新今宮駅にて。201系電車です。
今回より２回に分けて、大阪市の都心部をぐるっと回る
今回より２回に分けて、大阪市の都心部をぐるっと回る
大阪環状線(通称：環状線)を紹介していきます。
１回目は、大阪駅から西へ向かい、臨港地区を回って天王寺へ至る
１回目は、大阪駅から西へ向かい、臨港地区を回って天王寺へ至る
大阪～西九条～天王寺の西側区間です。
(Yahoo!地図を使用)
| 路線名 | 区間・営業キロ | 備考 |
| JR西日本：大阪環状線 | 大阪～天王寺～大阪(21.7km) | (※1) |
(※1)福島～西九条(2.6km)は３線区間、新今宮～天王寺(1.0km)は関西本線との複々線区間。直流1,500V電化。
==== 今回紹介の区間 ====
==== 今回紹介の区間 ====
| 区間 | 営業キロ |
| 大阪～西九条～天王寺 | 11.0km |
| 踏破達成時 | 1999年３月. |
| 撮影時 | 2010年～2014年 |
大阪駅より京橋方面についての記事はこちら(その２)へ。
大阪駅にて。大阪環状線は南端の島式ホーム１面のみが割り当てられていて、内回りが１番のりば(旧・環状内回りのりば)、外回りが２番のりば(旧・環状外回りのりば)です。
特に内回りの１番のりばには環状線列車はもとより、関空・紀州路快速、大和路快速、ＪＲゆめ咲線直通列車など、様々な行先の列車が発着し、また通過駅のある列車もあるので乗り間違えないように注意が必要です。
大阪を発車すると、右側の東海道本線【ＪＲ神戸線】と並走して、梅田貨物駅の南側部分跡地を再開発したオオサカガーデンシティのビル群を左に見て高架線を西南西へ走ります。大阪府大阪市・北区から福島区へと変わるとＪＲ神戸線が右へカーブして分かれ、右側の地平部に梅田貨物線が寄り添うと福島に着きます。なにわ筋を通れば中之島は徒歩圏内です。
特に内回りの１番のりばには環状線列車はもとより、関空・紀州路快速、大和路快速、ＪＲゆめ咲線直通列車など、様々な行先の列車が発着し、また通過駅のある列車もあるので乗り間違えないように注意が必要です。
大阪を発車すると、右側の東海道本線【ＪＲ神戸線】と並走して、梅田貨物駅の南側部分跡地を再開発したオオサカガーデンシティのビル群を左に見て高架線を西南西へ走ります。大阪府大阪市・北区から福島区へと変わるとＪＲ神戸線が右へカーブして分かれ、右側の地平部に梅田貨物線が寄り添うと福島に着きます。なにわ筋を通れば中之島は徒歩圏内です。
福島を発車後は左へカーブすると同時に梅田貨物線も高架になり、三線区間になります。阪神本線をオーバークロスして市街地を南西へ走ると野田に着きます。余談ですが、駅のある福島区吉野地区は、牛丼の「吉野家」の創業者である松田栄吉の出身地です。
野田を発車後は住宅街の中を南西へ走ります。途中、左手に大阪市中央卸売市場へ延びていた貨物支線の廃線跡を転用した遊歩道が見えます。
野田を発車後は住宅街の中を南西へ走ります。途中、左手に大阪市中央卸売市場へ延びていた貨物支線の廃線跡を転用した遊歩道が見えます。
そして此花区へと変わると西九条に到着します。三線区間はここまでです。ＵＳＪへは桜島線【ＪＲゆめ咲線】に乗換です。
西九条を発車すると阪神なんば線をアンダークロスし、桜島線が右へ分かれます。
西九条を発車すると阪神なんば線をアンダークロスし、桜島線が右へ分かれます。
そして左へカーブすると安治川を渡り、港区に変わります。
さらに左へカーブすると弁天町に到着します。
さらに左へカーブすると弁天町に到着します。
弁天町駅にて2014年２月撮影。駅構内には2014年４月６日まで交通科学博物館がありました。
弁天町を発車すると大阪市営地下鉄中央線をアンダークロスし、大きく左へカーブします。この付近は内回り線より外回り線の方が高い場所を走っていますが、これは貨物線の大阪臨港線が合流していた時代の名残です(旧・境川信号場)。
弁天町を発車すると大阪市営地下鉄中央線をアンダークロスし、大きく左へカーブします。この付近は内回り線より外回り線の方が高い場所を走っていますが、これは貨物線の大阪臨港線が合流していた時代の名残です(旧・境川信号場)。
その後は右へカーブして西区へと変わり、左手に京セラドーム大阪を見ながら走ります。
そして尻無川へと続く岩崎運河をダブルワーレントラス橋で渡ると大正区へと変わり、大正に着きます。弁天町～大正は臨港地区の車窓風景が展開しています。
大正を発車後は木津川をダブルワーレントラス橋で渡り、浪速区(なにわく)へと変わります。右へカーブしながら市街地を走り、南海汐見橋線(高野線)をオーバーパスしてしばらくすると芦原橋に着きます。
