阪急宝塚本線【阪急宝塚線】(梅田~宝塚) 【宝塚歌劇団100周年記念】 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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箕面線との分岐駅である石橋駅にて。9000系電車です。

  

今回は、大阪の中心部である梅田と兵庫県の宝塚を結ぶ阪急電鉄のルーツ・箕面有馬電気軌道の創業路線である阪急宝塚線の本線格の路線、
阪急宝塚本線を紹介します。

  

今年で100周年を迎えた宝塚歌劇団は、阪急宝塚線とは密接に関係しています(少々強引ですが…)。宝塚歌劇団が創設されたことに伴い、阪急宝塚線も活気付き、宝塚歌劇団も発展してきた歴史があるので、今回は宝塚歌劇100周年(宝塚歌劇団100周年)を記念して(?)、本日急遽記事を作成しましたww

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  
  

路線名   区間   営業キロ  備考  
阪急電鉄:宝塚本線  梅田~宝塚  24.5km   (※1)複線・複々線混在。直流1,500V電化  
(※1)梅田~十三(2.4km)は複々線区間だが、東側の複線は京都本線の列車が走行。     
(※)軌間1,435mm。      

  
  

踏破達成時   1999年10月  
撮影時   2009年ほか  

  

  

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梅田駅は、神戸本線や京都本線の記事でも書きましたように頭端式ホーム10面9線という私鉄最大の規模を誇るターミナル駅です。
宝塚本線の列車は中央の3線、4号線・5号線・6号線より発着します。

  
  

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梅田を発車すると市街地の中、高架線で三複線の中央の複線を北へ走ります(西側の複線は神戸本線、東側の複線は京都本線の線路(正式には京都本線の起点は十三駅で、梅田~十三は宝塚本線の線増区間)です。)。

  

その後左へカーブすると国道176号線が左側を並走し、梅田貨物線をオーバーパスしてホームの狭い中津に着きますが、京都本線列車の走る複線にはホームがありません。
中津を発車後は右へカーブして淀川を渡り、大阪府・大阪市北区から淀川区へと変わります。左に神戸本線の鉄橋が、右に京都本線の鉄橋が並走しています。淀川を渡り終えると神戸本線との間にある引き込み線(神宝線と京都線を直通する臨時列車や回送列車などが使用)を見ながら築堤を下り、右へカーブしながら十三に到着し、直進してホームに進入するする神戸本線と分かれます。

  
  

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十三駅にて。神戸本線と京都本線は乗り換えです。
十三駅は地上駅で、駅周辺は繁華街になっています。先日の火災は駅の西側で発生しました。

  

十三を発車すると、さらに右へカーブする京都本線と分かれます。その後は市街地の中を高架区間で北へ走り、JRの北方貨物線をオーバーパスした直後に山陽新幹線をアンダーパスします。その後も高架線で市街地を北上し、左へカーブしながら三国に着きます。

  
  

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三国を発車後は神崎川を渡り、大阪市から豊中市へと変わります。この神崎川を渡る区間は以前、急カーブが存在していて速度が制限されていましたが、2000年に高架化を兼ねた曲線改良によりカーブが緩くなり、極端な速度制限は解消されました。旧橋梁は撤去されています。

  

その後は住宅街を高架で走り、国道176号をオーバーパスすると右へカーブしながら地平区間となり庄内に到着します。

  

庄内を発車すると住宅街を一直線に北上し、名神高速道路をアンダーパスしてしばらく進むと2013年12月に駅名が服部から改称された服部天神に着きます。服部天神を発車後は左へカーブして高架区間になり、豊中ローズ球場を左に見ながら走ると今度は右へカーブして曽根に着きます。曽根を発車後は上り勾配で住宅街を北北西へと走り、岡町に着きます。岡町を発車後は市街地を走り、左へカーブすると豊中に到着します。

  
  

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豊中を発車すると右手に千里丘陵を見ながら走り、千里川を渡ると地平区間になります。その後は住宅街の中を走り、右へカーブして左側から大阪モノレール線が寄り添うと蛍池に着きます。

  

蛍池を発車後は大阪モノレール線が宝塚本線をオーバーパスして、しばらくして右へ分かれます。その後は池田市へと変わり、中国自動車道と中央環状線(道路)をアンダーパスして住宅街を北上すると箕面線へ通じる線路が右へ分かれ、石橋に到着します。

  

石橋を発車すると左へカーブして箕面川を渡ります。その後は高架区間となり、住宅街を北西へ走ります。やがて市街地へ入ると池田に着きます。

  
  

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池田を発車してしばらくすると右手に五月山を見ながら猪名川を渡り、兵庫県川西市へと変わります。直後に阪神高速11号池田線をアンダーパスすると左へカーブしながら市街地を走り、右側から接近してくる能勢電鉄妙見線の高架橋が見えてくると川西能勢口に到着します。

  
  

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川西能勢口駅にて。能勢電鉄は乗り換えです。梅田方面の列車は能勢電の列車と同一平面上(同じホーム)で乗換可能です。
尚、能勢電に直通する特急『日生エクスプレス』は平日朝の梅田行き、夕方の日生中央行きのみ運転です。

  

川西能勢口を発車するとすぐに丘陵地へと進み、地平区間になります。その後は右へ左へカーブしながら閑静な住宅街の中を西へ走り、宝塚市へ変わると雲雀丘花屋敷(ひばりがおかはなやしき)に到着します(ホームの大半は川西市に所在)。

  
  

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雲雀丘花屋敷を発車すると平井車庫へ通じる線路が左へ分かれます。

  

