4月の前半も火曜日は伏見ミリオン座に出掛けています。午前の初回上映から、ほとんど休憩なしで連続鑑賞した新作映画2本です。1本目の映画『ハムネット』は、『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督が、シェイクスピアの名作戯曲「ハムレット」の誕生の背景にあった悲劇と愛の物語を、フィクションを交えながら描いた作品です。

 

2本目の映画『1975年のケルン・コンサート』は、世界的なジャズピアニストのキース・ジャレットが1975年1月24日にドイツのケルン歌劇場で行ったコンサートの開催までの舞台裏を、当時18歳だった女性プロモーターを主人公に据えて描いた、実話をベースにした作品です。劇場は伏見ミリオン座(シニア会員1,200円×2)。グッド!

 

ハムネット

『ハムネット』公式サイト

 

以下は映画『ハムネット』公式サイトに記載の紹介ストーリーです。

 

1580年イギリスの小さな村。貧しいラテン語教師ウィリアム・シェイクスピア(ポール・メスカル)は、森を愛する自由奔放なアグネス(ジェシー・バックリー)と出会う。

 

2人は互いに惹かれ合い、情熱的な恋愛の末に結婚して3人の子供を授かるが、ウィリアムが遠く離れたロンドンで演劇のキャリアを模索する一方、アグネスは独りで子どもたちを守り家庭を支えていた。そんななか一家に大きな不幸が訪れ、かつて揺るぎなかった夫婦の絆が試されることになる――。音譜

 

ハムネット


16世紀のイギリスの小さな村を舞台にした物語。前半はやがて作家としてロンドンで活躍することになるウィリアム・シェイクスピアの若き日、薬草の知識を持ち不思議な力を宿した女性アグネスとの出会いから家族となるまでの日々が描かれます。ラブラブ

 

家族となるまでには困難もありますが、3人の子どもにも恵まれて家族の関係は当初は円満です。しかし、作家としてロンドンで活動する道を選んだ夫は常に不在で、3人の子育てはアグネスが一身に背負うことになる。やがてペスト禍のなかで子どもたちが発症し、看護に奮闘するものの11歳の息子ハムネットが命を落としてしまいます。

 

その喪失感から立ち直れないシェイクスピア夫婦ですが、それぞれの思いは異なり、夫婦の間に大きな溝が生じることになる。映画の大きな見どころは、終盤の観客を魅了する舞台劇「ハムレット」の上演。苦悩の果てに作品を完成させたシェイクスピアの作劇に、誰よりも心を揺さぶられたのは妻のアグネスだということです。パー

 

(2025年、監督・脚本/クロエ・ジャオ、脚本・原作/マギー・オファーレル、撮影/ウカシュ・ジャル、美術/フィオナ・クロンビー、音楽/マックス・リヒター)

ハムネット

 

 

 

                                  

 

1975年のケルン・コンサート

『1975年のケルン・コンサート』公式サイト

 

以下は映画『1975年のケルン・コンサート』公式サイトに記載の紹介ストーリー(一部)です。

 

ドイツ・ケルンに住む高校生ヴェラ・ブランデスは、音楽好きでナイト・クラビングも大好き。厳格な歯科医の父親への反抗心もあり、ふとしたきっかけで来独ミュージシャンのツアーをブッキングするバイトを始めることになる。

 

仲間たちの協力を得ながら、持ち前のバイタリティを発揮して仕事が軌道に乗り始めた頃、ベルリンのジャズ・フェスティバルに出向いた彼女は、アメリカの天才ピアニスト キース・ジャレットの演奏を聴き、雷に打たれるほどの衝撃を受け、キースのケルン公演の開催を決意する。――メラメラ

 

1975年のケルン・コンサート

 

厳格な父親への反抗心もあり、ドイツへのミュージシャンのツアーをブッキングするアルバイトを始める音楽好きのヴェラ。仲間の協力もあり、持ち前のバイタリティを発揮して仕事が軌道に乗り始めた頃、ベルリンのジャズ・フェスティバルに出向いた彼女は、アメリカの天才ピアニスト、キース・ジャレットの演奏に衝撃を受ける。

 

