阪急神戸本線(梅田~神戸三宮) 【再掲載】 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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今回は、大阪と神戸を結ぶ路線の中で一番山側を走り(新幹線を除く)、
全国的には多数の高級住宅地を沿線に抱えていることで知られている阪急の路線網の3本柱の一つ、
阪急神戸本線を紹介します。
  
  
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(Yahoo!地図を使用)
  
  
 路線名  区間  営業キロ  備考
 阪急電鉄:神戸本線  梅田~神戸三宮  32.3km  全線複線・直流1,500V電化。
 軌間1,435mm
  
  
 踏破達成時  1999年1月
 撮影時  2008年~2010年
  
  
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梅田駅にて。
阪急の梅田駅はかつて国鉄(JR)線をアンダーパスして阪急百貨店1階に達していました。
現在は阪急百貨店の建て替えが進められ、南半分は2009年に「梅田阪急ビル・オフィスタワー」として生まれ変わりました。
現在は引き続き北半分の建て替えが行われています。
なお、現在の梅田駅はJR線の北側、阪急ターミナルビルにあります。また、高架ホームの下層階は阪急三番街で、紀伊国屋書店やバスターミナルがあります。
  
  
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梅田駅は頭端式ホーム10面9線の巨大ターミナル駅で、JRを除く民鉄最大規模です。
神戸線系統の電車は西側の7号線~9号線の3線を使用します。
  
梅田を発車すると、西側から神戸本線、宝塚本線、京都本線の複線が並走する3複線の状態で市街地の高架線を左へカーブしながら走ります。
  
  
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中津駅にて(梅田行き電車の車内にて撮影)。
  
梅田貨物線をオーバークロスする地点にある中津駅はホームの幅が狭く、また京都本線(正式には京都本線の電車が走る梅田~十三間は宝塚線の複々線区間)電車の走る線路にはホームがありません。中津駅を過ぎると右へカーブし、淀川を渡ります。淀川を渡り終えると地平に下りて阪急の3本線が分岐するジャンクションである十三に到着します。十三駅南側には引込線があり、神戸本線と宝塚本線、京都本線を結ぶ役割を果たしています。
  
十三を発車すると、ほぼ一直線で市街地を進み、神崎川駅を過ぎて川(神崎川)を渡って大阪市から豊中市に入ると、アップダウンを繰り返しながら住宅街を進みます。旧猪名川(?)を渡る時に大阪府豊中市から兵庫県尼崎市に変わり、猪名川を渡って名神高速道路をアンダーパスし、高架に上がると園田で、その後は左へカーブして藻川を渡り山陽新幹線をアンダーパスして住宅街の中を走り、高架に上がって福知山線【JR宝塚線】を跨ぎ、新しい高架区間を少し走った後地平に下り伊丹線分岐駅の塚口に到着します。
  
  
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塚口駅にて。写真右端が伊丹線ホームです。
神戸本線のホームは一直線で、建設当時より高速運転を意識していたことが分かります。
  
塚口を発車すると住宅街の中を西へ走り、武庫之荘を過ぎてしばらくすると武庫川を渡り、西宮市に入ります。武庫川の橋は最近架け替えられました。武庫川を渡り終え、畑も残る住宅地を進んだ後、右手に車両基地が見えてきて、ほどなくして西宮北口に到着します。
  
  
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西宮北口駅にて。副駅名は「阪急西宮ガーデンズ前」で、西宮球場跡地を再開発してオープンした商業施設です。
神戸本線は4面6線のホームを持ち、上下線とも外側線は両側にホームがあります。
今津線への乗り換えは一旦コンコースへ上がる必要があります。
現在、今津線は当駅で北側と南側が分断されていますが、かつては神戸本線と平面交差していました。
  
西宮北口を発車してしばらくすると高架線になり、西宮市街をさらに西へ進みます。右手には甲山や六甲山地を望めます。高架区間が終わると甲陽線が分岐する夙川で、2006年に特急停車駅になりました。
  
  
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夙川駅にて。右側が甲陽線との渡り線で、スイッチバック配線です。
  
夙川を発車すると甲陽線からの渡り線を見ながら六甲山麓の丘陵地帯に入りますが、沿線は住宅だらけです。高級住宅地があることで有名な芦屋市に入り、芦屋川を過ぎてしばらくすると、芦屋市から神戸市に入り、山麓の住宅街を走ります。阪神間では常に海側から阪神・JR・阪急の順で線路が通っています。芦屋川から先の区間では住宅やビルの隙間にちらっとJRの線路や列車が見られます。
  
