイオワ族から奪われた先住民の娘だというのだ。ベンは人種差別的な隣人たち、そしてカイオワ族からレイチェルを守るために銃を取る。ドンッ

 

許されざる者 映画 1960

 

テキサスの平原で牧場を営むザカリー家は、長男のベンを筆頭に、母親のマティルダ(リリアン・ギッシュ)、次男のキャッシュ(オーディ・マーフィ)、三男のアンディ(ダグ・マクルーア)、そして養女レイチェルの5人暮らし。インディアンに殺された亡き父の跡を継いだベンは、周囲からの信望も厚く牧場経営も軌道に乗っていた。

 

近隣の有力な牧場主ローリンズの一家との関係も良好で、ローリンズ家の主であるゼブ(チャールズ・ビックフォード)は、一家の長女をキャッシュの嫁にと考える一方で、美しく成長したレイチェルを長男の嫁に迎えたいと考えます。ザカリー家の兄弟とは血の繋がらないレイチェルは、実は兄のベンに強い感情を持っていますが…。

 

許されざる者 映画 1960

 

順風満帆に思えた矢先、怪しい老人が近辺をうろつき、レイチェルがカイオワ族の娘であるという噂を吹聴します。やがてカイオワ族の若き首領がザカリー家にやって来て、幼き日に別れた妹を返せと迫ります。その要求を拒絶するベンですが、レイチェルとの婚約を果たしたローリンズ家の長男がカイオワ族に惨殺されてしまう。叫び

 

傷心のゼブの妻は、疑いの晴れぬレイチェルを激しく罵ります。窮地に立たされたザカリー家の兄弟たちは真相を明らかにしようと、噂を流した老人を追跡し、やがてその身を確保します。そして証言する老人に対する母親マティルダの行動と、彼女の告白から兄弟は真実を知ります。やがてベンとキャッシュの間で諍いも起こります。

 

キャッシュが家を去り、完全に孤立無援の状態になったザカリー家に、レイチェルを奪還せんとするカイオワ族が攻撃を仕掛けてくる。ここが終盤の見どころです。白人と先住民との戦いと憎しみの間で、悲劇のヒロインのような立ち位置のオードリーですが、見終えると何やら“どんより”とした気分の後味の悪さの残る作品でした。パー

 

許されざる者 映画 1960

                                                             


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4月の後半は、西へ東へと日帰りで出掛けることが続きました。

西へ出掛けたのは、大津から京都へと流れる「琵琶湖疎水」

ここで運航する「びわ湖疎水船」に乗るのが目的でした。

 

昨年(2025年)この疎水に関連する施設が国宝・重要文化財に

数多く指定されたとのニュース。それを偶然見ていた連れ合いが、

是非ともこの疎水船に乗りたいと言い出したわけです。  ニヤニヤ

 

 

「びわ湖疎水船」の公式HPを見ると、ちょうど“春シーズン”

乗船予約をまもなく始めるタイミング。

受付開始日には指定の時間に「WEB乗船予約」にアクセス

するものの、思うような日程の船便はすでに取れない…。

 

これは実際に疎水を大津方面から京都・蹴上へと“下り便”を

利用してわかるのですが、疎水の幅はかなり狭い。

上り下りの船便が交差することはもちろん出来ませんし、

船本体の幅も狭くなっており、“下り便”の定員は最大12名。

(京都から大津方面へ向かう“上り便”の定員は9名です) 真顔

 

 

行楽のシーズンや曜日などにより、1日に運航する船は上り下り

各4~7便と変動しますが、1日に乗船できる人数はかなり限定される。

それでWEB予約が取りづらかったのも腑に落ちます。

さらに乗船の料金も、それなりの価格になるわけです。

 

私たち夫婦が乗船した平日の滋賀・三井寺からの“下り便”は

1名7,000円という料金。正味の乗船時間は約1時間ほどです。

当日はあいにくの雨模様となりましたが、好奇心旺盛の

連れ合いと共にいると、色々と貴重な体験ができます。 ウインク

 

▲新緑の「蹴上インクライン」(国宝)

 

 

 

“サンデー毎日”の日々にも関わらず、読書の時間は減っている今日この頃。

以下は、いつも通りに前月ひと月に読んだ本と雑誌のまとめです。グッド!