その後は右手に山並みを見ながら畑の残る住宅地を西南西へ走り、山本に着きます。
山本を発車後は昔からの住宅地の間を縫うように西へ走り、こちらも2013年12月に駅名が中山から改称された中山観音駅に着きます。駅の北側に中山寺(中山観音)があります。

  
  

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中山観音駅付近にて。山の麓には子授祈願・安産祈願で名高い中山寺(中山観音)を望めます。

  

中山観音駅を発車後は住宅地の中を西南西へ走り、左へカーブしつつ売布神社駅に着きます。駅の北西側に売布神社があります。売布神社駅を発車後は右へカーブしながら中国自動車道をアンダーパスし、引き続き住宅地を走ります。やがて右へカーブすると清荒神(きよしこうじん)駅に着きます。駅の北側、徒歩約20分の場所に清荒神清澄寺があります。

  
  

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清荒神駅を発車後は畑の残る住宅地を西へ走ります。宝塚本線の有馬延伸を阻んだ六甲などの山並みを遠望できます。

  

やがて左へカーブすると高架区間となり、福知山線【JR宝塚線】をオーバーパスして市街地に入ります。続いて右へカーブしながら国道176号もオーバーパスすると左側から今津線の高架橋が合流し、終点の宝塚に到着します。

  
  

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今津線が合流する直前のシーンです。
宝塚歌劇団の宝塚大劇場は宝塚本線に寄り添っていると思いがちですが、実は今津線の向こう側にあります。写真奥中央の高層住宅に挟まれた建物が宝塚大劇場です。
また、写真左側を通る国道176号と今津線の間には(写真奥の方)、2003年まで遊園地の宝塚ファミリーランドがありました。

   
   

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宝塚駅は頭端式ホーム2面4線の高架駅で、全面が屋根に覆われています。
しかし、昼間帯は宝塚線も今津線も10分毎の運転で本数が少ないことを逆手に取り、今津線の列車を宝塚線ホームである3号線に発着させて、宝塚本線列車が発着する4号線と同一ホームでの乗換を可能にして利便性UPにつなげています(その他の時間帯は今津線の列車は1・2号線に発着)。

  
  

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宝塚駅(南側)にて。阪急らしい雰囲気の駅舎です。東側にある駅ビルには阪急百貨店などが入居しています。
宝塚大劇場へは駅から東へ進み、途中から「花のみち」を歩いて10分ほどです。

  

尚、この先、三田(さんだ)方面へは阪急の路線がないのでJR福知山線を利用することになります。
JRの宝塚駅へは改札を出て駅北側のペデストリアンデッキを歩いて2~3分です。

  

  
乗り鉄の注意点  

宝塚本線では通勤急行(平日朝ラッシュ時のみ)・急行・準急(平日朝ラッシュ時上りのみ)といった優等列車の運転があり、また、箕面線直通の通勤準急(平日朝ラッシュ時のみ)、能勢電鉄直通の特急日生エクスプレス(平日朝夕のみ)の運転もあります。

  

昼間帯は梅田~宝塚の急行と梅田~雲雀丘花屋敷の普通が共に10分間隔で運転されていて、急行は川西能勢口~宝塚で各駅に停車します。また、梅田~雲雀丘花屋敷では上下線とも普通列車が急行を待避することなく終点まで先着します。また、平日ラッシュ時は増発され、前述のラッシュ時限定優等種別の運転もあります。

  

使用車両は3000系、5100系、6000系、7000系、8000系、9000系、1000系の8両編成で、平日朝ラッシュ時は一部列車に付属2連を増結して10両編成での運転となります。
6000系の一部編成と8000系の宝塚線用全編成は能勢電鉄乗り入れ対応車両で、特急『日生エクスプレス』に使用されます。

  

梅田からの急行での所要時間(昼間帯)は、石橋15分、川西能勢口20分、宝塚33分です。
尚、梅田から宝塚までの所要時間は、宝塚本線を乗り通すより神戸本線と今津線を乗り継いだ方が1分早いです(逆方向も今津線経由の方が3分早着)。これは、宝塚本線の線形が悪いことに加え、かなり北側を迂回していることも要因です。このことが梅田と川西能勢口~宝塚で福知山線【JR宝塚線】とのし烈な競争になっている一因にもなっています。

   

  

のりかえ  

乗換駅 乗換路線  
梅田駅 阪神電気鉄道:本線  
梅田駅 大阪市営地下鉄:御堂筋線谷町線 (東梅田駅)、四つ橋線 (西梅田駅)  
梅田駅 JR西日本(大阪駅):東海道本線 (京都方面【JR京都線】)  
JR西日本(大阪駅):東海道本線 (神戸方面【JR神戸線】)  
梅田駅 JR西日本(大阪駅):(福知山線【JR宝塚線】列車)    
梅田駅 JR西日本(大阪駅):大阪環状線(西九条方面【内回り】京橋方面【外回り】)  
梅田駅 JR西日本(大阪駅うめきたエリア):梅田貨物線おおさか東線  
JR西日本(北新地駅まで徒歩20分):JR東西線  
十三駅 阪急電鉄:神戸本線京都本線  
蛍池駅 大阪高速鉄道:大阪モノレール線  
石橋駅 阪急電鉄:箕面線  
川西能勢口駅 能勢電鉄:妙見線国鉄前線(妙見線の一部)の廃線跡(1981年廃止)  
川西能勢口駅 JR西日本:福知山線【JR宝塚線】(川西池田駅まで徒歩5分)  
宝塚駅 阪急電鉄:今津線。JR西日本:福知山線【JR宝塚線】(宝塚駅まで徒歩3分)  
  
(参考:Wikipedia)