キースのケルン公演を実現させようと決意した彼女は、いくつもの困難を乗り越えてコンサート開催にこぎつけるが、当日、舞台にはキースが希望していたものではない違う種類のピアノが用意されるというトラブルが発生する。開演時間が迫る中、キース側は演奏を拒否し、ケルンでのコンサート開催は中止の危機に陥ります…。


ライブアルバムの名盤「ケルン・コンサート」として知られる伝説的なコンサートが開催中止寸前のトラブルに見舞われるも、弱冠18歳の女性プロモーターの機転と行動力で実現したという、ジャズ界の実話に基づいた作品。キース・ジャレットを演じているのは『ファースト・カウ』『パスト ライブス 再会』のジョン・マガロ。パー

 

(2025年、監督・脚本/イド・フルーク、製作/ソル・ボンディ、撮影/イェンス・ハラント、美術/ユッタ・フライヤー、編集/アニャ・ジーメンス)

1975年のケルン・コンサート

 


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4月の中旬に名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマ2で鑑賞した新作映画2本です。1本目の映画『ザ・ブライド!』は、2021年の監督作で高く評価された俳優マギー・ギレンホールが監督・脚本を手掛け、孤独な不死身の怪物フランケンシュタインと、墓場から蘇った花嫁・ブライドが繰り広げる愛と破壊の逃避行を描いた作品。

 

2本目の映画『ダーティ・エンジェルズ』は、『007 ゴールデンアイ』『マスク・オブ・ゾロ』などのマーティン・キャンベル監督が、女性のみで編成された傭兵部隊が敵だらけの地で救出作戦に挑む姿を、激しい戦闘シーンと静かな心理描写を対比させながら描いた作品。ミッドランドスクエアシネマ2(シニア当日1,300円×2)。グッド!

 

ザ・ブライド!

『ザ・ブライド!』公式サイト


以下は映画『ザ・ブライド!』公式サイトに記載の紹介ストーリーです。

 

1930年代シカゴ。永い孤独に耐えかねたフランケンシュタイン(クリスチャン・ベール)から伴侶がほしいと頼まれたユーフォロニウス博士(アネット・ベニング)は、墓から掘り起こした女性の遺体を彼の花嫁《ブライド》(ジェシー・バックリー)としてよみがえらせる。叫び

 

とある事件をきっかけに二人は追われる身となるが、不条理で腐った世界への怒りをぶち撒けるブライドの姿はやがて、抑圧された人々を奮い立たせ、 社会全体を揺るがしていく。果たして、愛と破壊の限りを尽くす逃避行《ハネムーン》の先に二人を待ち受ける運命とは――。

 

ザ・ブライド! ザ・ブライド!


自らを創造した博士の名前であるフランケンシュタインを名乗って生きる怪物は、人間たちから忌み嫌われ、誰とも心を通わせることなく過ごしてきた。孤独に耐えきれなくなった彼は、高名な研究者ユーフォロニウス博士に伴侶を創って欲しいと依頼する。博士は事故死した女性の遺体からフランケンシュタインの花嫁を産み出す…。

 

女性作家メアリー・シェリーが1818年に発表したゴシック小説「フランケンシュタイン」から生まれた映像作品。2025年にはギレルモ・デル・トロ監督による同作品の配信・公開もありました。今回の映画『ザ・ブライド!』は、1930年代の『フランケンシュタイン』『フランケンシュタインの花嫁』を下敷きにしたオリジナル作品です。

 

不死身の怪物ですから19世紀に生まれて以降は、どの時代でも生きることができる。本編では1930年代のシカゴやニューヨークを舞台に、心優しきフランケンシュタインは大の映画好きという設定です(笑)。やがてブライドと結ばれるフランケンシュタインですが、トラブルを起こすのはどちらかといえば嫁ブライドです。演じているのが『ハムネット』でオスカー受賞のジェシー・バックリー、見どころですね。パー


(2026年、監督・脚本/マギー・ギレンホール、撮影/ローレンス・シャー、美術/カレン・マーフィ、編集/ディラン・ティチェナー、音楽/ヒドゥル・グドナドッティル)

ザ・ブライド!