  
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甲南大学などの学生利用が多い特急停車駅の岡本を過ぎると高架線になり、ひたすら勾配を上ります。この付近の車窓は素晴らしいです。
  
  
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勾配を上り終えると住吉川を渡ります。六甲山地を望めます。
  
住吉川を渡ると緑の多い住宅街を右へ左へカーブして御影に着きます。
  
  
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御影駅にて。駅周辺は高級住宅地です。
駅の向こう側(三宮方)には後述の待避線が見えます。
  
御影を出るとすぐ、かつては山陽電気鉄道から乗り入れて来た車両が折り返しのために使用していたこともある待避線があります。川を渡って住宅街を走り、新幹線によく見られる配線の六甲駅を過ぎても住宅街の中を走ります。やがて左へカーブしながら下り坂になり、高架線に変わって王子公園を過ぎると勾配を下りながら右へカーブして左側を通るJR東海道本線【JR神戸線】と並走します。
  
  
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春日野道駅にて。ホームの幅が狭いです。
  
春日野道駅を発車するとすぐに生田川を渡ります。
  
  
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生田川を渡る時、山側には山陽新幹線の新神戸駅や新神戸ロープウェーなどが望めます。
  
生田川を渡り終えると神戸の中心市街地に入ります。そして左側のJR三ノ宮駅の脇を通過しながら終点の神戸三宮駅に到着します。
  
  
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神戸三宮駅は島式ホーム2面3線で、神戸高速鉄道東西線の新開地まで直通する特急などは外側の路線を、三宮で折り返す普通電車などは中線を使用します。
   
   
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阪急の神戸三宮駅はモダンで立派な駅ビルが印象的でしたが、1995年の阪神・淡路大震災で被害を受け、解体されてしまいました。
現在は仮設駅舎ですが、いつになれば再建されるのか分かりません…。
  
また、三宮は神戸一の繁華街であるとともに各鉄道の路線が集うターミナル駅でもあり、多くの人で賑わっています。
  
  
乗り鉄の注意点(乗りつぶし難易度は1(10段階中)で、容易に踏破可能です)  
阪急神戸本線は運転本数が多く、日中の時間帯であれば事前に調べなくても乗り鉄には支障ありません。
平日・土休日ともデータイムは、梅田~神戸三宮~新開地間の特急と梅田~神戸三宮間の普通がそれぞれ10分間隔で運転されています。両方向とも中間の西宮北口で普通が後続の特急を待避し、接続します。
また、早朝・深夜やラッシュ時には、「準急」「急行」「通勤急行」「通勤特急」が運転されます。中でも準急は今津(北)線直通で、西宮北口駅の北東側にある連絡線を通る関係で同駅は通過扱いとなります(運転停車はします)。また、阪神競馬開催日の夕方には、同じ経路で今津(北)線仁川→梅田を走る臨時急行が運転されています。
また、神戸本線の特急と支線の伊丹線、今津線、甲陽線を走る電車との接続は良いです。
  
梅田~神戸三宮の所要時間は最高速度115km/hで運転する特急で27分、普通を乗り通すと西宮北口で特急を待避することもあり44分です。  
  
  
==== のりかえ ====   
 乗換駅
 乗換路線
 梅田駅  阪神電鉄(梅田駅):本線。JR西日本(北新地駅まで徒歩20分):JR東西線
 JR西日本(大阪駅):東海道本線(【JR京都線】京都方面)
 JR西日本(大阪駅):東海道本線(【JR神戸線】神戸方面)
 JR西日本(大阪駅):(福知山線列車【JR宝塚線】)
 JR西日本(大阪駅):大阪環状線(京橋方面西九条方面)
 JR西日本(大阪駅うめきたエリア):梅田貨物線おおさか東線
 大阪市営地下鉄:谷町線(東梅田駅)、御堂筋線(梅田駅)、 四つ橋線(西梅田駅)
 十三駅  阪急電鉄:宝塚本線京都本線
 塚口駅  阪急電鉄:伊丹線
 西宮北口駅  阪急電鉄:今津線(仁川・宝塚方面今津方面)
 夙川駅  阪急電鉄:甲陽線
 六甲駅  六甲ケーブル摩耶ケーブル方面への路線バス
 神戸三宮駅  阪急電鉄:神戸高速線(一部直通運転)。阪神電気鉄道:本線
 JR西日本(三ノ宮駅):東海道本線【JR神戸線】
 神戸新交通:ポートアイランド線【ポートライナー】(三宮駅)
 神戸市営地下鉄:西神・山手線(三宮駅)、海岸線(三宮・花時計前駅)
(※)中津駅では宝塚本線と乗換可能です。    
  
(参考:Wikipedia)