 本

 

「山本周五郎名品館Ⅲ 寒橋(さむさばし)」

山本周五郎、沢木耕太郎(編集)/‎文春文庫

☞山本周五郎の短編傑作選として沢木耕太郎が編集。全4巻のPart3です。かたつむり

 

「invert II 覗き窓の死角」相沢沙呼/講談社文庫

☞“霊媒探偵”城塚翡翠シリーズともいうべき作品の第3弾。第1弾がピカイチかな。

 

「東京タワーとテレビ草創期の物語――映画黄金期に現れた伝説的ドラマ」

北浦寛之/ちくま新書

☞テレビ産業の草創期の奮闘ぶりを、東京タワーに纏わる史実と共に綴っています。

 

「なめたらいかんぜよ 脚本家・高田宏治が生きた東映五十年の狂熱」

春日太一/小学館

☞高田宏治という脚本家の“語り”の面白さを発揮した、春日太一の新著です。合格

 

「80年代90年代、新しい日本映画の始まりと終わり──その裏側」

山田耕大×高鳥都/かや書房

☞リアルタイムで見ている映画であれ未見の映画であれ、“裏話”は面白い。ビックリマーク

 

「天才柳沢教授 タマとの生活 文庫版」山下和美/講談社文庫

☞作品は連載雑誌で読んでいた。これは「まるごと一冊、タマ」という企画。三毛猫

 

「NHK俳句」2026年5月号/NHK出版

☞新年度になり選者2名が交代。新選者の星野高士と小川軽舟にも投句します。

 

▼本棚は少し整理しました。“ツン読”状態(未読)の本はリビングのBOXへ移動。

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オールド・オーク

『オールド・オーク』公式サイト

 

4月の最後の鑑賞作品は、伏見ミリオン座で3本連続鑑賞した最後の映画『オールド・オーク』です。イギリスの巨匠ケン・ローチ監督が『わたしは、ダニエル・ブレイク』『家族を想うとき』に続く「イギリス北東部3部作」の最終章として撮り上げた作品。ケン・ローチ監督と数々の名作でタッグを組んできたポール・ラヴァティが脚本を手掛けています。劇場は伏見ミリオン座(10ポイント獲得の無料鑑賞)。グッド!

 

オールド・オーク

 

以下は映画『オールド・オーク』公式サイトに記載の紹介ストーリー(一部)です。

 

イギリス北東部、とある炭鉱の町で唯一のパブ、「オールド・オーク」。活気溢れる時代から30年の時を経て、今は厳しい状況に陥っているが、町に住む人々にとっては最後の砦となる止まり木のような存在だ。音譜

 

店主のTJ・バランタイン(デイヴ・ターナー)は、試行錯誤しながらなんとかパブを維持しているが、町がシリア難民を受け入れ始めたことで、パブは居場所を争う諍いの場になってしまう。先行きを危ぶむTJだったが、カメラを持ったシリアの女性ヤラ(エブラ・マリ)と出会い、思いがけない友情を育むことになる。――

 

オールド・オーク オールド・オーク
 

「イギリス北東部3部作」の最終章となる本作の舞台は、とある炭鉱の町で最後に残ったパブとして親しまれていた「オールド・オーク」。人々が集い、安らぎを見出す場所だったはずのパブは、シリア難民の受け入れにより“諍いの場”に変貌していく…。

 

オーナーで店主でもあるTJ・バランタインはシリアから来た女性ヤラと出会い、友情を育む中で、困窮する町の人々とシリア難民のための食堂を開こうと行動を起こします。店の常連として長い付き合いの地元の人々の中には、居心地の良かったパブが変容することに腹を立て、彼に知られないよう“悪意”のある行動を取る者がいます。

 

結果として、TJ・バランタインは「オールド・オーク」を閉店せざるを得ない状況にまで追い込まれます。小さな田舎町の古びた一軒のパブを舞台にしながら、現実社会に起こっている分断や争いを色濃く反映した作品です。不寛容な精神が対立を生じさせる中、それでも共存していくことへの希望を感じさせるエンディングでした。パー

 

(2023年、監督/ケン・ローチ、脚本/ポール・ラヴァティ、撮影/ロビー・ライアン、美術/ファーガス・クレッグ、音楽/ジョージ・フェントン)

オールド・オーク

 


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ゴールデンウィークの連休前、4月の最後に出掛けた伏見ミリオン座では3本の映画を見ました。午前の初回上映から、ほとんど休憩なしで連続鑑賞した新作映画2本です。1本目の映画『LOST LAND ロストランド』は、国内外から注目を集めてきた藤元明緒監督が、故郷を追われた難民の幼い姉弟が国境を越える姿を描いたロードムービー。

 

2本目の映画『これって生きてる?』は、『アリー スター誕生』『マエストロ その音楽と愛と』で俳優のみならず監督としても高く評価されたブラッドリー・クーパー、本編は彼の長編監督第3作。劇場は伏見ミリオン座(シニア会員1,200円×2)。グッド!

