・・・・・・・っということで、クラウンスポーツのPHEV(プラグインハイブリッド)車に乗って5ヶ月が過ぎようとしています。
予言通り、BEV(電気自動車)の勢いに急ブレーキがかかって、HV(ハイブリッド)車と同時にPHEVの良さに注目が集まってきました。
BEVのトルクの立ち上がりを経験したら、もうエンジン車に戻れません。
ですから、HVの加速では満足できないのです。
電気自動車の加速を楽しみたいけど、充電の煩わしさや、電欠の心配は嫌だというニーズを掬い取ってくれるのがPHEVです。
PHEVを平たくいえば、HVより容量の大きなバッテリーを搭載して、日常の生活範囲内ならBEVとして利用しようという発想です。
クラウンスポーツの場合、90kmまでは電気自動車として走れます。
実際は、エアコンをガンガン使いますので、実質60kmくらいでしょうか。
これだけ走ってくれれば十分です。
遠出しなければ、自宅の充電だけでガソリンを入れる必要はありません。
いいことずくめですよね。
問題点は車両価格が上がることです。
尤も、国と地方自治体の補助金を合わせればずいぶん助かります。(クラウンスポーツの場合110万円の補助が付きました。)
バッテリーによる重量増加と、それをカバーするためのモーターの高出力化のため車体重量が重くなります。
クラウンスポーツPHEVは重量が2トン超えです。
これが運動性能に影響を与えます。
重くなったとはいえ、パワーは300馬力超えですから、力不足ということはありません。
しかし、車重が重いのは事実ですから、運転していてその重さは感じます。
もう一つ見逃しがちなのですが、車重が増えることによってタイヤの摩耗が早いことです。
クラウンを買ったのだから、そんなケチなこと言うなとの声が聞こえそうですが。(^^ゞ
問題は電気走行からHV走行に移った後です。
車重の影響がモロに出てきます。
悪い言い方をすれば、「重いハイブリッド車」になってしまうのです。
モーターのパワーを上げているものの、だったら最初からHVで良いじゃんということになってしまうのです。
それでも燃費性能は驚くほど良いんですよ。
正直なところ、クラウンスポーツのHVと比べれば鈍重です。
Youtubeでは試乗の動画で溢れていますが、バッテリー走行が終わった後のPHEV車のことを評価しているものは皆無です。
バッテリー走行しているときの評価ばかりで、素晴らしいの連発です。
クラウンスポーツに限らず、PHEVはどれも同じでしょう。
メーカーに忖度しているのかもしれませんね。
・・・・・・・
とはいえ、クラウンスポーツは良いクルマです。
ただスポーツの名前に惑わされて、ガンガン走ろうとする若者には向いていません。
あくまでも余裕のあるオジサン向けですね。
そういう意味で、クラウンはクラウンなのです。