梅田貨物線(新大阪~西九条。2010年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

イメージ 1
新大阪にて。『くろしお』用の381系電車です。

 

今回は、新大阪駅と大阪環状線の西九条駅を短絡する役割を持つ、旅客列車も走る貨物線、
梅田貨物線(正式には東海道本線と大阪環状線の貨物支線)を紹介します。

 

尚、写真は2010年撮影と古く、梅田貨物駅が現役であったり、グランフロント大阪の開業前のものですが、
ご容赦願います。
また、新大阪方は東海道本線の吹田信号場までさかのぼって紹介していきます。ご了承願います。

 

梅田貨物線を通る関空特急『はるか』の乗車記もUPしています⇒こちらへ。

 
 

イメージ 2
(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ   備考   
JR西日本:(※1)梅田貨物線  (※2)吹田~西九条  (※3)11.1km  (※4)    
(※1)『梅田貨物線』の名称は通称であり、正式には東海道本線支線(吹田~福島)と大阪環状線(福島~西九条)。
(※2)起点は吹田駅ですが、実際には茨木~千里丘で東海道本線から分岐しています。
(※3)吹田~福島(8.5km)の営業キロ設定なし。従って、運賃は大阪駅経由で算出します。
(※4)吹田~梅田信号場(7.6km)は複線区間で梅田信号場~西九条は単線。直流1,500V電化。

  
  

踏破達成時   2002年3月  
撮影時   2010年2月ほか  

  

  

イメージ 3
千里丘駅~吹田駅の間にまたがる吹田信号場を通過すると列車は東海道本線【JR京都線】の北側(上り外側線のさらに外側)を走行します。


 

イメージ 4
この付近、かつては広大な敷地に多数の線路が敷設されていましたが、1984年2月のヤード終結式輸送の終結により信号場に格下げされ、多くの側線が撤去されました。現在は、梅田駅(梅田貨物駅)の代替駅の一つとして吹田貨物ターミナル駅が吹田操車場の跡地の一部を利用して設置され、岸辺駅付近を中心に貨物駅が広がっています。

 

広大なヤード跡が収束して吹田駅を過ぎると城東貨物線が左へ分岐してJR京都線の複々線、梅田貨物線の複線、北方貨物線の複線が並走する4複線の状態で走りますが、その後しばらくして左側から建設中のおおさか東線が合流します。そして神崎川を渡ると大阪府吹田市から大阪市淀川区へと変わり、東淀川駅を見ながら減速していきます。


 

イメージ 5
そして北方貨物線が右へ分岐して新幹線をアンダーパスしてから宮原操車場へ向かう配線を見ると新大阪駅に到着します。


 

イメージ 6
新大阪駅にて。『くろしお』用の283系電車(旧・オーシャンアロー)です。
尚、梅田貨物線上にはホームがないので、旅客列車はJR京都線上り線特急ホームの外側・11番線へ入線します。梅田貨物線経由の旅客列車は11番のりばのみを使用していて、11番のりばは上下列車が共用しています。

 

新大阪を発車すると梅田貨物線の本線に合流し、北方貨物線(網干総合車両所宮原支所)と大阪駅を結ぶ連絡線をアンダーパスします。


 

イメージ 7
そしてJR京都線の複々線と3複線の状態で南下し、淀川を渡って北区へ変わります。


 

イメージ 8
淀川を渡り終えると右へカーブしてJR京都線と分かれます。


 

イメージ 9
その後は新御堂筋(国道423号)をアンダーパスして左へカーブしながら中津地区を走り、阪急の3複線と国道176号をアンダーパスすると旧・梅田駅(梅田貨物駅)だった梅田信号場を通過します。


 

イメージ 10
梅田信号場(旧・梅田駅)にて2010年撮影。

 

梅田駅の跡地は再開発が行われる予定ですが、一部は先行して再開発が行われ、2013年に「グランフロント大阪」が街開きしました。

 

梅田信号場を境に、複線区間から単線区間へと変わります。


 