 

 

 

                                  

 

『ダーティ・エンジェルズ』公式サイト

 

以下は映画『ダーティ・エンジェルズ』公式サイトに記載の紹介ストーリーです。

 

米軍のアフガニスタン撤退後も混乱が続く中東地域。ISIS武装勢力がパキスタンの学校を襲撃し、元アフガン政府関係者や米国外交官の子女である少女たちを誘拐する。首謀者は、かつてアメリカの女性兵士ジェイク(エヴァ・グリーン)の前に立ちはだかった男…ISISの指導者アミールだった。

 

ジェイクは、少女たちを救うため、そしてかつての因縁に決着をつけるため、極秘救出作戦への参加を決意する。作戦のために集められたのは、それぞれ異なる専門能力を持つ女性傭兵部隊。彼女たちは国際医療支援団体を装い、危険な国境を越えてアフガニスタンへの潜入を試みる。―― 爆弾

 

 
 

ISIS武装勢力がパキスタンの学校を襲撃し、元アフガン政府関係者やアメリカ外交官の子女である少女たちを誘拐する紛争が発生。かつてISISに仲間たちを目の前で殺されたトラウマを抱えるアメリカの女性兵士ジェイクは、少女たちを救うため再び戦地に足を踏み入れることを決意。彼女をリーダーにした傭兵部隊が結成される。グー

 

それぞれ異なる専門能力を持つ女性たちによる部隊は、国際医療支援団体を装いながらアフガニスタンへの潜入を試みる。最初はそれぞれの個性が際立ち、チームワークを発揮するにはほど遠い状態。それでも、人質の少女たちに危機が迫る中、傭兵部隊のメンバーはそれぞれに決死の覚悟で対応し、やがて命を落とす者も出る…。

映画の終盤は、ISIS武装勢力の秘密基地への襲撃と人質の救出作戦となります。困難なミッションですが、この場でISISの指導者アミールと傭兵部隊のリーダー、ジェイクが直接対決するのは大きな見どころ。非情な指導者アミールは肉弾戦でもなかなかタフな相手ですが、エンタメ作品ですから対決の結果を語る必要はないでしょう。パー

(2024年、監督/マーティン・キャンベル、脚本/アリッサ・サリバン・ハギス、ジョナス・マッコード、撮影/デビッド・タッターサル、音楽/ルパート・パークス)

 


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ウィキッド 永遠の約束

『ウィキッド 永遠の約束』公式サイト

 

「オズの魔法使い」に登場する魔女たちの物語を描いて大ヒットしたブロードウェイミュージカル「ウィキッド」、その作品を実写映画化した2部作の後編『ウィキッド 永遠の約束』です。前編の『ウィキッド ふたりの魔女』はちょうど1年ほど前、オープンして間もない「イオンモール土岐」で吹替版で鑑賞しました。今回の「永遠の約束」は字幕版で、劇場はミッドランドスクエアシネマ(シニア当日1,300円)。グッド!

 

ウィキッド 永遠の約束 ウィキッド 永遠の約束

 

以下は映画『ウィキッド 永遠の約束』の公式サイトに記載の紹介ストーリー(一部)です。

 

オズの国に隠された真実を知り、それぞれの道を歩むことになったエルファバとグリンダ。“悪い魔女”として悪名を着せられ民衆の敵となったエルファバ(シンシア・エリヴォ)は、言葉を奪われた動物たちの自由のために戦い続けていた。

 

一方“善い魔女”となったグリンダ(アリアナ・グランデ)は、希望の象徴として名声と人気を手にするも、その心にはエルファバとの決別が深い影を落としていた。和解を試みるもその願いは届かず、 ふたりの溝はさらに深まっていく。―― メラメラ

 

ウィキッド 永遠の約束

 

和解の言葉も届かず、2人の溝が深まっていく中、オズの国に突如現れた“カンザスから来た少女”によって運命は大きく動き出し、2人はかつてのかけがえのない友と向き合うことになる。世界に暗雲が立ち込める中、護衛隊の隊長フィエロを巡る恋心により2人の対立は決定的なものとなります。そして世界はどうなるかという展開です。

 