大正を発車後は木津川をダブルワーレントラス橋で渡り、浪速区(なにわく)へと変わります。右へカーブしながら市街地を走り、南海汐見橋線(高野線)をオーバーパスしてしばらくすると芦原橋に着きます。
芦原橋を発車後は右へカーブし、左側から関西本線【大和路線】が合流すると今宮に着きます。
今宮駅は外回り線が大和路線と同じ２階部分にあり、大和路線ＪＲ難波方面と同一ホームで乗換可能、内回り線は新今宮方で大和路線を跨ぐために３階部分にあります。
今宮を発車後は左へカーブしながら前述のように内回り線が大和路線を跨ぎ、方向別複々線の形で大阪環状線が外側、大和路線が内側を走ります。そして南海本線、南海高野線をアンダーパスすると新今宮に到着します。
今宮駅は外回り線が大和路線と同じ２階部分にあり、大和路線ＪＲ難波方面と同一ホームで乗換可能、内回り線は新今宮方で大和路線を跨ぐために３階部分にあります。
今宮を発車後は左へカーブしながら前述のように内回り線が大和路線を跨ぎ、方向別複々線の形で大阪環状線が外側、大和路線が内側を走ります。そして南海本線、南海高野線をアンダーパスすると新今宮に到着します。
(2010年撮影)新今宮を発車すると左手に通天閣を見ながら走り、天王寺区へと変わると外回り線が大和路線をオーバーパスすると掘割区間になり、大阪の南のターミナル駅である天王寺に到着します。
天王寺駅にて。駅は掘割部にあり、大阪環状線ホームは北側の島式ホーム２面３線(11番のりば～14番のりば)が割り当てられていて、内回り電車は11番のりば、外回り電車は14番のりば、そして東側区間を走る天王寺折り返し列車は主に中線の12番のりば、そして13番のりばも使用します。
尚、環状線西側区間を走る大和路快速や関空・紀州路快速など、他線へ直通する列車は大和路線の15～18番のりばより発着するので要注意です。
尚、環状線西側区間を走る大和路快速や関空・紀州路快速など、他線へ直通する列車は大和路線の15～18番のりばより発着するので要注意です。
また、南隣には南海天王寺支線の天王寺駅跡があります。
天王寺駅の中央口には天王寺ステーションビルがあります。また、南側には天王寺ＭＩＯがあります。
天王寺駅は南側にある近鉄の大阪阿部野橋駅とともに一大ターミナルを形成し、大阪の南の玄関口の役割を担っています。
2014年には近鉄駅に超高層ビルの「あべのハルカス」が開業し、さらなる発展が期待されます。
(鶴橋方面【その１】へつづく)
==== 乗り鉄の注意点 ====
大阪環状線の西側区間では、環状系統の各駅停車をはじめ、ＪＲゆめ咲線直通列車、大和路線直通列車(大和路快速など)、阪和線直通列車(関空快速、紀州路快速など)といった他路線直通列車も多数走っています。さらに、新大阪～西九条の通称・梅田貨物線を介して西九条(実際には福島駅付近)～新今宮駅東方(天王寺は大和路線ホームに発着)では関空特急『はるか』や紀勢本線直通特急『くろしお』、さらに阪和線直通快速(ごく少数)も運転されています。
昼間帯(概ね12時台～15時台)は環状系統の各停、大和路快速、関空／紀州路快速がそれぞれ15分間隔で運転されていて、快速系統は野田、芦原橋、今宮を通過します。また、早朝と12～15時台、深夜を除く時間帯には桜島線直通列車も15分間隔(朝ラッシュ時は毎時３本程度)で運転されていて、快速通過駅の野田駅では乗車機会が確保されています。また、今宮駅には大和路線の普通列車も発着するので、芦原橋駅のみ発着本数が極端に少ないので注意が必要です。
平日朝ラッシュ時は環状系統を中心に増発されますが、逆に快速系統の本数は減少します。大和路快速は朝ラッシュ時と夕方以降には区間快速に変更され、環状線内は各駅に停車します。尚、阪和線系統の快速も朝ラッシュ時は外回り列車のみ「直通快速」として運転され、環状線内は各駅に停車します。
使用車両について、環状系統が103系と201系の８連が今も活躍していますが、2016年以降に片側３扉の323系に置き換えられる予定です。大和路快速系統は221系６連または８連、関空・紀州路快速系統は223系および225系の４連×２が使用されます。また、大和路線直通の区間快速には環状線の103系８連、201系８連および大和路線の103系４連×２も使用されています。
各停での所要時間ですが、大阪(６分)西九条(13分)天王寺 で、半周するのに19分～20分を要します。普通列車での大阪～天王寺の移動であれば東側の旧・城東線区間の方より若干速く(大阪～天王寺間22分)、また西側区間の快速ですと15～16分で移動できます。