イメージ 11
梅田信号場を通過すると踏切を通って福島区へと変わります。

 

右へカーブしながら東海道本線【JR神戸線】をアンダーパスして、左側を走る大阪環状線の高架橋に寄り添います。そして、なにわ筋と踏切で交差しますが、この付近には大阪環状線の福島駅が高架線上にあります。


 

イメージ 12
なにわ筋と交差した後はスロープ状の上り勾配で高架へと上がり、環状線の外側を並走します。


 

イメージ 13
(大阪環状線内回り線を走行中列車の車内より撮影)
野田駅は通過しますが、この付近では大阪市場駅への貨物線と三菱専用線が分岐していました。


 

イメージ 14
(西九条駅にて)
その後も大阪環状線と並走して終点の西九条駅へ至り、梅田貨物線はそのまま桜島線への連絡線へと続きますが、天王寺方面への旅客列車は西九条駅手前で左へ分岐して大阪環状線外回り線へ入った後に桜島線【JRゆめ咲線】の列車が使用する西九条駅の中線に入線します。そして西九条駅を発車or通過した後は環状線の内回り線へと合流します。また、新大阪方面への旅客列車は西九条駅で大阪環状線外回り線ホームに入線し、その後は渡り線を通って梅田貨物線へと入ります。

  

  
乗り鉄の注意点  

梅田貨物線を走る旅客列車は一部を除き特急列車ばかりです。関空特急『はるか』の全列車と一部の特急『くろしお』は、新大阪駅を越えて京都方面へ直通します。
また、関空特急『はるか』は全列車が西九条駅を通過、きのくに線特急『くろしお』は午前の新大阪方面と夕方以降の西九条方面が西九条駅に停車します。

  

関空特急『はるか』が毎時1~2往復、きのくに線特急『くろしお』が概ね毎時1往復の運転です。

  

ちなみに乗車券のみで乗れる列車は、早朝に和歌山発新大阪行きの快速と折り返し新大阪発紀伊田辺行きの快速、そして深夜の新大阪発御坊行きの快速、この3本のみです。深夜の御坊行き列車は、かつて新大阪→新宮で運転していた朝釣り客御用達の夜行普通列車(通称:太公望列車)の名残です。

  

特急の使用車両は、関空特急『はるか』は281系、特急『くろしお』は元スーパーくろしお編成の381系、元オーシャンアロー編成の283系、そして新型の287系です。
一方、普通列車の使用車両は223系と225系です。

  

快速列車での新大阪~西九条の所要時間は、8分~9分です。

  

最後に、梅田貨物線は大阪駅を通りません! 乗り間違えにご注意下さい!!

  

  
のりかえ(2014年時点。一部は後に追加)    

乗換駅   乗換路線
新大阪駅   JR西日本:東海道本線【JR京都線】山陽新幹線おおさか東線  
新大阪駅   JR東海:東海道新幹線。大阪市営地下鉄:御堂筋線  
西九条駅   JR西日本:大阪環状線桜島線【JRゆめ咲線】  
西九条駅   阪神電気鉄道:阪神なんば線 (大阪難波方面尼崎方面)  
   
また、大阪駅(うめきたエリア)では以下の路線と乗換可能です。
   
 
JR西日本(大阪駅うめきたエリア):おおさか東線
 JR西日本(大阪駅):東海道本線(京都方面【JR京都線】)
 JR西日本(大阪駅):東海道本線(神戸方面【JR神戸線】)
 JR西日本(大阪駅):大阪環状線(京橋方面西九条方面)
 JR西日本(大阪駅):(福知山線【JR宝塚線】)列車
 JR西日本(北新地駅):JR東西線
 Osaka Metro:御堂筋線(梅田駅)、谷町線(東梅田駅)、四つ橋線(西梅田駅)
 阪急電鉄(大阪梅田駅まで徒歩15分):神戸本線宝塚本線、(京都本線列車)
 阪神電気鉄道:本線(大阪梅田駅まで徒歩10分)  
  
(参考:Wikipedia)