オズの国に隠された真実を知り、それぞれの道を歩むことになったエルファバとグリンダ。「悪い魔女」として悪名を着せられ民衆の敵となったエルファバは、言葉を奪われた動物たちのために戦い続ける。一方「善い魔女」となったグリンダは、希望の象徴として人気を得るも、エルファバとの決別が深い影となって心の中を占めます。

 

前編の「ウィキッド ふたりの魔女」は第97回アカデミー賞では作品賞を含む10部門にノミネートされ、衣装デザイン賞と美術賞で受賞を果たしています。前編に引き続きメガホンを取っているのはジョン・M・チュウ監督。後編として構成された本編だけを見ると、個人的には冗漫な感じを受けます。“一本”化は無理だったのかな。パー

 

(2025年、監督/ジョン・M・チュウ、脚本/ウィニー・ホルツマン、デイナ・フォックス、原作/グレゴリー・マグワイア、撮影/アリス・ブルックス)

ウィキッド 永遠の約束

 


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4月もすでに前半を終えました。いつも通り当月前半の映画鑑賞のまとめですが、4月前半に劇場スクリーンで鑑賞した作品は以下の10本です。いつも通りのペースといえますが、4月後半は“西へ東へ”夫婦で出掛ける予定で、鑑賞予定は組みづらいです。

 

 @ミッドランドスクエアシネマ2

『ゴールデンカムイ  網走監獄襲撃編』(2026年、監督/片桐健滋)

『ダーティ・エンジェルズ』(2024年、監督/マーティン・キャンベル)

『ザ・ブライド!』(2026年、監督/マギー・ギレンホール)

 @ロイヤル劇場 <岐阜>

『突入せよ! あさま山荘事件』(2002年、監督/原田眞人)

 @ミッドランドスクエアシネマ

『その口紅が憎い』(1965年、監督/長谷和夫)

『ウィキッド 永遠の約束』(2025年、監督/ジョン・M・チュウ)

 @シネマスコーレ

『済州島四・三事件 ハラン』(2025年、監督/ハ・ミョンミ)

 @伏見ミリオン座

『1975年のケルン・コンサート』(2025年、監督/イド・フルーク)

『ハムネット』(2025年、監督/クロエ・ジャオ)

 @センチュリーシネマ

『トニー滝谷』4Kリマスター版(2004年、監督/市川準)

 

済州島四・三事件 ハラン

『済州島四・三事件 ハラン』公式サイト

 

今回鑑賞の韓国映画『済州島四・三事件 ハラン』は、昨年開催の「あいち国際女性映画祭」の特別招待作品として上映されています。その時は見逃しましたが、今回の名古屋上映のシネマスコーレでは1日2回の上映でスタート。地味な作品なのに随分と力が入っているなとチラシを見ると、配給にシネマスコーレの名がありました。

 

映画は、3万人近くが犠牲になったとされる無差別虐殺が行われながらも長きにわたり隠蔽され続けてきた「済州島四・三事件」を題材に、理不尽な暴力に追い詰められながらも必死に生き抜こうとする母娘の逃避行を描いたドラマです。劇場はシネマスコーレ、今回も鑑賞日前にネットでチケットは事前購入(シニア会員1,100円)。グッド!

 

済州島四・三事件 ハラン

 

以下は映画『済州島四・三事件 ハラン』公式サイトに記載の紹介ストーリーです。

 

1948年4月3日、外国勢力による干渉に反発した済州島の一部島民が武装蜂起したことに端を発した「済州島四・三事件」。同年10月から政府が海岸線から5キロ以上離れた地域を「敵性区域」とみなし、“出入りする者は無条件に射殺する”という布告文を発令。村民たちは難を逃れるため、漢拏山を目指す。あし

 

一時的に村を出ることになったアジン(キム・ヒャンギ)は、村に残した6歳の娘ヘセン(キム・ミンチェ)のことが心配でたまらない。その頃、村では韓国軍が老人たちを容赦なく射殺していた。生き残ったヘセンは、母を捜してひとり山へと向かう。奇跡的に再会した母と娘は、生き延びるため命がけの逃避行を始める――

 

済州島四・三事件 ハラン

 