== のりかえ (情報は新旧混在) ==
天王寺駅は南側にある近鉄の大阪阿部野橋駅とともに一大ターミナルを形成し、大阪の南の玄関口の役割を担っています。
2014年には近鉄駅に超高層ビルの「あべのハルカス」が開業し、さらなる発展が期待されます。
(鶴橋方面【その１】へつづく)
==== 乗り鉄の注意点 ====
大阪環状線の西側区間では、環状系統の各駅停車をはじめ、ＪＲゆめ咲線直通列車、大和路線直通列車(大和路快速など)、阪和線直通列車(関空快速、紀州路快速など)といった他路線直通列車も多数走っています。さらに、新大阪～西九条の通称・梅田貨物線を介して西九条(実際には福島駅付近)～新今宮駅東方(天王寺は大和路線ホームに発着)では関空特急『はるか』や紀勢本線直通特急『くろしお』、さらに阪和線直通快速(ごく少数)も運転されています。
昼間帯(概ね12時台～15時台)は環状系統の各停、大和路快速、関空／紀州路快速がそれぞれ15分間隔で運転されていて、快速系統は野田、芦原橋、今宮を通過します。また、早朝と12～15時台、深夜を除く時間帯には桜島線直通列車も15分間隔(朝ラッシュ時は毎時３本程度)で運転されていて、快速通過駅の野田駅では乗車機会が確保されています。また、今宮駅には大和路線の普通列車も発着するので、芦原橋駅のみ発着本数が極端に少ないので注意が必要です。
平日朝ラッシュ時は環状系統を中心に増発されますが、逆に快速系統の本数は減少します。大和路快速は朝ラッシュ時と夕方以降には区間快速に変更され、環状線内は各駅に停車します。尚、阪和線系統の快速も朝ラッシュ時は外回り列車のみ「直通快速」として運転され、環状線内は各駅に停車します。
使用車両について、環状系統が103系と201系の８連が今も活躍していますが、2016年以降に片側３扉の323系に置き換えられる予定です。大和路快速系統は221系６連または８連、関空・紀州路快速系統は223系および225系の４連×２が使用されます。また、大和路線直通の区間快速には環状線の103系８連、201系８連および大和路線の103系４連×２も使用されています。
各停での所要時間ですが、大阪(６分)西九条(13分)天王寺 で、半周するのに19分～20分を要します。普通列車での大阪～天王寺の移動であれば東側の旧・城東線区間の方より若干速く(大阪～天王寺間22分)、また西側区間の快速ですと15～16分で移動できます。
== のりかえ (情報は新旧混在) ==
| 乗換駅 | 乗換路線 |
| 大阪 | ＪＲ西日本：大阪環状線(京橋・鶴橋方面)。 |
| ＪＲ西日本：東海道本線(京都方面【ＪＲ京都線】、神戸方面【ＪＲ神戸線】) | |
| ＪＲ西日本：(福知山線【ＪＲ宝塚線】)列車 | |
| ＪＲ西日本(北新地駅まで徒歩15分)：ＪＲ東西線。 | |
| JR西日本(大阪駅うめきたエリア)：<梅田貨物線>、(おおさか東線列車)。 | |
| 大阪市営地下鉄：御堂筋線(梅田駅)、谷町線(東梅田駅)、四つ橋線(西梅田駅) | |
| 阪急電鉄(梅田駅まで徒歩10分)：神戸本線、宝塚本線、(京都本線列車) | |
| 阪神電気鉄道：本線(梅田駅まで徒歩7分) | |
| 福島 | ＪＲ西日本：ＪＲ東西線(新福島駅まで徒歩10分【乗換指定駅ではない】) |
| 阪神電気鉄道：本線(福島駅まで徒歩８分) | |
| 京阪電気鉄道：中之島線(中之島駅まで徒歩18分) | |
| 野田 | 大阪市営地下鉄：千日前線(玉川駅まで徒歩５分) |
| 西九条 | ＪＲ西日本：桜島線【ＪＲゆめ咲線】(USＪ方面)、<梅田貨物線> |
| 阪神電気鉄道：阪神なんば線(尼崎方面、大阪難波方面) | |
| 弁天町 | 大阪市営地下鉄：中央線。 |
| 大正 | 大阪市営地下鉄：長堀鶴見緑地線。 |
| 芦原橋 | |
| 今宮 | ＪＲ西日本：関西本線【大和路線】。 |
| 新今宮 | ＪＲ西日本：関西本線【大和路線】。南海電気鉄道：南海本線、(高野線列車) |
| 大阪市営地下鉄(動物園前駅まで徒歩５分)：御堂筋線、堺筋線。 | |
| 阪堺電気軌道：阪堺線(南霞町電停まで徒歩３分) | |
| 天王寺 | ＪＲ西日本：大阪環状線(鶴橋・京橋方面)、関西本線【大和路線】、阪和線。 |
| 大阪市営地下鉄：御堂筋線、谷町線。 | |
| 近畿日本鉄道(大阪阿部野橋駅まで徒歩３分)：南大阪線。 | |
| 阪堺電気軌道(天王寺駅前電停)：上町線。 |
(参考：Wikipedia)