 

LOST LAND ロストランド

『LOST LAND ロストランド』公式サイト

 

以下は映画『LOST LAND ロストランド』公式サイトに記載の紹介ストーリーです。

 

難民キャンプで暮らす5歳のシャフィと9歳の姉ソミーラ。二人は家族との再会を願い、叔母と共に遠く離れたマレーシアへ旅立つことに。パスポートを持てない彼らは密航業者に導かれるままに漁船へと乗せられる。自然の猛威や人身売買の危機に阻まれながらも、姉弟は過酷な道のりを必死に乗り越えていく。あし

 

LOST LAND ロストランド

 

映画に登場するのは、東南アジアの国ミャンマー出身の大半がイスラム教徒である少数民族のロヒンギャ。国籍の剥奪や大規模な虐殺など、長い歴史の中で迫害を受け続けてきた多くのロヒンギャたちは故郷を離れ、隣国バングラデシュに避難し、難民キャンプで生活する。世界で最も迫害されている民族の一つといわれています。

 

正式に難民として受け入れられることはなく、新たな住処を求めて国境を越える危険な密航を余儀なくされる人々が今も後を絶たない。この映画は、難民キャンプで暮らす5歳のシャフィと9歳の姉ソミーラが家族との再会を願いつつ、叔母と共に遠く離れたマレーシアへ向かう。その苦難の道中が、幼い彼らの視点により綴られます。

 

パスポートを持つことができない彼らは密航業者に導かれるまま漁船に乗せられ、自然の猛威や警備隊による追跡、人身売買の危機に追い込まれながらも、必死に乗り越えていく。主演を務めた姉弟をはじめ、キャストには総勢200人を超えるロヒンギャたちを起用したという。作品には演出を感じさせない“リアリティ”があります。パー

 

(2025年、監督・脚本・編集/藤元明緒、撮影/北川喜雄、音響/弥栄裕樹、カラリスト/ヨブ・ムーア、音楽/エルンスト・ライジハー)

LOST LAND ロストランド

 

 

 

                                  

 

これって生きてる?

『これって生きてる?』公式サイト

 

以下は映画『これって生きてる?』公式サイトに記載の紹介ストーリーです。

 

二人の子供にも恵まれ、順調なはずだった夫婦、アレックス(ウィル・アーネット)とテス(ローラ・ダーン)。中年にさしかかり、置き去りにしてきたそれぞれの夢が二人の結婚生活を終わりに向かわせる。DASH!

 

失意の中、ニューヨークの街でふと足を運んだコメディクラブで偶然舞台に立つアレックス。夫婦の赤裸々な関係を“笑い”に変えながら、新しい生きがいを見つけていくアレックス。その先にあった思いがけない人生とは…。

 

これって生きてる?


アレックスとテスの夫婦は2人の子供にも恵まれ、順調な人生を歩んできた。しかし、中年にさしかかり、これまで置き去りにしてきたそれぞれの思いが、結婚生活を終わりへと向かわせる。失意の中、ニューヨークの街のコメディクラブで偶然舞台に立ったアレックスは、夫婦の赤裸々な関係を笑いに変えて語ることで喝采を受ける…。

 

コメディクラブ出演メンバーの常連として人気を得るアレックス。その出演ステージをテスが偶然に見てしまうという場面は、ある種のサスペンスであると同時に見どころのあるコメディシーンといえます。その後に夫婦の関係がヨリを戻すものの、子供たちや周囲への配慮から引き続き“不仲”を演じるというのも、どこか滑稽です。

 

とはいえ作品全体を見ると、本編はコメディ作品とは言えないような印象です。夫婦関係の終わりかけた時間に、自身の生き方の立て直しを図るというような前向きなドラマ。クーパー監督としては、ニューヨークに生きる夫婦のリアルな姿を描いたのかもしれませんが、この都市のコメディクラブやスタンドアップコメディの世界にまったく馴染みがない日本人の私としては、戸惑いの気分を残す鑑賞でした。パー

 

(2025年、監督・脚本/ブラッドリー・クーパー、脚本/ウィル・アーネット、マーク・チャペル、撮影/マシュー・リバティーク、美術/ケビン・トンプソン)

これって生きてる?

 


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