1945年の日本敗戦に伴い、アメリカ軍とソ連軍が進駐して占領統治が行われていた朝鮮半島。1948年、アメリカ軍が南朝鮮での単独選挙を決定すると、南北統一を願う左派の済州島民が反発し、4月3日に武装蜂起したというのが「済州島四・三事件」のきっかけ。その後、国防警備隊や警察により長期間にわたり島民は弾圧され続けます。


政府により海岸線から5キロ以上離れた地域を「敵性区域」とみなされ、島民たちは難を逃れるため、済州島の中央にそびえる漢拏山(ハルラサン)を目指すことになる。一時的に村を出たアジンは、村に残してきた娘ヘセンのことが心配でたまらない。村の虐殺の中で生き延びたヘセンは、母を求めて山へ向かう。やがて奇跡的に再会を果たす母と娘ですが、そこからは2人が生き延びるための命がけの逃避行となる…。

その逃避行の結末を、映画の作り手は直截的には描いていませんが、常識的な映画の見方をすれば悲劇的なものです。「済州島四・三事件」では1954年までに3万人近くが犠牲になったとされますが、その真相究明と犠牲者の名誉回復がなされたのは2000年を迎えてから。エンディングの新しき墓石が延々と並ぶ描写が印象的です。パー

 

(2025年、監督・脚本/ハ・ミョンミ、製作/ヤン・ヨンヒ、撮影/オム・ヘジョン、美術/キム・ジンチョル、編集/イ・ヨンジョン、音楽/キム・ジヘ)

済州島四・三事件 ハラン

 


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松竹×映画秘宝セレクションとして、1960〜1970年代に製作された松竹映画の中から異彩を放つ作品群を7つのカテゴリーに分けて全20作品上映する「松竹秘宝映画祭」。名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマでは、月イチの35㎜フィルム上映として展開しています(1週間限定)。終了は2027年の6月となりますが、今回がその6回目。

 

ミッドランドスクエアシネマでの“映画祭”6作目の上映作は、長谷和夫の監督デビュー作の映画『その口紅が憎い』。桑野みゆきが悪に染まった妖しい美女を演じ、相手役となるのが私の好きな俳優・内田良平。脚本は橋本忍と『幕末残酷物語』の国弘威雄が共同で執筆しています。ミッドランドスクエアシネマ(シニア当日1,300円)。グッド!

 

『その口紅が憎い』(1965年、監督/長谷和夫、脚本/橋本忍、国弘威雄、撮影/長岡博之、録音/鈴木正男、照明/小泉喜代司、美術/森田郷平、音楽/宮川泰)

 

主人公はしがない三流業界紙の社長兼記者ともいうべき倉本(内田良平)。その独特の嗅覚から羽田空港を舞台としたニセドル事件に興味を持つことになる。航空会社のソリスターである及川利恵(桑野みゆき)の賭けごとに妖しいまでに熱中する姿を見た倉本は、ニセドル事件に関係があると直感し、強引に彼女に近づいていきます。グー

 

一方、警視庁第三課の部長刑事・宮下(山形勲)や横溝刑事(沢本忠雄)もヤミドル事件を追跡中で、宮下と倉本は以前から面識のあった関係のようです。単独で利恵に接近していく倉本は、彼女から20ドルのニセ札を手に入れたことで、その背後関係を追及していきますが、倉本の身辺には事件を牛耳る組織の殺し屋が迫ってきます。

 

組織について激しく詰問する倉本と、それをやり過ごしていた利恵ですが、やがて二人は激しく愛し合うようになる。そして、利恵は自身の抱く大きな野望と計画を倉本に明かします。その計画に倉本が協力を決断したことで、二人は大金を手にして、あとは国外への脱出のみとなる。羽田空港が舞台の最終盤、ドラマは暗転します。爆弾

 

 

松竹の映画作品ですから、当時の看板女優・桑野みゆきが主演という扱いのポスターの順列です。とはいえドラマの軸となっているのは、“清濁併せ吞む”世界に生きている男を演じた内田良平で間違いない。1984年に60歳で急死した個性的な俳優です。

 

内田良平はその俳優活動の一方で、詩作も行っていて、私の手もとには遺稿詩集「朱いかもめ」があります。これまでに何回かブログで紹介記事も書いています。俳優・内田良平に興味があれば(なくてもいいです)、どうぞ覗いてみてください。パー

                                                             


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